Skip to main content
2025年9月6日11時27分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化
  3. 映画

私たちの無関心は今日の「アンネ」を苦しめていないか 『アンネの日記』出版70周年ドキュメンタリー映画、立教大で上映会開催

2017年6月15日12時02分
  • ツイート
印刷
関連タグ:立教大学ホロコースト
私たちの無関心は今日の「アンネ」を苦しめていないか 『アンネの日記 第三章~閉ざされた世界の扉』の上映会開催+
『アンネの日記』を書いたアンネ・フランク。ドキュメンタリー映画「アンネの日記 第三章~閉ざされた世界の扉」より。(画像:NPO法人ホロコースト教育資料センター提供)

第二次世界大戦中、ナチスによる迫害から逃れて「隠れ家」で日記を書き続け、最後には強制収容所で犠牲となったユダヤ系ドイツ人の少女、アンネ・フランク(1929〜45)。『アンネの日記』が出版されてから今年で70周年となるのを記念して、ドキュメンタリー映画「アンネの日記 第三章~閉ざされた世界の扉」の上映会が10日、立教大学(東京都豊島区)で開催された。

主催したのは、NPO法人ホロコースト教育資料センター(愛称:Kokoro)。ホロコーストの歴史を学ぶことを通して、子どもたちが差別や偏見に立ち向かえるようにと願い、活動を展開している。

Kokoro 代表を務める石岡史子さんは、同作品がこれまでの映画とは違い、当時の世界の「無関心」が大きなテーマであることを話した。

「『無関心』というテーマは現在社会に生きる人にとっても大きな課題。他者の痛みへの無関心は、国内でも対立や分断を生み、他者への攻撃につながる。無関心の壁をどう乗り越えていけるか、作品を通して一緒に考えていきたい」

まず、米国ニューヨークのイーヴォ・ユダヤ調査研究所で2005年、アンネの父オットーの書簡の数々が発見されたところから始まる。それらは、当時ナチスの迫害から逃れるため、米国に住む友人へ移住を願うもので、「せめて娘たちだけでも移住させてほしい」と必死の願いがつづられていた。しかし当時、米国をはじめ世界の国々はユダヤ難民を受け入れようとしなかった。そのため、フランク一家はオランダ・アムステルダムの隠れ家に身を潜めなければならなかったのだ。

私たちの無関心は今日の「アンネ」を苦しめていないか 『アンネの日記 第三章~閉ざされた世界の扉』の上映会開催
NPO法人ホロコースト教育資料センター代表の石岡史子さん=10日、立教大学(東京都豊島区)で

同作品は、アンネの家族の中でただ1人生き延びた父オットーや、スイスに逃れたいとこのバディ・エリヤス、義妹のエヴァ・シュロッスらの証言を通して、ホロコーストの実態だけでなく、当時のユダヤ難民に扉を閉ざした世界の無関心を浮かび上がらせる。同作品が、「アンネの日記 第3章」となっているのは、オットーの手紙が第1章、「アンネの日記」を第2章、そして閉ざされた世界の無関心を第3章と捉えているからだ。

私たちの無関心は今日の「アンネ」を苦しめていないか 『アンネの日記 第三章~閉ざされた世界の扉』の上映会開催
アンネと姉マルゴットの墓の前に立ついとこのバディ・エリヤス。「アンネの日記 第三章~閉ざされた世界の扉」より。(画像:NPO法人ホロコースト教育資料センター提供)

アンネの受けた苦しみを、隣人への「無関心」によるものとして見た時、これは単に71年前に起きた悲劇の出来事ではなくなる。現在でも対外戦争、民族紛争、政治的迫害、自然災害、飢餓などによって他国に援助を求めてやって来る難民の問題に置き換えることができるからだ。さらには日常生活でも、差別や偏見など、異なるものを受け入れられない人間の弱さについても考えさせられる。

「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります」と語ったのは、リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー元ドイツ連邦大統領(1920~2015)。敬虔(けいけん)なクリスチャンであったヴァイツゼッカー氏は、ドイツ敗戦40周年で行った歴史的な演説「荒れ野の40年」で、旧約聖書の申命記や民数記を引用して「40年」の意義を説き、過去を忘れないことが和解の道であること、互いに敵対するのではなく手を取り合うことを学んでほしいと訴えた。

