日本基督教団議長が天皇の退位・即位に関して声明 「大嘗祭への国の関与、政教分離に反する」

2018年8月1日18時07分 印刷
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日本基督教団の石橋秀雄総会議長は1日までに、同教団公式サイトで「天皇の退位および即位の諸行事に関する声明」(7月9日付)を発表した。「本来は皇室の私的宗教行事である大嘗祭に至るまで公的な行事と位置付けることは、国民に対して天皇が特別な存在であること、さらには“神格化”のイメージを植え付ける」として、天皇の代替わりに関する宗教的諸行事、特に大嘗祭に国が関わることに抗議し、反対を表明した。

声明では、反対の理由として、以下の3点を挙げている。

  1. 皇室の私的宗教行事である「大嘗祭」を公的な行事と位置付けることは、天皇が特別な存在であること、さらに神格化のイメージを植え付ける。
  2. 宗教行事である大嘗祭に国が関与することは、信教の自由と政教分離の原則に反する。
  3. 大嘗祭に国費を支出することは、政教分離の原則に明らかに反する。

その上で、「私たちはキリスト者として、神以外の何ものをも神としてはならないとの聖書の教えに従い、天皇の代替わりに関する宗教的諸行事、とりわけ大嘗祭に国が関わることに強く抗議し、反対いたします」と述べている。

来年4月末に現天皇が退位し、同5月に新天皇が即位することに関しては、日本カトリック司教協議会も今年2月、関連する一連の行事において、政教分離の原則を厳守し、国事行為と皇室祭祀(さいし)の区分を明確にするよう要望している(関連記事:日本カトリック司教協議会、天皇の退位・即位で政教分離原則の厳守を要望)。

大嘗祭(だいじょうさい、おおなめまつり)は、天皇が即位後初めて行う一世一度の新嘗(にいなめ)の祭。即位した天皇が、天照大神(あまてらすおおみかみ、日本神話の最高神)と天神地祇(てんしんちぎ、天と地のすべての神々)に新穀を供え、天皇自らもそれを食する儀式。1989年に現天皇が即位した際にも行われた。この時は、知事が公費を使って参加したことなどが政教分離の原則に違反するとして、鹿児島県で住民訴訟が起こったが、最高裁で合憲判断が確定している。

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