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あとの者が先になることが多いのです 穂森幸一(78)

2017年3月10日15時07分 コラムニスト : 穂森幸一
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私は子どもの頃から運動が苦手で、休み時間になると教室の片隅で本を読んでいました。担任の先生は私を引っ張り出して、「校庭を走り回りなさい。皆と一緒に行動しなさい」と注意していました。

そして「協調性がないとか、友達づくりが下手だ」ということを家庭への連絡文書に書いていました。周りの人々と協調していくこと、友達をつくっていくことは大切だと思います。

私は引きこもっていたわけではなく、学校から帰ると山に行って、薪を拾ってきたり、川で魚採りをしたりして、いつも野山を駆け回っていた記憶があります。

学校に行くと、家にはない図書コーナーがありましたので、本に夢中になっていました。本の世界と現実の世界の区別がつけられなくて、本に書いてあったことを言葉にしていたものですから、周りから変わり者と思われていたようです。

しかし、アメリカに長期研修に行ったときに、周りの評価が正反対だったことに驚きました。日本にいたら間違いなく「協調性がない」と言われるような行動をしても、「独創的である」と評価されました。地球の反対側に行くと、評価も見方も変わることがあります。

最近、アメリカの主婦の間で評判になっている日本の動画がSNSで拡散されています。タイトルは「スーパー小学生」となっています。日本の子どもたちが教室や廊下の拭き掃除をし、給食当番をしている何でもない日常の風景です。ところが、「驚くべきこと、あり得ないこと、素晴らしい」などの書き込みが続いています。

アメリカでは、学校の清掃は全て清掃業者が行います。また、昼食は学内のカフェテリアを利用しますので、給食当番はありません。自分たちの勉強する環境を自分たちで整え、給食当番をするということが「Amazing!」と映るみたいです。

アメリカの公立学校では、担任の先生には必ずアシスタントがつけられます。全ての事務処理や資料配布などはアシスタントが行い、先生は教えることに専念するようになっています。このような話を日本の先生方にしますと「信じられない」という反応です。

先日、ベトナムの人がSNSにシェアした動画を見ていたら、言葉は理解できませんでしたが、昔の日本の情景を見るような感じでした。

出稼ぎから帰ったらしい男が久しぶりに会ったはずの奥さんとけんかを始めます。近所の人が軒先に集まり、見物しています。そのうちに1人のおばさんが意見を言い、また別の人が何か言います。今度はおばさん同士でけんかになり、夫婦はけんかをやめてしまうという、昔懐かしい下町の人情舞台に見えてきました。

東南アジアに行くと、人情とか助け合いの精神とかが生きていて、懐かしく感じてしまい、タイムスリップしたような感覚になることがあります。洋の東西南北でも評価が異なり、見方も違います。また、歴史の流れの中で評価や習慣が違うことがあります。

昔の日本の侍というと、家の中では威張っていて箸以外動かなかったのではないかと思うことがあります。しかし、お城勤めをする侍の場合、大切な仕事の1つがアイロンがけだったようです。アイロンといっても鉄の鍋に燃える炭を入れたものですが、自分の裃や着物にアイロンを当て、折り目をつけることを競っていたといわれます。

これは、ある方が父親の思い出話をされたときに聞いた話なのですが、戦前、その方の父親が海軍に勤めていたときに、いつもシャツにアイロンがけをし、しわ1つなく、襟をきれいにしていたそうです。その方の父親のイメージは、アイロンがけをしている姿ということでした。

国や時代が違えば価値観が変わるように、神の国と地上では尺度が異なります。自分の努力が報われないとか、頑張ったことが無意味ということはありません。

「イエスは言われた。『まことに、あなたがたに告げます。わたしのために、また福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子、畑を捨てた者で、その百倍を受けない者はありません。今のこの時代には、家、兄弟、姉妹、母、子、畑を迫害の中で受け、後の世では永遠のいのちを受けます。しかし、先の者があとになり、あとの者が先になることが多いのです』」 (マルコ10:29~31)

また、この地上で苦しんだ人が天国では慰められるという例え話の一例として、イエスはラザロの話をしておられます。この地上で報われないように思えても、神はちゃんと見ておられるし、評価してくださるというのは慰めになります。

「アブラハムは言った。『子よ。思い出してみなさい。おまえは生きている間、良い物を受け、ラザロは生きている間、悪い物を受けていました。しかし、今ここで彼は慰められ、おまえは苦しみもだえているのです』」(ルカ16:25)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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