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神様からのメッセージ

神様からのメッセージ―聖書は偉大なラブレター(15)イエス・キリスト 浜島敏

2015年8月9日08時38分 コラムニスト : 浜島敏
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イエス・キリスト

今から約2千年前、今のイスラエルという国(当時はユダヤと言っていました)のベツレヘムという場所で、一人の赤ちゃんが産まれました。それより千年も前のダビデという王様の血筋でした。この赤ちゃんがイエス様です。この赤ちゃんは見たところ、普通の赤ちゃんとまったく同じでした。おぎゃー、おぎゃーと泣いたでしょう。でも、この赤ちゃんは普通の赤ちゃんとは全く違っていました。お母さんはマリアといって神様を信じる信仰深い人でしたが、お父さんはいなかったのです。そんなことはないよ。ヨセフでしょう、と言う人がいるかもしれませんね。確かにヨセフはマリアの夫でした。そして、お父さんとして赤ちゃんのイエス様の面倒をみました。でも、本当のお父さんは神様だと聖書は言っています。これを処女降誕と言っています。そんなことはあり得ないと思うかもしれませんが、不思議な方法で神様はそれを実現されたのです。人間の罪の始末をするのに、ただの人間では無理なのです。ですから、どうしても神様がお父さんになる必要があったのです。だからイエス様は、他の人のように、罪の性質を受け継いでいませんでした。罪の遺伝子がなく、聖い神様の遺伝子を持って生まれたのがイエス様でした。

イエス様は、外見上はただの普通の人でしかありませんでしたが、人間であると同時に、本当は神様でもあったのです。だから、普通の人間にはできないことをたくさんなさいました。その教えも、人間の考えからはとても出て来ないような深いものでしたが、それだけではなく、同時に人の病気を治したり、死んだ人を生き返らせたりなさいました。それを奇跡と言いますが、そんなことは考えられないと思うかもしれません。でもこれは弟子たちが勝手に作り上げた作り話ではありませんでした。イエス様に従う人たちだけでなく、イエス様に反対する敵でさえ、イエス様が奇跡を行っていることは否定することができませんでした。なにしろ、自分たちもイエス様の奇跡を見たのですから、そんな不思議なことは起こっていないとは言えませんでした。それにもしそんなことを言ったら、実際に見た人たちから猛反対があったに違いありません。また、もし本当にイエス様が奇跡をしなかったら、殺されることもなかったはずです。イエス様が殺されなかったら、今までキリスト教が伝えられることもなかったでしょう。ですから、イエス様が奇跡を行ったことは何よりも明らかですし、そうであるならばイエス様はただの人間ではないことになります。聖書では、奇跡のことをしるしと言っていますが、なぜでしょうか。奇跡こそ、イエス様が本当に神様であることのしるしなのです。

さて、イエス様は約3年間人々を教え、人々を助け、いよいよ最後には殺されることになりました。人のためになることをしたのになぜ殺されたのでしょうか。イエス様のことを良く思っていない人たち、イエス様にいつもぎゃふんとやられて、イエス様を恨んでいる人たちがいたのです。そこで無理やり捕まえて、無理やり裁判にかけ、無理やり十字架にかけて殺してしまったのです。

でもイエス様が、神様なのに天国から地球に降り人間になられたのは、本当は十字架にかかって死ぬためだったのです。ですから、十字架でイエス様が死んだことは、本当は戦いに負けたのではなくて、むしろ勝利だったのです。イエス様が死ななかったら、結局は人間が罪から逃れる方法はなかったのです。

千葉県に佐倉という市があります。今でも農業の盛んな場所ですが、今から450年ほど前、この佐倉の村は米が取れなくて困っていました。ところが、それにもかかわらず、高い税金を納めさせていました。農民の中には生活できないで死んでいく者もいました。農民の代表(自分では農業をしていたわけではありませんが、今でいえば農協役員のような人でしょうか)である木内宗吾という方は、それを見るに見かね、自分の財産を売って、農民のために税金を払っていましたが、それでもとうとう足りなくなってしまいました。税金を納めない農民は容赦なく罰せられました。お殿様(県知事)に手紙を出しますが、受け入れてもらえません。それで、とうとう将軍様(今でいえば総理大臣)に直接言うしかないと判断しました。当時は旅行することも自由ではない時代だったものですから、木内宗吾は隠れて江戸(東京)まで行き、お墓参りに出かける途中の将軍の駕籠(かご)を止め、農民の苦しみを直接訴えました。その当時は、将軍様に直接訴えるということは固く禁じられていました。でも、その規則を破ってでも何とかしなくてはと思って出掛けたのでした。木内宗吾はその場で捕らえられてしまいました。規則を破った彼は、家族共々死刑になってしまいました。しかし、将軍は、宗吾の言ったことが本当かどうかを確かめ、それが事実であることが分かったため、それから3年間は税金を免除する命令を出しました。農民は助かったのです。しかし、そのために宗吾は命を捨てることになったのです。それに感謝した農民は、それから佐倉の宗吾と呼んで、今もしのんでいます。イエス様の十字架にどこか似ているところがありますね。

イエス様は、私たちと全く同じ人間でしたが、また同時に完全な神様でもありました。イエス様を人間としてだけ認めて、素晴らしい先生だったとか、素晴らしい教えをした先生だとか言う人がいます。確かに素晴らしい先生でしたし、素晴らしい教えをしたお方でした。でもそれだけだったら、他の偉い先生とそんなに変わらないことになってしまいます。そして、人を救う力などないことになってしまいます。

中には、イエス様は神様でしたが、人間ではありませんでしたと言う人たちもいます。確かに、イエス様の教えは人間以上のものでしたし、またイエス様のなさったことはとうてい人間ではできないことでした。やっぱり神様だと思って当たり前です。しかし、イエス様が人間でなかったら、人間に代わって、人間の罪を背負うことはできませんでした。ですから、ちょっと分かりにくいことではありますが、イエス様は神様であり、人でもあったのです。

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浜島敏

浜島敏(はまじま・びん)

1937年、愛知県に生まれる。明治学院大学、同大学院修了。1968年4月、四国学院大学赴任。2004年3月同大学定年退職。現在、四国学院大学名誉教授。専攻は英語学、聖書翻訳研究。1974、5年には、英国内外聖書協会、大英図書館など、1995、6年にはロンドン大学、ヘブライ大学などにおいて資料収集と研究。2006年、日本聖書協会より、聖書事業功労者受賞。2014年7~9月、ロンドン日本語教会短期奉仕。神学博士。なお、聖書収集家として(現在約800点所蔵)、過去数回にわたり聖書展示会を行う。国際ギデオン協会会員。日本景教研究会会員。聖書の歴史、聖書翻訳に関する著書・翻訳書、論文多数。

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※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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