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聖書をメガネに

聖書をメガネに ユルゲン・モルトマン著『わが足を広きところに モルトマン自伝』との1年・その1 宮村武夫

2017年4月29日06時38分 コラムニスト : 宮村武夫
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関連タグ:宮村武夫ユルゲン・モルトマン

待望の書、ユルゲン・モルトマン著『わが足を広きところに モルトマン自伝』が手元に届いたのは、昨年4月でした。ですから1年が経過したわけです。

この間、幾つもの面で制約に直面しながら、少し大げさに言えば、カタツムリの歩調で本書を少しずつなめるように、断続的に味読・身読してきました。

以下3回に分けて、私なりの本書の受け取り方を報告したいのです。

1. 著者のユルゲン・モルトマン先生、また翻訳者の蓮見和男・幸恵ご夫妻との出会い

2. モルトマン博士招聘委員会編『人類に希望はあるか 21世紀沖縄への提言』(2005年、新教出版社)と本書

3. 本書第7部「未完成の完成」と第8部「終わりの中に始まりが」

この1年間、クリスチャントゥデイの編集長としての3年目の歩みを終え、論説主幹としての歩みを始め、数人の論説委員に新たに加わっていただく願いとその人選を心に抱きながら、日々営みを続ける中からの報告です。

1. 著者のユルゲン・モルトマン先生、また翻訳者の蓮見和男・幸恵ご夫妻との出会い

モルトマン先生の高尾利数先生による日本語訳『希望の神学』を最初に読んだのは1969年、東京キリスト教短期大学で授業を担当するようになった直後、鮮明な印象を学生たちに報告した記憶があります。

その後もモルトマン先生の著書の書名に興味を引かれることが何回かあり、それなりの関心を持ち続けていました。

しかし決定的転機は、何年も経過した2003年4月24~29日、モルトマン先生が沖縄を訪問され、蓮見ご夫妻がご一緒に同行なさったときのことでした。

通訳の労で多忙な蓮見和男先生。しかし幸恵先生は、比較的ゆとりがあるご様子。ごく自然な流れで声をお掛けしたのに、間もなく話が弾み、先生が日本女子大のご卒業生(英文科と思ったのに実は家政科)であることや、ある期間「聖書」の授業を私が日本女子大で担当したことなど、話題が大いに展開したのです。

そうした中で、幸恵先生が女子大の聖書研究会やその卒業生会のことをご存じないと知りました。失礼を省みずに言えば、「バアルにひざをかがめていない男子七千人が、わたしのために残してある」(ローマ11章4節)状況の中で、「私だけが残されました」(ローマ11章3節)と訴えるエリヤの姿を連想したのです。

そこで、日本女子大聖書研究会のOG会の存在を、あたかも自分がそのメンバーであるかのように心を熱くしてお伝えし、また新井明先生の著書『ユリノキの陰で』(00年)と『湘南雑記―英学徒の随想』(01年)をお貸ししたところ、幸恵先生は、滞在中のホテルでこれらに目を通してくださいました。

他方、幸恵先生について、このように優れたOGの神学者が現に活躍なさっているとM姉を通して聖書研究会のOG会にお伝えしました。

ですから幸恵先生から、「過日女子大聖研のOG会の方からお便りをいただきました」と連絡を受けたときには、とてもうれしくなりました。青函トンネル工事で、北海道側からと青森側から掘り進めたトンネルが1つになった瞬間の喜びに比すべきもの、オーバーに言えばそうです。

和男先生との出会いは、モルトマン博士招聘委員会編『人類に希望はあるか』が糸口でした。同書を沖縄キリスト教書店で目にし、拾い読みしていると、聖公会の会館での講演会「平和の建設と龍の殺害―キリスト教における神と暴力」のことを蓮見先生が記しておられる文章が目に止まりました。

講演会の質疑において、質問はすぐに同時通訳しドイツ語で伝えるが、モルトマン先生の回答を日本語に通訳することは体力的に疲れるので、モルトマン先生の回答は英語で、それを日本語に通訳する段取り。ところが英語の通訳者の都合でピンチヒッターに選ばれた宮村が「すばやい、しかも的確な通訳」(同書、95ページ)をしたと英語力について言及なさっていました。

さっそく手紙を差し上げました。あれは英語力ではない。神学力によるのだと。

モルトマン先生と同様、私なりに聖書ですべてを見、読み続ける営みを沖縄で求めてきたので、モルトマン先生の話の大意を、実際に耳で聞く前に心で受け止めており、耳で聞く際は細部に意を注いで通訳したのだと伝えたのです。

この手紙がきっかけとなり、その後、便り・資料のやりとりが始まったのです。

さらにご夫妻をご自宅に訪問した際、バックナンバーを受け取り、その後隔月に恵送していただく「ドイツ教会通信」の熟読は、至福の神学力養いの機会です。

モルトマン先生ご自身との直接の関係について言えば、通訳を担当している限られた時間に、この方は、徹底的に聖書に基づき、聖書をとしてすべてのことを認識なさっているとの深い実感が心満たしました。さらに、英語で話されているモルトマン先生と日本語に通訳している自分との、不思議な一体感、とてもリアルな感覚を覚えました。

そのひとときの経験は、沖縄で聖書を・聖書で沖縄をとの、沖縄での25年の歩みに支えられ、さらに聖書をメガネに万物を認識するとのクリスチャントゥデイでの歩みに広がる事実。この1年、本書を読み続けながら、その自覚を深めています。

モルトマン先生の言葉に深く共鳴!

「私は書くにあたって、語ることの理屈抜きの喜びと、書くことの満足を感じたことを、告白いたします」

ユルゲン・モルトマン著『わが足を広きところに モルトマン自伝』(2012年、新教出版社)

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◇

宮村武夫

宮村武夫

(みやむら・たけお)

1939年東京深川生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部(組織神学)修了。宇都宮キリスト集会牧師、沖縄名護チャペル協力宣教師。クリスチャントゥデイ編集長兼論説主幹。(2019年8月16日死去、プロフィールは執筆当時のものです。現在はクリスチャントゥデイ名誉編集長)

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:宮村武夫ユルゲン・モルトマン
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