教皇フランシスコとルーテル世界連盟議長・総幹事、10月にルンドで宗教改革を共同で記念へ

2016年1月26日16時50分 記者 : 行本尚史 印刷
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今年、宗教改革の記念行事が行われるルンド大聖堂(写真:Anton Holmquist & Pauline Gyllengahm Soasta)

ルーテル世界連盟(LWF)とローマ・カトリック教会は、スウェーデン南部の都市・ルンドで、10月31日に宗教改革の共同エキュメニカル記念行事を行う。LWFとバチカンが25日、公式サイトやバチカン放送局を通じて共同で記者発表した。

教皇フランシスコとLWFの議長であるムニブ・A・ユナン監督・博士および同総幹事のマルティン・ユンゲ牧師・博士が、スウェーデン国教会(ルーテル)とカトリック・ストックホルム教区の協力で、このエキュメニカルな記念行事を主導する。

この共同のエキュメニカル行事は、2017年の宗教改革500周年記念を前にしてルンドで行われる。カトリックとルーテルの強固でエキュメニカルな発展と、対話を通じた共同の賜物に光を当てる。この催し物には、最近出版されたカトリックとルーテルの『共同の祈り』という式文の手引きに基づいた共同礼拝が含まれる。

「LWFは宗教改革記念日にエキュメニカルな責任の精神で接近しつつある」とLWF総幹事のマルティン・ユンゲ牧師・博士は話す。「私を駆り立てているのは、ルーテルとカトリックの和解に向けて働くことによって、私たちは紛争や暴力で引き裂かれた世界の中で、正義と平和、そして和解に向けて働いているのだという、深い信念だ」

ローマ教皇庁キリスト教一致推進評議会(PCPCU)のコッホ枢機卿は、さらにこう説明している。「神の問題が持つ中心性とキリスト中心の接近法に、共に集中することによって、ルーテルとカトリックは宗教改革のエキュメニカルな記念という可能性を持つことになるだろうが、単に実際的なかたちでというだけでなく、十字架につけられて復活したキリストへの信仰が持つ深い意味においてだ」

「歓喜と期待をもって、スウェーデン国教会はルーテル世界連盟とカトリック教会を歓迎し、ルンドで宗教改革の共同記念を行う」とスウェーデン国教会のアンティエ・ヤッケレン大監督は話す。「私たちは、この記念が私たちの国と全世界におけるキリスト教の一致に貢献するよう、スウェーデンのエキュメニカルな群れ全体と共に祈るであろう」

「世界の中での、私たちの地域におけるエキュメニカルな状況は、独特で興味深い。私たちが世俗化した自らの世界の中で、イエス・キリストとその福音の証し人となることができるよう、私はこの集会が、私たちが未来に目を向ける助けとなるよう望んでいる」とスウェーデンのカトリック教会司祭であるアンデルス・アルボレリウス(跣足[せんそく]カルメル会)は話した。

ルンドでのこの催し物は、2013年に出版され、以来ルーテルとカトリックの各共同体で幅広く頒布された『From Conflict to Communion』 (日本語訳は『争いから交わりへ:2017年に宗教改革を共同で記念するルーテル教会とカトリック教会』、教文館、2015年)という研究文書の受容過程の一部である。この文書は、国際的なレベルで、ルーテルとカトリックの双方が宗教改革の歴史とその意図を共に記述するという、画期的な試みである。

LWFとPCPCUはすでに、共同で作成した『共同の祈り』をLWFの加盟教会とカトリック司教協議会に送付したが、これは、教会が宗教改革を共に記念するのを助けるための式文の手引きである。研究文書『争いから交わりへ:2017年に宗教改革を共同で記念するルーテル教会とカトリック教会』に基づいており、宗教改革の賜物を表し、神学的な対立に続いた分断に対する赦(ゆる)しを求めることを目的に、感謝と悔い改め、そして共通の証しに対する責任というテーマがその特色をなしている。

2017年という年はまた、国際的なルーテルとカトリックの対話の50周年でもあり、その対話は著しいエキュメニカルな成果を生んできたが、そのうちで最も重要なのが、『義認の教理に関する共同宣言』(JDDJ、教文館、2004年)である。JDDJは1999年にLWFとカトリック教会によって署名され、2006年に世界メソジスト協議会によって確認された。この宣言は、16世紀の宗教改革の中心であった、義認の教理が持つ基本的な真理をめぐる、カトリックとルーテルの間における何世紀もの対立を無効にした。

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