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9条世界宗教者会議始まる 初来日のWCC総幹事も発題「9条は平和のための支柱」

2014年12月4日22時06分 記者 : 行本尚史
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関連タグ:世界教会協議会(WCC)憲法9条オラフ・フィクセ・トヴェイト
9条世界宗教者会議始まる 初来日のWCC総幹事も発題「9条は平和のための支柱」
9条世界宗教者会議の参加者。会議は3日に始まり5日まで続く。最終日には共同声明が採択される予定。(写真:9条世界宗教者会議受け入れ委員会提供)

日本国憲法第9条について世界の宗教者が話し合う第4回9条世界宗教者会議が、「憲法9条と世界の平和 ナショナリズムをどう超えるか」を副題に、3日から在日本韓国YMCAアジア青少年センター(東京都千代田区)で始まった。この日に初来日した世界教会協議会(WCC)のオラフ・フィクセ・トゥヴェイト総幹事も同日発題し、最終日の5日には共同声明が採択される予定。

同会議受け入れ委員会の小橋孝一委員長(日本キリスト教協議会=NCC総会議長)は開会のあいさつで、「しっかりと会議を開いて平和への誓いを新たにしたい」と述べた。その上で「安倍首相は憲法を変えるとはっきり言った。私たちは心を定めてこのような罪の道を拒まなければならない」と言い、「主よ、どうか私たちに力を与え、日本と世界の平和を守らせてください」などと祈った。

その後この日は、哲学者の高橋哲哉氏(東京大学教授)が「右傾化する日本の歴史認識と憲法認識」と題して基調講演を行った。

高橋氏は、「憲法9条が持っている意味は明らかに普遍的だ」としつつ、「にもかかわらず、残念ながら政治が憲法9条に反する方向に大きく動いている」と指摘した。集団的自衛権の行使容認や、10月に提出された日米防衛協力の指針(ガイドライン)の中間報告に言及し、「憲法9条の意味が空洞化しようとしている」と強調。「憲法9条が指し示している、軍隊なき世界を捨て去るべきではない」と述べた。

また、18〜19世紀のドイツの哲学者であるイマヌエル・カントの著書『永遠平和のために』(岩波文庫、1985年)に言及し、「カントは、軍隊は人間性の尊厳に反しており、盾という道具として使われていて、やがては廃止されていくべきものであるとした」と指摘した。

「日本の市民社会の中でも歴史認識の動揺が非常に深刻に表れている。日本は非常に深刻な状況だ。憲法9条が脅かされている」と高橋氏は語り、メディアと市民社会も含め、日本の政治が「極右化」していると述べた。また、「憲法9条とそれを支える歴史認識が危機に陥っている」と付け加えた。

その上で、「私たちにとって重要なのは、憲法9条を支持する人が世界に存在していること。とりわけ宗教者のネットワークを通じてそれが発展していくよう願っている」と述べた。さらに、「人間のいのちの無条件な肯定に、尊敬に値する宗教の共通項がある」「暴力に対して人間のいのちを無条件に肯定することが表れているのが9条だ」と述べ、宗教者との連帯の意を表して基調講演を締めくくった。

9条世界宗教者会議始まる 初来日のWCC総幹事も発題「9条は平和のための支柱」
「Article Nine of the Japanese Constitution – A Pillar for Peace in Northeast Asia and Beyond(日本国憲法の第9条−北東アジアとその範囲を超えた平和のための支柱)」と題して発題する、世界教会協議会(WCC)のオラフ・フィクセ・トゥヴェイト総幹事(写真:9条世界宗教者会議受け入れ委員会提供)

その後、この日の朝に初めて来日したWCC総幹事のオラフ・フィクセ・トゥヴェイト牧師・博士が、「Article Nine of the Japanese Constitution – A Pillar for Peace in Northeast Asia and Beyond(日本国憲法の第9条−北東アジアとその範囲を超えた平和のための支柱)」と題して英語で発題をした。

トゥヴェイト総幹事は、「私たちの確信は、第9条が再解釈されるのではなく再肯定されなければならないということだ」と強調し、「それはあなた方の生活の片隅に退けられるのではなく、日本の国際関係の中心にあらためて据えられなければならない」と述べた。

また、「第9条は日本の遺産であり、それ以上のものでさえある。それは戦争によって傷つけられた全ての国々にとっての教訓であり、対立に甘んじている全ての政府にとっての矯正策である」と語った。

その上でトゥヴェイト総幹事は、「第9条は多くの国々にとって、日本だけでなく米国や中国、北朝鮮や韓国、そしてロシアにとって健全な課題である。ますます多くの宗教指導者たちが平和のためのこの支柱の周りに集まらなければならない。それもアジアで、その範囲を超えたところで、そしてきょう、ここ東京で」と結んだ。

トゥヴェイト総幹事はこの発題の中で核兵器の問題に言及し、「私たちは宗教者会議だ。このトピックについて(2013年に韓国で開かれたWCCの)釜山総会から、いくつかの信仰の言葉に耳を傾けよう。このWCC総会は、いのちを脅かし破壊するような形で原子力エネルギーを利用することは、神の創られた世界の罪深い乱用だと述べた。キリスト教徒は、神を原子と分子からいのちをもたらす寛容な創造者として理解すべきである」と述べた。

また、「人類がいのちを危険にさらす代わりに、それを守るような形で生きるよう招かれていると私たちは信じる。核兵器で防衛され、おびえながら生きるのでもなければ、核エネルギーに依存して浪費して生きるのでもない。私たちの務めは、いのちという神の多様な賜物と調和した共同体と経済を築くことだ」と語った。そして、「他の諸国民の大量破壊が私たち自身を守る正当な形となりうるという考え方を受け入れるのは拒まなければならない」と述べた。

さらに、旧約聖書の申命記30章19節を引用し次のように語った。「神は私たちの前にいのちと死、祝福と呪いを置かれた。神は私たちにこいねがう。『あなたは命を選び、あなたもあなたの子孫も命を得るように』と」

この会議に先立ち、一部の参加者は1日から到着し始め、2日には神奈川県にある在日米海軍の横須賀基地と厚木航空基地、3日午前中には靖国神社の見学がそれぞれ行われた。

主催者はこの会議の沿革について、「9条アジア宗教者会議は、第1回会議を2007年11月―12月にアジアや世界における宗教指導者の参加・協力により、東京の在日本韓国YMCAにて開催いたしました。その後、第2回会議を2009年12月にソウルで開催、第3回会議を2011年10月に沖縄で開催、集団的自衛権行使容認の閣議決定で揺れ動く今年2014年、第4回を『9条世界宗教者会議』と名前も改め、東京の在日本韓国YMCAで開催することになりました」と説明している。

関連タグ:世界教会協議会(WCC)憲法9条オラフ・フィクセ・トヴェイト
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