またその演説の中で、「目を閉じず、耳をふさがずにいた人々、調べる気のある人たちなら、(ユダヤ人を強制的に)移送する列車に気づかないはずはありませんでした。しかし現実には、犯罪そのものに加えて、余りにも多くの人が実際に起こっていたことを知らないでおこうと努めたのです」(『荒れ野の40年』岩波ブックレット)と指摘し、「無関心」がどれほどの悲劇を招いたかを語った。ヴァイツゼッカー氏の演説から30年以上たった今でも、私たちに与えられた課題は変わっていないのではないだろうか。

私たちの無関心は今日の「アンネ」を苦しめていないか 『アンネの日記 第三章~閉ざされた世界の扉』の上映会開催
上映会には約150人が集まった。上映後には質疑応答の時間もあり、活発に意見が交わされた。

今回の上映会の共催者である立教大学チャプレン室の宮﨑光(みやざき・ひかり)司祭は次のように話した。

「難民の問題は、世界中の人が関心を持たなければいけません。そのために一人一人が無関心にならないよう学び続け、考え続けなければなりません。また、今も宗教間の争いがありますが、信仰は生き方の問題なので、その生き方を認め合い、尊重し合うことが大切です。相手を大事に思う心やリスペクトする気持ちを持てば、平和が与えられると思います」

さらに、アンネの名を冠したバラがオットー氏から日本に贈られ、以後、それが平和の象徴としてキリスト教会や学校などに植えられるようになったことに触れ、「こういう活動が平和の一歩となります」と語った。

ドキュメンタリー映画「アンネの日記 第3章~閉ざされた世界の扉」の今後の上映会については、NPO法人ホロコースト教育資料センターまで。

関連タグ:立教大学ホロコースト
  • ツイート

関連記事

  • 悲劇のクリスチャン詩人・尹東柱 立教大で生誕100年追悼集会

  • 立教大、上海に中国事務所を新設 韓国、ロンドン、ニューヨークに続き4カ所目

  • 聖書の中の気になる人物―イシュマエル(4)イシュマエルもイエス・キリストの型では? 臼井勲

  • 受難週に過越祭の食事「セデル」を再現 登戸エクレシアキリスト教会

  • 5分で分かるエジプトのコプト正教会

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 2024年の聖書頒布統計発表、デジタル版が印刷版を初めて上回る

  • 「信仰の実践としてのスピリチュアルケア」 オリブ山病院で第3回臨床牧会教育

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • 花嫁(32)愛というレンズで 星野ひかり

  • イエス様は何を祈ってくださるのか 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(9月4日):リビア 砂浜に響く殉教者たちの祈り(7)

  • キリストの道 穂森幸一

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(2)心が人生を決める 加治太郎

  • チャイルド・ファンド、アフガニスタン東部地震の緊急支援実施へ 寄付の受け付け開始

  • ワールドミッションレポート(9月6日):コンゴのリコ族のために祈ろう

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(前半)悪魔の起源 三谷和司

  • 「信仰の実践としてのスピリチュアルケア」 オリブ山病院で第3回臨床牧会教育

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(後半)救いの計画 三谷和司

  • 米カトリック教会で銃乱射事件 ミサ参加中の付属学校の子どもら2人死亡、17人負傷

  • ウクライナ、米大衆伝道者フランクリン・グラハム氏に勲章授与 人道支援を評価

  • アフガニスタン東部地震、死者1400人超 ワールド・ビジョンが緊急支援募金開始

  • 花嫁(32)愛というレンズで 星野ひかり

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • 「信仰の実践としてのスピリチュアルケア」 オリブ山病院で第3回臨床牧会教育

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(前半)悪魔の起源 三谷和司

  • ウクライナ、米大衆伝道者フランクリン・グラハム氏に勲章授与 人道支援を評価

  • 米カトリック教会で銃乱射事件 ミサ参加中の付属学校の子どもら2人死亡、17人負傷

  • アフガニスタン東部地震、死者1400人超 ワールド・ビジョンが緊急支援募金開始

  • 花嫁(32)愛というレンズで 星野ひかり

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(後半)救いの計画 三谷和司

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.