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聖書をメガネに

聖書をメガネに 故・羽鳥明先生の思い出 宮村武夫

2017年4月15日07時35分 執筆者 : 宮村武夫
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関連タグ:宮村武夫羽鳥明

雜賀信行編集長による速報で、羽鳥明先生のご召天を知り、先生の96年のご生涯を覚え、私のような者にも与えられた出会いの機会を感謝し、御名を崇(あが)めています。この記事を読まれた多くの方々の多様多彩な応答を覚えます。

確かに羽鳥先生とは、直接にご指導を受けるとか、働きを共にさせていただく関係ではありませんでした。かえって、羽鳥先生の中心的なお働きであるラジオ伝道についても、対照的な万代恒雄先生のラジオ伝道に、その働きの初めから親しみを持っていました。

また、もう1つの重要なお働きである聖書神学舎(現聖書宣教会)についても、3人の設立者の1人と自覚されていた、D・ホーク先生から直接認識を伝え聞いていたので、1970年代以降の聖書神学舎の案内に、D・ホーク先生の名前が省かれていることに、一貫して異議を唱え続けてきました。最近になって、3人の名前が連記されるようになり、D・ホーク先生に面目を施した思いなのです。

そんな私でも、羽鳥明先生と忘れがたい思い出があります。

その1つは、1958年、東京杉並浜田山の日本クリスチャンカレッジ(JCC)に入学間もない頃の思い出です。同級生の鯉渕千者也兄や杉崎俊夫兄に誘われて、羽鳥先生宅の家庭集会に参加したのです。家庭集会といっても、JCCからの私たちが中心のこじんまりしたものでした。畳の部屋で、羽鳥先生による聖書の解き明かしを至近距離で伺う。それに加え、ご母堂の存在の醸し出す無比の無言のメッセージが、静かに心に伝わって来たのを記憶しています。

さらに、まだ新婚との感じの奥様の茶菓子の接待、寮生活の私たちにとってはオアシス的ひとときでした。1つ鮮明に記憶しているのは、奥様が、父君の沢村五郎先生のイギリス留学時代のお話をされたときのことです。

それから長い年月を経て、公的激務から退かれた羽鳥先生が、千葉県市川市にお住まいになられました。それは、私が東京キリスト教学園での授業担当を終了、市川市の大竹堅固宅で聖望キリスト教会の開拓に協力、沖縄から断続的に通う頃と重なりました。距離がとても近いこともあって、公の大きな集会などをなさっていなかった羽鳥先生が、聖望キリスト教会でお話しすることがあり、懐かしい話し合いのひとときを与えられました。

特に2011年5月、私たちが25年ぶりに沖縄から関東に戻り、市川に2014年3月まで住んだ期間、羽鳥先生は、とても身近な存在でした。その時には、先生と直接にはお話できませんでしたが、何回か、奥様との文通を通して、先生の近況を知りました。何よりも、羽鳥先生がお住まいと聞いていた立派な邸宅の前の道を杖を突きつつ歩く際、先達伝道者と無言の対話を重ねました。

1つの記事が、羽鳥先生の思い出を書く貴重な機会を与えてくれました、感謝。

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◇

宮村武夫

宮村武夫

(みやむら・たけお)

1939年東京深川生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部(組織神学)修了。宇都宮キリスト集会牧師、沖縄名護チャペル協力宣教師。クリスチャントゥデイ編集長兼論説主幹。(2019年8月16日死去、プロフィールは執筆当時のものです。現在はクリスチャントゥデイ名誉編集長)

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:宮村武夫羽鳥明
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