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三浦文学の魅力と底力

三浦文学の魅力と底力(2)三浦夫妻と旭川めぐみキリスト教会 込堂一博

2018年10月19日09時29分 コラムニスト : 込堂一博
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関連タグ:三浦綾子旭川めぐみキリスト教会込堂一博OMFインターナショナル(国際福音宣教会)
三浦文学の魅力と底力(2)三浦夫妻と旭川めぐみキリスト教会 込堂一博+
三浦綾子さん

私が転任した旭川めぐみキリスト教会は、国際福音宣教会(OMF)=当時は国際福音宣教団=の英国人宣教師、ウィリアム、シーラ・フェニホフ夫妻が、1968年10月に旭川市豊岡地区で開拓伝道をして始まりました。翌11月には「旭川豊岡福音キリスト教会」として最初の礼拝が持たれ、フェニホフ夫妻は、宣教活動の一環として英会話教室を始めました。そこに近所に住んでいた三浦夫妻が出席するようになりました。その頃、三浦綾子さんは『氷点』入選で作家デビューして「時の人」になっていました。編集者をはじめ多くの来客に対応するため雑貨店を閉店し、旧宅から徒歩約2分の所に新しい自宅を建てられました。

フェニホフ夫妻が新しい伝道所の場所を探していることを知った三浦夫妻は、旧宅を国際福音宣教会に寄贈することを祈りの中で決断しました。『氷点』『塩狩峠』『道ありき』などの名作を生み出した、いわば三浦文学誕生の家を宣教の前進のためにささげられたのです。この旧宅にフェニホフ夫妻が71年9月から入居し、宣教師館兼集会(礼拝)所として用いることになりました。

その後、オーストラリア出身の宣教師、デイビッド、ロスリン・ヘイマン夫妻が宣教活動に従事しました。綾子さんが風邪をひいて寝込んだとき、ヘイマン夫妻の幼いお子さんが「三浦のおばさんが早く癒やされるように」と祈ってくれたことを知った綾子さんは、大変感激して、そのことをエッセーにも書いています。

このヘイマン夫妻時代に、初めて日本人牧師として、岸本紘(ひろし)牧師を招聘(しょうへい)しました。米国留学帰りの岸本牧師は、非常にシャープな福音的説教と人格者としての魅力を合わせ持ち、青年層を中心に多くの人々が教会に集うようになりました。綾子さんも、岸本牧師の説教に強く引かれていたと聞きました。それまで旧宅の居間と隣室を用いていた礼拝場所が手狭になり、81年10月、旧宅裏に木造2階建て・一部鉄骨の教会堂が献堂されました。私はかなり後になって、その会堂用地も三浦夫妻が寄贈されたことを知って驚きました。新会堂献堂を機に教会の名称も「旭川めぐみキリスト教会」と変更されました。

岸本牧師の在任期間は約6年でしたが、この間に多くの人々が救いにあずかり、旭川めぐみキリスト教会の基礎が作られたといえます。86年、岸本牧師は埼玉県の川越聖書教会に転任され、現在も良き牧会伝道の働きをされ続けています。なお、岸本牧師時代に、教会員の花香寿子(はなか・としこ)姉が、三浦夫妻の秘書として短期間労されました。

三浦文学の魅力と底力(2)三浦夫妻と旭川めぐみキリスト教会 込堂一博
三浦夫妻の旧宅裏に建てられた旭川めぐみキリスト教会の会堂

岸本牧師転任後の1年間は無牧でしたが、87年に関西から正田眞次(まさだ・しんじ)牧師が2代目牧師として赴任しました。正田牧師も非常に学識があり、特に大学生・青年伝道の賜物がありました。在任期間はわずか4年でしたが、離任前のイースターには9人の方々に洗礼を授けました。その1人で受洗当時、北海道教育大学を卒業したばかりの遠藤稔(みのる)兄は、旭川大学高校音楽教員、札幌の音楽会社を経て直接献身し、聖書宣教会で学び、現在は札幌の東栄福音キリスト教会の牧師として良き牧会をされています。

91年3月に離任された正田牧師はその後、ユニークな「学座」の働きを始め、現在の日本が抱える社会・政治問題について鋭い発言を続け、三浦綾子読書会の講師としても幅広い活動をされました。しかし、3年前の2015年1月27日に59歳で急逝。さらなる活躍が期待されていながら、若くして召されたことは残念至極です。

三浦文学の魅力と底力(2)三浦夫妻と旭川めぐみキリスト教会 込堂一博
旭川めぐみキリスト教会での三浦夫妻

その正田牧師の後任として、私が91年4月、旭川めぐみキリスト教会に赴任した次第です。三浦夫妻は、牧師という働きを非常に重んじ尊敬されていた方々でした。その良き影響もあったのか、旭川めぐみキリスト教会の方々は、私たち夫婦を温かく迎えてくれ、さまざまな形で良き関係の下に働きを進めることができたのは幸せでした。そのような教会の良き雰囲気の中で、私たちの2人の子どもたちも信仰告白に導かれ、父親である私が、彼らに洗礼を授けることができたことは最も大きな祝福の一つでした。

私が赴任したとき、綾子さんはすでにパーキンソン病を発症していましたが、昭和天皇崩御後、戦前回帰の傾向を見せる日本の状況を非常に憂え、病の中で命を削って最後の長編小説『銃口』を書き上げました。この小説は、綾子さん自身が戦中、軍国主義教師であったことへの懺悔(ざんげ)と平和・非戦の願いが色濃く反映されています。極東アジアの軍事的緊張が高まり、日本の軍事費もますます増強しつつある昨今、『銃口』は非常に重要な意味があるといえます。

さて私の赴任後、三浦夫妻の旧宅ではなく他の場所に住宅を借り、そこを牧師館として使用するようになりました。冬は氷点下20度にもなる旭川で、旧宅は寒さが厳しいことと、教会に隣接しているよりも、少し離れた所に牧師館があった方が牧師家庭にとってもプラスではないかという教会側の配慮からでした。そのため、三浦夫妻から譲り受けた旧宅はしばらくの間空き家となっていましたが、このことが後にとんでもない大きな問題へと発展することになりました。(続く)

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◇

込堂一博

込堂一博

(こみどう・かずひろ)

北海道室蘭市生まれ。聖書神学舎卒業。屯田キリスト教会協力牧師、三浦綾子読書会相談役。著書に『三浦綾子100の遺言』『人生の先にある確かな希望(天のふるさと)』『三浦文学の魅力と底力』『終わりの時代の真の希望とは』他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:三浦綾子旭川めぐみキリスト教会込堂一博OMFインターナショナル(国際福音宣教会)
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