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25人死亡のカイロ教会爆破事件、ISが犯行声明 政府への不満高まる

2016年12月14日23時42分
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関連タグ:エジプトコプト正教会イスラム国(IS)アンバ・アンジェロスタワドロス2世(アレキサンドリア教皇)フランシスコ(ローマ教皇)イスラム教ムスリム同胞団
25人死亡のカイロ教会爆破事件、ISが犯行声明 政府への不満高まる+
首都カイロにあるコプト正教会の聖マルコ大聖堂。爆破事件は、同大聖堂に隣接する教会で発生した。(写真:Ashashyou)

エジプトの首都カイロにあるコプト正教会の教会で現地時間11日、爆弾が爆発し、約25人が死亡、49人が負傷した。同国では少数派となるコプト正教徒に対する史上最悪の襲撃事件となった。

爆発は、日曜日の11日午前10時(日本時間同日午後5時)ごろに起こり、女性と子どもたちが使用していた教会の側面を破壊した。この日は、イスラム教の預言者ムハンマドの生誕を記念する祭日でもあり、事件はエジプト中に怒りの波を引き起こし、何百人ものキリスト教徒とイスラム教徒が、事件現場となった教会に隣接する聖マルコ大聖堂の外に抗議のために集まった。

警備上の不備に気付きつつも対応を怠ったことが、今回の爆破事件を許したとする見方もあり、マグディ・アブデル・ガッファール内相の解任を求める声が上がっている。キリスト教徒たちは、自分たちに対する襲撃事件が真剣に調査されていないと考えている。

抗議運動の参加者の1人は、「内相は私たちの教会を守れません。私たちが自分たちを守る時なのです」と語った。また、参加者の中には現政権の崩壊を要求する人もいた。

今回の爆破事件は、エジプトのアブデルファタハ・アル・シシ大統領が、幾つかの課題に取り組んでいるただ中で起こった。エジプトでは、イスラム教スンニ派組織「ムスリム同胞団」へ対する流血の弾圧によって、何千人もが投獄されている上、同国内にいる過激派組織「イスラム国」(IS)のエジプト支部による反乱が北シナイで猛威を振るっている。

ISはまた、カイロでも破壊的攻撃を実行し、イラクとシリアの拠点で防戦一方になっているここ何週間の間、世界中の支持者たちに攻撃を実行するよう呼び掛けている。

事件直後に犯行声明は出なかったが、亡命中のイスラム同胞団関係者と現地の過激派諸グループは、ISの支持者たちがソーシャルメディアでこの爆破事件を称賛したことを非難していた。そして、事件から2日たった13日、ISのエジプト支部は、インターネット上で犯行声明を発表した。

この爆破事件は、カイロの主要な大聖堂であり、コプト正教会のトップであるコプト教皇タワドロス2世の座所である聖マルコ大聖堂に隣接する教会で起こった。通常、そこでは厳重な警戒態勢が取られているという。

中東最大のキリスト教共同体であるコプト正教会のキリスト教徒たちは、エジプトの人口の約10パーセントを占めているが、イスラム教徒が多数派の同国では少数派となり、差別や迫害、定期的な攻撃に直面している。イスラム教徒が、貧しい農村地域にあるキリスト教徒の家や教会を焼く事件も発生しており、大抵は両宗教の若者の間の交際や教会建設がこうした暴力の理由となっている。

エジプトの教会へ対する最近の大きな襲撃事件は、2011年1月にアレクサンドリアの教会で行われた新年礼拝から礼拝者たちが帰る際に起こった。これは、同年に起こったエジプト革命の数週間前のことで、少なくとも21人が死亡した。

エジプトのキリスト教共同体は、14年にISがイラクとシリアに広がり、宗教的少数派を標的にして容赦なく殺害するようになってから、次第に不安を感じている。15年には、隣国リビアで働いていたエジプト人キリスト教徒21人がISによって殺害された。

今回の爆破事件は、2回の爆弾攻撃で警察官6人が死亡した事件の2日後に起こった。そのうちの1つの事件に対しては、過激派組織「ハスム」が犯行声明を発表している。ハスムは最近出てきた新興の過激派グループで、政府はイスラム同胞団と関係があるとしている。シシ政権の下で、イスラム同胞団はテロ組織として国内での活動を禁じられている。

イスラム同胞団は、亡命は争いを避けるためだとしており、亡命中の何人かは、今回の爆破事件をハスムともう1つの過激派グループ「リワア・アル・サウラ」によるものだとし、非難した。

コプト教皇タラドロス2世は、爆破事件の知らせを聞いた後、ギリシャ訪問を途中で切り上げた。コプト正教会は、今回の爆破事件によって、宗教間に不和が生じることは許されないとしている。

英国コプト正教会総主教のアンジェロス主教は、事件の知らせを「大きな悲しみを持って」聞いたと述べた。

アンジェロス主教は、その命が「とても無意味に終わった」者たちのため、そして彼らの家族と友人たちのために祈っていると述べた。

11日に発表した声明で、アンジェロス主教は、「私たちはまた、今日、教会に集まるエジプト中のあらゆるコプト正教会の教区と共同体のために、また、同様の残虐な襲撃の犠牲者であるエジプト社会のためにも祈っています」と述べた。

そして、「私たちはこの悲劇を分かち合っています。そして私たちは自分たちが親しみ、学んでいるエジプトにいる私たちの兄弟たちの強さと回復力によって励まされています。私たちはエジプトのクリスチャンたちの上に、より広くエジプト社会の上に、今朝礼拝している世界中のクリスチャンたちの上に、そして同様の襲撃事件の犠牲となっている全ての信仰者の集まりの上に、神の平和と保護を祈ります」と付け加えた。

※ この記事は、英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:エジプトコプト正教会イスラム国(IS)アンバ・アンジェロスタワドロス2世(アレキサンドリア教皇)フランシスコ(ローマ教皇)イスラム教ムスリム同胞団
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