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ルカの福音書身読の手引き

ルカの福音書身読の手引き(80) 宮村武夫牧師

2013年8月28日07時49分
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宮村武夫牧師+

準備をしに行きなさい
ルカの福音書22章1~13節

[1]序

ルカの福音書の新しい章、22章に入ります。22章と23章は、主イエスの受難・十字架の記事、24章は復活の記事です。

[2]「さて・・・さて・・・」(1~7節)

(1)背景

「さて」と訳されている、小さなことばが1、3、7節に繰り返し(新改訳では訳されていませんが、9、10、13節にも)用いられています。いろいろな側面から、ちょうどブロックを一つ一つ積み重ねて行くように、1~13節の記事をルカは描いています。

その中で、1節と7節に、「さて過越の祭りといわれる、種なしパンの祝いが近づいていた」(1節)、「さて、過越の小羊のほふられる、種なしパンの日が来た」(7節)と見るように、過越の祭りと種なしの祝いが大切な背景になっています。

①過越の祭り。出エジプト記12章1~11節参照。

②種なしの祝い。レビ23章6~8節参照。

(2)1節から6節の部分では

1節から6節の部分と7節から13節の箇所では、鮮やかに対象的な二つの準備が進む様を描き、前半では3つの動きが平行しています。

①祭司長と律法学者
「イエスを殺すための良い方法を捜していた。というのは、彼らは民衆を恐れていたからである」(2節)。

②イスカリオテのユダ
「ユダは出かけて行って、祭司長たちや宮の守衛長たちと、どのようにしてイエスを彼らに引き渡そうかと相談した。彼らは喜んで、ユダに金をやる約束をした。ユダは承知した。そして群衆のいないときにイエスを彼らに引き渡そうと機会をねらっていた」(4~6節)。ヨハネ6章64節と70節、13章2節と27節など参照。

③サタン
「さて、十二弟子のひとりで、イスカリオテと呼ばれるユダに、サタンが入った」(3節)。10章18節、13章16節、22章31節参照。

[3]「準備をしに行きなさい」(8~13節)

1~3節に見る、いわば暗闇の勢力の進展がすべてではないのです。ここにも、「光はやみの中に輝いている。やみはこれに打ち勝たなかった」(ヨハネ1章5節)、恵みの事実を見ます。

(1)「イエスはこう言って」(8~12節)

①恵みの備え
「イエスは、こう言ってペテロとヨハネを遣わされた」(8節)。主イエスは、ペテロとヨハネを派遣し使命を実行させるため、前もって彼らに適切な指示を与え、十分準備をなしておられます。主イエスが私たちに使命を与え、役割を果たすよう導かれるとき、必要なすべての助けをも備えてくださる恵みの事実を認める洞察が大切、エペソ6章10節以下参照。

②弟子たちの注意深さ
弟子たちの主イエスへの問い、「どこに準備しましょう」(9節)とは、文字通りに訳すと、「どのように私どもが準備することをあなたご自身はお望みですか」。主イエスの御意志を知ることを大切にし、身をもってそれを実現しようとする弟子たちの態度、覚悟、注意深さがとても印象的です。

主イエスを信じるとは、ここに見る弟子たちの態度、覚悟、注意深さに習い主イエスに従うこと。

(2)「彼らが出かけて見ると」(13節)

どのような準備も準備だけでは不十分。「彼らが出かけて見ると、イエスの言われたとおりであった。それで、彼らは過越の食事の用意をした」(13節)とあります。

一歩踏み出し実際に出かけて、初めて「イエスの言われたとおりであった」と、主イエスの準備が十分である恵みの事実を経験させていただけるのです。実行するまでは、決して経験できない恵みがあります。従いつつ備えられて行くのです。実行しなければ進まない準備もあるのです。

主イエスの命じておられる準備をなさず飛び出す態度をつつしむべきです。しかし本当の確信(「イエスの言われたとおりであった」)は、実際に従う服従の生活と生涯の中でのみ与えられます。婚約と結婚のように。

(3)準備・用意

この箇所では、「準備(用意)する」とのことばが繰り返されています(8、9、12、13節)。さらにルカの福音書全体を通して、この「準備(用意)する」ということばを以下のようにルカは興味深く用いています。

1章17節と76節(洗礼者ヨハネについて)。2章31節(主なる神の救いの備え)。3章4節(洗礼者ヨハネについて)。9章52節。12章20節(愚か者の用意)と47節(用意をしないしもべ)。17章8節(しもべの主人に対する役割)。23章56節、24章1節(女弟子たちの行為)。

[4]結び

(1)背景を知ることの大切さ。そのためにはどうしたらよいのか。

(2)ものごとの両側面を見る必要。その基盤、父、御子、御霊なる三位一体なる神様ご自身。一と三のいずれも。統一と多様。このような唯一の神が創造なさった万物にも、統一と多様の両側面があります。主なる神を礼拝し礼拝の生活を送ることこそ、ものごとの両側面を見る基盤です。

(3)主イエスのご意志に従い準備をする生活と生涯、洗礼者ヨハネや女弟子たちのように。そのために予定表が役立つ。心を定め生活と生涯において、主イエスの弟子として従うためです。

◇


宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。




※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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