Skip to main content
2025年8月23日15時52分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(17)死が2人を分かつまで 広田信也

2017年4月5日11時26分 コラムニスト : 広田信也
  • ツイート
印刷
関連タグ:広田信也ブレス・ユア・ホーム

核家族化が進み、夫婦2人だけの世帯が多くなった。高齢になっても仲の良い夫婦の姿はとてもほほ笑ましいものだ。一方で離婚率は30パーセントに及び、定年退職したのち、夫婦間に亀裂が生じ離婚する熟年離婚が増えているという。実に残念なことである。

結婚式では、「死が2人を分かつまで・・・」という言葉を使って、いつまでも愛し合うことを誓い合う。若い頃は「死」を現実に考えることが少ないので「永遠の愛」を誓ったように思うが、「死が2人を分かつまで」は、それほど長い時間ではない。

聖書には、キリストと教会の関係に対比させ、夫が妻を愛するように記されてある。

「夫たちよ。キリストが教会を愛し、教会のためにご自身をささげられたように、あなたがたも、自分の妻を愛しなさい」(エペソ5:25)

この戒めは、私たちを愛して十字架にかけられた主が、命を懸けて愛する対象を教えてくださった言葉である。

年齢とともに結婚生活にも変化が現れるものだが、短い人生の最後まで、神様が与えてくださった伴侶を愛し、良い夫婦関係を築くことに心を注ぎたいものだ。それは、当人だけでなく、家族や社会に祝福を引き継ぐことになっていく。

やがて人生の最後まで愛し合う夫婦には、「死が2人を分かつ時」が実際に訪れる。長い年月を共に歩み、互いの良いところも欠点も受け入れ合い、愛し合っている2人であるほど、その別れはつらいものになる。しかし、神様はそのような離別の悲しみも祝福に変えられる。

昨年司式をさせていただいた葬儀でのことだが、奥様に先立たれた高齢の男性は、葬儀の間ずっと涙を流しておられた。昔はとても厳しい父親だったとご子息から伺ったが、その面影は全くない。寂しさが全身からにじみ出ていた。奥様を愛しておられたのだろう。

召された奥様は、若い頃に信仰を持ち、ご家族にその大切さを伝えてきた。しかし、キリスト教に偏見を持っておられたご主人は、ご家族が教会に集うことにずっと厳しく反対されてきたようだ。

出棺時に、ご主人の手を取って祈らせていただくと、ご自分の足りなさから奥様に厳しくしてきたことを大変悔やまれ、にもかかわらず、奥様がいかによく尽くしてくれたかを大粒の涙を流しながら話してくださった。傍らにはお子様方が優しく寄り添っておられた。

高齢となりさまざまな弱さを抱える中、大切な伴侶に先立たれるのは実に悲しいことである。しかし、同時に神様がご主人を愛し、逆境の中に祝福の扉を用意してくださっているひとときでもあった。悲しみを超える天来の慰めがご家族に溢れていた。

寂しさが尽きることはないが、召された奥様の信仰を受け継ぎ、別れのつらさを天国での再会の希望に変えていってくださるだろう。やがて来る再会の日には、歓喜の中で、言い残した感謝の言葉を直接奥様に表されるに違いない。

聖書が示す救いの条件は、神様が下さった福音(イエス・キリスト)に対する個人的な信仰の応答である。しかし同時に、個人に与えられる祝福が、家族、親族、あるいは所属する共同体にまで及ぶことが記されている。

私たちは、主が愛してくださったように、信仰をもって大切な伴侶や家族を愛していきたいものである。神様の導きはさまざまであるが、祝福は身近な家族だけに留まらず、私たちが天に召されたのちも千代に及ぶほどに注がれていく。

「わたしを愛し、わたしの命令を守る者には、恵みを千代にまで施すからである」(出エジプト20:6)

「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」(使徒の働き16:31)

日本の家族、親族全てに祝福が満ち溢れますように。Bless your home!!

<<前回へ     次回へ>>

◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:広田信也ブレス・ユア・ホーム
  • ツイート

関連記事

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(16)幼子の命 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(15)天国での再会を期待して 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(14)キリスト教墓地、納骨堂が欲しい! 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(13)残された99匹はどうなる? 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(12)最後まで寄り添わせてください 広田信也

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 幸せな人生とは 菅野直基

  • 花嫁(31)神に従う者の道 星野ひかり

  • 福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進

  • 誇り高き勇士 穂森幸一

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(26)故郷の没落

  • ワールドミッションレポート(8月23日):アルゼンチンのために祈ろう

  • 世界福音同盟、新総主事にアラブ系イスラエル人弁護士を選出

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(229)コロナ禍による信仰生活への影響 広田信也

  • ワールドミッションレポート(8月22日):コンゴのレンドゥ族のために祈ろう

  • 福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 世界福音同盟、新総主事にアラブ系イスラエル人弁護士を選出

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • いのちの書に名を記される幸い 万代栄嗣

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(240)聖書と考える「レプリカ 元妻の復讐」

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • 福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

編集部のおすすめ

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.