新しいリーダーシップを身につけよ ウィルソン師が「変化」のための基礎を語る

2007年4月13日07時14分 印刷
+「ビル・ウィルソン東京大会2007」午後のセミナーで講演するビル・ウィルソン師=10日、星陵会館(東京・永田町)で

 10日、11日の2日間にわたり、東京・永田町の星陵会館で「ビル・ウィルソン東京大会2007―逆境をはね返す大成功の法則―」が開催され、会場の収容定員人数を上回る400人以上が参加した。同大会でウィルソン師が伝えたメッセージのテーマは「変化(トランスフォーメーション)するための土台を整える」。ウィルソン師は大会中に「変化」するための4つの基礎について人々に説き明かした。大会1日目の午後2時から行われた第2セミナーで同師は、「新しいリーダーシップ(指導力)」と「仕事の質の向上」について聖書の聖句と実体験を例に挙げながら詳しく解説した。



 まず、なぜ私たちが変化(トランスフォーメーション)の土台を整えなければならないのか。「土台がないと変わることはできない」とウィルソン師は訴える。日本が変わるためには、まず「変化」するための土台を整え、新しい可能性に向かって「準備」することが必要なのだ。



 その準備段階の1つは、「新しいリーダーシップ(指導力)を身に着けること」だ。ウィルソン師はこれについて説明するためにピリピ人への手紙3章13〜14節の聖句を取り出した。ここで使徒パウロは、「私は、自分はすでに捕えたなどと考えてはいません」と語っている。ウィルソン師は、「『私の学びと体験はまだ終わっていない』ということをパウロはいま主張している」と説明する。つまり、常にキリストを目指して学び続けようとする姿勢が必要だということだ。



 このことについてウィルソン師は、自身の実体験を例に挙げて詳しく説明した。ウィルソン師は世界中を飛び回って講演会を行いながら、いつも人種・文化・性格・境遇などが異なる人々と出会い、彼らから多くを学ぶようになるという。ウィルソン師は「私たちは互いに学ぶことが出来る」と日本人の観衆らに向かって呼びかけ、「文化の違いを乗り越えていま『イエスの文化』を学ぼう」と訴えた。さらにウィルソン師は、現在博士号の取得に向けて大学で勉強中の身であることを告白した。世界を旅して時間がないにも関わらず、「自分は学んでいる」という謙遜な姿勢を常に崩そうとしない。「私自身がまだまだ学び続けているのです」とウィルソン師は証しし、キリストを捕えようとして追求し、熱心に学び続けるように観衆らに呼びかけた。



 また、使徒パウロは「ただ、この一事に励んでいます」と語った。つまり、「私は一つのことに集中します」ということだ。ウィルソン師はこのことについて同師が代表を務めるメトロ・ミニストリーを例に挙げて説明した。



 メトロ・ミニストリーは世界中のスラム街に住む5万人の子ども達の救いを遂行している、世界最大級の日曜学校だ。もちろん、犯罪と貧困がはびこるスラム街には麻薬中毒の大人、売春婦、ホームレスなど、救い出さなければならない人々が多く存在している。しかし、同ミニストリーでは伝道の対象を「12歳以下の子ども」に限定している。「一度にみんなを同じように救い出すことはできません。スラム街には救いの対象者があまりにも多いからです。だから私は一つのことに集中しようと決めました。不特定多数を救い出すより、一つのグループ、一つの世代、つまり子ども達を変化させることが出来れば社会が変わると信じ、この一つのことに励んでいます」とウィルソン師は語る。さらに、「何をするとしても、『この一つのことに対して私は本気です』と言えるようになってほしい」と願った。



 次に使徒パウロは「すなわち、うしろのものを忘れ」と語っている。つまり、「過去の過ぎ去ったものは忘れてしまいなさい」ということだ。人々の多くは自分にとって都合の悪いものだけを忘れようとしがちだ。しかしウィルソン師は、「悪いことだけではなくて良いことも忘れなさい」と語る。なぜなら、その「良い」と思う心が最善のものを追求することを妨げる危険性があるからだ。「『それなりにいいことをしている』と思う感情があるとしたら、それがあなたの問題です」とウィルソン師は指摘した。悪いことも良いことも全て忘れ、ただ神の御心を見上げて前に向かって突き進むことが必要だ。



 また、「ひたむきに前のものに向かって進み」とある。使徒パウロはこの手紙を牢獄の中で書いた。「なぜ牢獄にいたパウロが、『ひたむきに前に向かって進もう』と話すことが出来たのか」とウィルソン師は問いかけた。どんな境遇にあってもキリストを追い求めて前に前に進もうとする姿勢が新しい指導者には必要だ。



 最後に、14節でパウロは、「目標を目ざして一心に走っているのです」と語っている。つまり、パウロは常に全力投球、全力注入だったということだ。使徒パウロは異邦宣教の現場において何度もむちで打たれ、石で打たれ、数々の難を経験してきた。同様に、ウィルソン師はニューヨークのスラム街で子ども達を伝道するという前代未聞の偉業を実行する中で、時には路上で格闘し、レンガで頭を殴られ、あばら骨を折られ、ビルから投げ落とされ、頬を銃で撃たれたことすらあった。宗教指導者たちが活動の邪魔をし、迫害することもあったという。しかし、ウィルソン師は決してあきらめず、パウロのように常に全力疾走でスラム街で子ども達を伝道し続けている。同師は「最後まであきらめないこと」が重要であることを自身の証しを通して教えてくれた。



 「いまは日本のときが来ています。この国の皆さんが変わるときなのです。ですから新しい次元のリーダーシップが必要です。新しい指導者が必要なのです」とウィルソン師は宣言した。

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