「平日教会」「ソーシャルメディア牧師」など 英国国教会、新タイプの宣教支援で50億円の巨額助成

2019年2月1日18時51分 印刷
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平日のみ礼拝を行う「平日教会」として利用されることになる英イングランド北部の都市リーズにあるホーリー・トリニティー教会(写真:Mtaylor848)

英国国教会は、ナイトクラブなどが立ち並ぶ歓楽街への教会新設や、平日のみ礼拝を行う「平日教会」の設置、「ソーシャルメディア牧師」の任命など、新しいタイプの教会開拓や宣教活動を後押しするため、3500万ポンド(約50億円)を投じると発表した。

これは、同教会が進める「刷新と改革」計画の一環として行うもので、これまでで最大の規模。同教会トップのカンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビーは、今回の拠出について次のように話す。

「イエス・キリストの良き知らせを聞いて信じることで、新たな喜びや帰属意識、新たな目的や新たな人生が生み出されます。これらのプロジェクトは、この良き知らせを全教区の住民と共有するという英国国教会の使命を遂行する活力と推進力の現れです。私たちは、この働きに献身的に取り組んでいます。なぜなら、神がイエス・キリストを通して人を愛するその愛の深さを知ってほしい、その愛に気付いてほしいからです」

発表(英語)によると、今回助成金を受けるのは、バーミンガム、ブラッドフォード、ゲーツヘッド、イプスウィッチ、リーズ、ポーツマス、プレストン、ロザラム、サウスエンドオンシー、ストックトンオンティーズなどの地域にある教会。

ブラッドフォードでは、学生や若年成人に対する伝道のために、ナイトクラブが立ち並ぶ地域に教会を新設する。この教会には、ジムやカフェが併設される計画だ。

リーズでは、街の中心部にありながらも、長らく礼拝が行われてこなかったホーリー・トリニティー教会を、日曜日ではなく平日のみに礼拝を行う「平日教会」に様変わりさせる。これにより、平日市内で働く専門職の人々への伝道につなげる考えだ。

サフォークでは、農村地域にある民家を拠点とする複数の小集会を創設するために助成金が付与されている。

一部の助成金は、学生が多い地域で英国国教会の存在感を高めるために使われる。ダラムでは、街の中心部にある聖ニコラス教会が、大学生を対象とした既存の働きを土台として、より高度な教育機関の運営を目指す。

またダラムでは、修道院の伝統から発想を得た新しいグループ「聖カスバート共同体」が設立される。

デジタル分野の宣教活動も支援する。具体的には、ダラム教区のストックトン教区教会に、一般信徒また聖職者による「ソーシャルメディア牧師」を置く。また、サフォークでもデジタルメディアに関する役職を設ける。

アングロ・カトリック(英国国教会内でカトリック教会の伝統を重視するグループ)による宣教活動も助成対象となる。ランカシャーでは、聖ヨハネ教会とアングロ・カトリック系の聖ジョージ教会からなるプレストン小教区が助成金を受け、25歳未満の若年層や子どもたちを対象とした宣教活動を拡大する。また、人口が急増する東ロンドンやエセックス州でも、アングロ・カトリック系の諸教会が、支援を受けて新たな教会を設立する予定だ。

これらの助成金は、英国国教会の「戦略開発基金」から、「刷新と改革」計画の一環として、成長する教会の創設を目的に各教区に給付されている。給付に当たっては、人や場所のいかんを問わない。

「刷新と改革」計画の責任者であるデビー・クリントン氏は次のように述べている。

「ナイトクラブが立ち並ぶ地域への教会新設、平日に礼拝を行う教会の立ち上げ、ソーシャルメディア牧師の登用など、英国国教会は国内のすべての地域に奉仕し続けるため、新しいことへのチャレンジを恐れません。

私たちはすべての人がイエス・キリストの福音にある希望を体験し、キリスト教共同体における帰属意識を持つべきだと考えています。それはどこに住んでいようと関係ありません。都心部に住んでいようと、郊外の住宅地に住んでいようと、農村部であろうとです」

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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