弱さをも誇る信仰 万代栄嗣

2019年3月25日20時38分 コラムニスト : 万代栄嗣 印刷

私の労苦は彼らよりも多く、牢に入れられたことも・・・死に直面したこともしばしばでした。・・・日々私に押しかかるすべての教会への心づかいがあります。だれかが弱くて、私が弱くない、ということがあるでしょうか。・・・私は自分の弱さを誇ります。・・・しかし、主は、「・・・わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである」と言われたのです。ですから、私は、・・・喜んで私の弱さを誇りましょう。ですから、私は、キリストのために、弱さ、侮辱、苦痛、迫害、困難に甘んじています。なぜなら、私が弱いときにこそ、私は強いからです。(2コリント11:23~30、12:9、10)

4月からの新しい年度を迎えるに当たって、進学、就職、引っ越しと何かと慌ただしいかもしれませんが、大切な節目の時でもあります。こんな時こそ、Make It Happen! 信仰を働かせましょう! 私たちは弱いからこそ、主の守りや導きを頂き、人のすべての計画や思いにまさる神の御業がなされるように祈ります。

シベリアの永久凍土から2万8千年前のマンモスが大変良い状態で発見され、その細胞核を使ってマンモスを復活させる試みがあるとニュースで見ました。そんな昔のDNAが生きていることに驚くと同時に、クリスチャンのDNAについても考えました。私たちも、イエスから、そしてイエスから命を受けて教会を誕生させた初代教会の使徒たちから、信仰の霊的DNAを受け継いでいるはずです。ですから、その信仰を復活させようではありませんか。

私たちは、心身ともに強いことや何事もうまくいって順風満帆であることを願い求めますが、神に造られた人間である限り、弱さ、もろさ、不完全さを常に抱えた者であることを認めたいと思います。パウロは、この手紙の中で何度も自分の弱さに言及しています。人生において大切なことは、弱さとどう向き合うか、弱さをどう正しく取り扱うかということです。ここで大切な3つのカギを確認しておきましょう。

1. 人としての弱さを認める

人である私たちには必ず弱さがあります。クリスチャンだからといって、強がって弱さを隠したり、かっこいい自分だけを演じたり、うわべだけで幸せそうな姿を取り繕う必要はありません。時には自分の弱さや不完全さを素直に認めて、落ち込んだり苦しんだ経験さえ語れる勇気を持ちたいと思います。ここでは、パウロは自分の弱さを素直に語っています。

2. 弱さは恵みへの転換点、祝福のカギ

弱さを単なる挫折や失敗や苦しみで終わらせることなく、弱さは、神の恵みへの転換点、祝福を頂くカギとなることを知りたいと思います。イエスが常に共におられることを忘れてはなりません。神が共におられるとき、私たちの弱さでさえも、私たちの人生を神の恵みへと引き寄せ、神の御業を体験させる勝利への転換点となるのです。パウロが告白しているように、弱さを誇りましょう。かっこ悪くみすぼらしく、生きることさえままならないみじめな自分の弱さを用いてくださる、主キリストがおられるからです。

3. 弱い時にこそ強い

クリスチャンである私たちには、人生をひっくり返すような逆説的な強さ、神の恵みが約束されています。パウロには肉体のとげがあり、取り除いていただくように必死に祈りました。しかし、神の恵みはあなたの弱いところに完全に現れると言われ、パウロは「私は弱いときにこそ強い!」と言って、喜んで弱さを受け入れたのでした。

神の約束、恵みは、人間の計算や方程式を超えています。今、あなたが、たとえ弱さを感じることがあっても、それだけで終わらせないで、神の前に自分の弱さを認めて素直に祈りましょう。あなたが弱さを感じるときにこそ、神の強さを体験し、イエスの素晴らしさを褒めたたえる者にならせていただくことができると、今、信じて祈りましょう。

万代栄嗣

万代栄嗣(まんだい・えいじ)

松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

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