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イスラム国(IS)

ISの容赦ない古代遺産の破壊、それがイラクの諸宗教に意味すること

2016年6月13日17時19分
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関連タグ:イスラム国(IS)
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イラク第2の都市モスルの教会にはためく過激派組織「イスラム国」(IS)の旗 (写真:ツイッターへの投稿より)

8日、イラクの過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘員が、ニムルドのアッシリアの都市にあるナブ神殿を破壊したというニュースが伝えられた。

国連訓練調査研究所(UNITAR)は、「今年の1月12日に入手した画像に照らし合わせると、ナブ神殿の主要な入り口部分が広範囲にわたってダメージを受けていることが認められる」と語った。

ISは3日に撮影された2枚の衛星画像を公開した。これは、ISが先週、2800年の歴史ある古代の神殿を爆破したと宣伝動画で主張した内容を確認するためだった。

ニムルドは昨年3月に略奪され、その広範囲が重機で破壊された。ニムルドの起源は中アッシリア時代にまでさかのぼり、アッシリア帝国の最重要の都市の一つと見なされていた。

ニネベ平原にあるモスルの30キロ南に位置しているこの都市は、2014年6月にIS戦闘員によって占領され、現在はISの牙城と化している。同都市は新アッシリア時代、アシュールナツィルパル2世の治世下に首都として建てられた。ニムルドの王宮からの彫刻品は現在ロンドンの大英博物館に展示されている。

ニムルドは過去20年間放置され、略奪にさらされていたとはいえ、それでも昨年まではその地方で最も保護されていた。ユネスコの世界遺産にもノミネートされていた。ユネスコのイリーナ・ボコバ事務総長は、ISによる2015年の破壊を強く非難し、その時の声明で「私たちは沈黙したままでいることはできない。文化遺産の故意の破壊は戦争犯罪」と述べた。

古代遺跡の略奪と破壊行為は、カリフ国家を造るためのISの破壊的試みを証明する一例となったが、それは単なる心ない略奪でも、軍隊の強さ、あるいは力を証明するための試みでもない。実際、専門家はそれらの破壊行為が、中近東からその宗教と文化的遺産を取り除くためのISの継続的な試みの一部であると信じている。この現実は、はるかに人々の心をかき乱すものだ。

メルボルン大学の古代シリア語の講師ニコラス・アルジェロー博士は英クリスチャントゥデイに対し、ネブ神殿の破壊によって悲しみで打ちのめされたと語った。博士の両親と兄弟はイラクで生まれた。博士はニネベの写真を見て育ち、いつかニネベを訪ねてみたいと望んでいた。

「そして今、私にはそれができなくなってしまった。ネブ神殿は永久に破壊されてしまったのだから。これらの遺跡はもう一度建て直すことはできない。写真から複製を造ることはできても、それは決して同じものではない」

アルジェロー博士はISの破壊行為を「あらゆる点で滑稽で愚かなこと」と烙印を押す。「(ISによって破壊された文化遺産)は人々が先祖の遺産に持つ有形の絆だった。お前たちがそれを破壊するとき、これらの人々が持つあらゆる種類の文化的絆、あるいは記憶だけではなく、彼らが(精神の故郷へと)戻る権利、あるいは彼らがそこに戻る意志すら破壊してしまうのだ」

東方のアッシリア教会は、紀元1世紀にさかのぼる起源を持つ。アッシリア教会ではアラム語が話されている。アラム語はイエスの使った言葉であり、その起源を古代メソポタミア、現代のイラク北部、シリア南東部、そしてトルコの北東部に広がる一帯に持つ。

現代のアッシリア人にとって、自分たちの先祖の土地とのつながりは信じられないほど重要だ。ISの軍事行動が切り裂いたのは、まさにこのつながりなのだ。

何十万人ものイラクのアッシリア人が争いによって退去させられた。そしてわずか30万人が国に留まっているとされる。アルジェロー博士は尋ねる。「もし自分たちの文化、アイデンティティーを確認させてくれる何物もその地に残っていないなら、彼らは一体どこに戻ればよいのだろう」

「もし彼らの全ての教会と彼らの先祖につながっている古代遺跡が破壊されたなら、その後、これらの人々にとって、その土地はもはや彼らのアイデンティティーを担うものではない。これは非常に重大なことだ。人々は、破壊されているのは世界遺産だと言うかもしれない。そしてそれは真実だ。しかし、それはまた、その地域とその遺産を自己のアイデンティティーのよりどころとし、それと共に何千年も生きてきた人々が受け継いだ遺産でもあるのだ。実際、これはアッシリア人に対する集団虐殺になっている」

EU議会と米国政府は、共にISの中近東における大量虐殺とアッシリア人クリスチャンとヤジディ教徒を含む宗教的少数派への迫害を集団虐殺と認識している。イギリス下院議員たちは満場一致で4月の同様な動議に賛成して投票したが、なお保守政権による同意を必要としている。同政権は「集団虐殺」の正式指定は国際刑事裁判所で取り扱われる問題だと主張している。

アルジェロー博士は「集団全体と彼らの遺産の根絶計画は、人々がイスラム以前の何かを自己のアイデンティティーのよりどころとしないように(中近東における)イスラム以前のあらゆる痕跡を破壊するISの計画の部分である」と述べた。

ネブ神殿のような古代遺跡の破壊は、ISによるイスラム教スンニ派の極端な解釈への脅威となるものは何であれ消し去ろうとする行動計画の一部である。実際に、ISによって公開された動画の中で1人の戦闘員は、イスラム教徒が偶像崇拝に戻ることを防ぎたいと語った。

アルジェロー博士は、「世界はイラクの人々だけでなく、特にヤジディ教徒とアッシリア人にも責任がある。彼らは文化的にも現実的にも絶滅の危機にさらされている二つの無防備なグループだ。世界には彼らを守り、彼らの文化が未来にも保たれることを確かにする責任がある。こんなことが起こっているときに、世界の大多数が沈黙したままでいるという事実は受け入れ難い」と話した。

※ この記事は、英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:イスラム国(IS)
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