IS、交渉決裂でアッシリア人キリスト教徒180人処刑の恐れ

2015年10月14日20時48分 翻訳者 : 木下優紀 印刷
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「イスラム国」(IS)の戦闘員

過激派組織「イスラム国」(IS)は、交渉人がISによる高額の身代金を支払うことができず交渉が決裂したことを受け、2月の襲撃事件で拘束したアッシリア人キリスト教徒のうち180人を処刑する予定だと主張した。

ニュースサイト「ARAニュース」は12日、テロ組織がアッシリア人の解放のために1200万ドル(約14億円)の身代金を要求しており、コミュニティーにとっては「負うことができない」ものだと報じた。

アッシリア人権ネットワークのオサマ・エドワードディレクターは、「シリア東方教会の代表エフレム・オトナイアル主教が主導してきた交渉は、テロ組織による負うことができないほどの要求のために保留となりました」と述べた。「ISは、もし身代金が支払われなければ人質180人を処刑すると脅しました」

テル・テミールの市民平和委員会のあるメンバーは匿名で、どのように資金を集めるかについて、アッシリア当局の中で「内部分裂」が起こったと明かした。

処刑される恐れのあるアッシリア人180人は、今年2月にISにより誘拐されたシリアのハブール川の谷にある村々の住人230人の一部だ。

9月初旬、ISが身代金の要求額を引き下げると報じられたことを受け、人質が解放されるかもしれないという希望的観測が流れた。

シリアのカトリック教会のジャック・ベーナン・ヒンド大司教は、交渉人がISに対し、230人を解放するのに2300万ドル(約28億円)を支払うのは不可能であることを説明しようと尽力し、ISが「もっと、もっと少なく」することを決めたと語った。しかしヒンド大司教は、その正確な額を明らかにしなかった。

イラクとシリア国内においてキリスト教徒や宗教的少数派を迫害しているISは、ハブールで誘拐した人質のうち一部を解放したが、人質にした人々の圧倒的多数をいまだ拘束している。

ISは特にアッシリア人を標的とし、千年続くコミュニティーの地から追い出そうとしている。

先週、ISは人質のうち3人を処刑する動画を投稿し、「ア・ディマンド・フォー・アクション」をはじめとする迫害監視団体から糾弾された。

「私たちは、可能な限り厳しい言葉でこの野蛮な行いを非難します。アッシリア人、シリア正教徒、カルデア人に対する宗教浄化、民族浄化は続いています。彼らは無力です。彼らは子どもです。彼らは女性です。彼らは誰かの父であり、兄弟なのです」と、ア・ディマンド・フォー・アクションのスポークスマン、ダイアナ・ヤッコ氏はつづった。

「国際社会に対し、すぐに介入するよう懇願します」とヤッコ氏。「私たちは先祖代々の地から追い出されました。私たちは殺され、十字架にかけられました。国際社会は拘束されている他の人の命を救うために、今こそ行動しなければなりません」

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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