米ウィロークリーク教会、主任牧師と役員全員が辞任、ビル・ハイベルズ氏のセクハラ疑惑で

2018年8月16日15時36分 印刷
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左から、スティーブ・カーター氏、ヘザー・ラーソン氏、ビル・ハイベルズ氏(写真:ウィロークリーク・コミュニティー教会)

米シカゴ郊外にあるメガチャーチ、ウィロークリーク・コミュニティー教会は8日、声明(英語)を発表し、ヘザー・ラーソン主任牧師と共にすべての長老(役員)が辞任すると発表した。同教会の創立者であるビル・ハイベルズ牧師に対する新たなセクハラ疑惑が浮上したことや、被害女性の訴えに対する教会側の対応が問題となった。

同教会は2万5千人余りの教会員を有する米国で5番目に大きいメガチャーチで、働きは世界に広がっている。ゼロから数万人規模の教会を建て上げたハイベルズ氏は、そのカリスマ性で、世代をまたぐ多くの伝道者や教会開拓者に影響を与えてきた。

しかし今年3月、複数の女性に対するセクハラ疑惑が浮上。有力な元スタッフらが訴え出たことにより、教会側は調査を行った。だが、ハイベルズ氏には問題はないとする結論を出した。ハイベルズ氏自身はすべての疑惑を否定したが、今年10月に予定していた引退を半年繰り上げ、4月上旬に早期引退していた。

ハイベルズ氏の後任には、すでに昨年からラーソン主任牧師とスティーブ・カーター教育主任牧師の2人が指名されていた。しかしカーター氏は今月5日、米ニューヨーク・タイムズ紙(英語)に、パット・バラノフスキーさんによる新しい証言が掲載されたことを受け辞任した。証言は、ハイベルズ氏が1980年代に、当時30代だったバラノフスキーさんに繰り返し性的暴行を行ったというものだった。

声明では、9人の長老の1人であるミッシー・ラスムッセン氏が代表し「痛ましく不快な出来事により、複数の女性とその家族が傷つけられました。また、私たちの教会は汚されました」とコメント。これまでの長老会(役員会)の対応について、被害女性たちの訴えに、適切に応答したものではなかったとし、「神と会衆、被害女性たちとその支援者、また私たちに悔い改めを求める人たち」に赦(ゆる)しを求めた。

ラスムッセン氏は教会の調査に不備があったことを認め、次のように述べた。

「私たちはハイベルズ氏に対する信頼のレンズで、訴えを見てしまいました。それが私たちの判断を曇らせました。その結果、私たちは迅速な行動が取れず、ハイベルズ氏の疑惑を晴らすことにも、調べることにも遅れを取りました。また、最初に調査対象となった女性とハイベルズ氏を対話させることにおいてもです」

「ラーソン、カーターの両主任牧師、教会の執行部やその他の牧師たちは、私たちの調査を信頼し、私たちの対応を公式に支持してくださいました。そのため彼らの潔白さまで疑われることになり、このような事態に発展したのです。残念でなりません」

声明では、被害を訴えた女性一人一人の名前を挙げて謝罪した。

一方、長老会については「悪意によって行動を取ったことは一度もありません」と説明。しかし、この混迷の中で「ウィロークリークには新たなスタートが必要であり、そうする価値があります。すべての長老は辞任し、新たな長老会にその場を譲ります」と述べた。

主任牧師を退くことになったラーソン氏は、自身を育んでくれた同教会への思いを語りつつ、「私は懸命に取り組みました。しかし問題を解決し、新たなスタートを切るのに必要な推進力を得られませんでした」と語った。

新しい主任牧師には、同教会で20年以上スタッフとして仕え、2008年からイリノイ州ノースショアにある枝教会で主任牧師を務めてきたスティーブ・ギレン氏が、暫定的に就任する。声明では「私たちは嘆きと悲しみという不幸なダンスを踊っています。私の祈りは、この教会が再び喜びに圧倒される日が来ることです」と述べた。

声明によると、現職の長老たちの辞任は段階的に行われ、15日までに第一陣が退き、引き継ぎを行いつつ年内には全員が辞任する。

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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