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神の言葉は生きています 穂森幸一(73)

2017年2月3日11時50分 コラムニスト : 穂森幸一
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関連タグ:穂森幸一

ヨーロッパ各地の洞窟に古代人の描いたと思われる絵が残されています。1万数千年前のクロマニョン人が描いたと思われる壁画を研究している学者がテレビで紹介されていました。

動物は躍動感のある鮮やかな描き方です。そこには人物の動きも残されています。また、さまざまな記号も残されています。その記号がテレビに映されたとき、とても驚きました。

今の時代に用いられているメールの絵文字にそっくりだったからです。その研究者の話では、記号を組み合わせて古代人がコミュニケーションしていたのではないかということでした。

最近、メールを送るとき、文字が少なくなり、記号がたくさん使われているようです。中には、全く文字を使わずに絵文字だけで意思疎通している方々もいるようです。洞窟に描かれた記号がテレビに映されているのを見ながら、人類は先祖返りしているのかなと思ってしまいます。

しかし、人類の生み出した文字は大きな力を持っています。仏教のお坊さんたちは、お経を唱えるときに、必ず経文を読まなければならないそうです。たとえ、完璧に暗記していても読まなければならないのです。それは文字の中に力が秘められているために、その力を頂くために読むというのです。

メディアバイブルや電子バイブルが登場したときは、紙に印刷された聖書はなくなるのではないかと心配しました。しかし、印刷された聖書も書籍も今まで通り出版されていますので、私の思いは杞憂(きゆう)にすぎなかったようです。やはり印刷された聖書の文字を見ていると気持ちが落ち着きます。

「神のことばは生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く、たましいと霊、関節と骨髄の分かれ目さえも刺し通し、心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができます」(ヘブル4:12)

聖書の言葉は特別な力を秘めています。旧約聖書と新約聖書全体は、およそ1千年にわたり、数十人の方々が編集や執筆に関わったにもかかわらず、まるで同じ人が同じ時期に執筆したかのように感じます。また、最終的な編集がなされたのは、1900年くらい前なのに、まるで最近書かれたようなインスピレーションを受けます。神の聖霊が時空と地域を乗り越え、働いておられるのを実感できます。

これはある人の体験談ですが、戦時中に政治的迫害のために投獄されていたそうです。全ての書籍の持ち込みが禁止されたのに、聖書だけが手元に1冊あったそうです。

その時はクリスチャンではなかったのですが、聖書しか読むものがなくて、繰り返し読んだそうです。何度も読むうちに、神は生きて働いておられることを実感できたそうです。獄中、1人で信仰告白し、1人で洗礼も受け、クリスチャンになったと話しておられました。

神様は、私たちがどこで祈ろうとも応えてくださるし、自己流の祈りであってもその思いを受け止めてくださいます。

「聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です」(Ⅱテモテ3:16)

ある時、仏教のお坊さんたちのグループで、私のキリスト教体験をお話しする機会がありました。どのようにして聖書に出会い、信仰に導かれたかをお話ししました。

座談会の折、「聖書のどの箇所が好きですか」とお尋ねしました。そうすると、「詩篇が好き」とか、「ローマ書はいいですね」などと話されましたので、聖書をかなり読んでいらっしゃることが分かりました。

また、企業の経営者の方々も「重大な決断をしなければならないときとか、指針を求めているときは聖書を読みます」と話されます。私たちの目には映らないところにも、神様は隠れた求道者を配置し、導いておられます。

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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