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花嫁

花嫁(26)打たれて 星野ひかり

2025年5月29日18時20分 コラムニスト : 星野ひかり
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花嫁(26)打たれて 星野ひかり+

クリスチャンは地の塩、世の光、とある。そして暗やみではなく昼間を歩くようにと諭されている。しかし、私に重苦しくのしかかる数十年の暗い過去はそう簡単に消え去るものでもなく、血まみれ、汗まみれで生きてきた確かな道のりでもあった。

律法は私たちの養育係とある通り、私たちは聖書によって打たれていく。己の罪深さを知っていく。故にイエス様の十字架の贖(あがな)いが本当に必要な者でしかないと、十字架が高く掲げられていくばかりである。

私たちの聖化の道とは、一生懸命正しい行いをすることによっても歩めるのであろうか。打たれ、打たれ、砕かれた先にこそ歩めるものではなかろうか。

私たちはどんなにクリスチャンらしくあろうとしても、御言葉に十分に従うことなどなかなかできない、罪深く、弱い、そして暗い器である。ただ、イエス様の十字架の贖いの前にうなだれるばかりである。正しくなることなどできやせず、人を裁いたり、あれこれ説教したりできる身分でもない。

御言葉に触れるほどに、己の罪深さが示される。だからこそ、御言葉に打たれてゆければいい。私たちの骨を切り、髄を分断する御言葉に、打たれ、打たれて、跡形もないほどに砕かれてゆけばいいのだ。正しくなど、なれやしない。人のことを裁く権利もない。

優しい人とは砕かれた人であろう。正しく、そして優しい人になりたいと願うが、正しいけれど優しさを感じられない言葉やまなざしに、生きている限り遭遇する。クリスチャンであっても陥りやすい罪の一つであるが、正しくも愛がない言葉に多くの未信者もクリスチャン自身もつまずいている。

正しいが愛がない、その代表的な人といえば律法学者が有名である。正しい律法をかさに着てはいるが、愛がなかった。そして、その律法を全うされたイエス様は、屠(ほふ)り場へ引かれていく羊のように黙して十字架への道を歩まれた。

律法はイエス様の十字架という愛をもって完成する。その御足と御言葉には人を砕く力がある。御言葉を単なる文字面ではなく、権威と力を認めながら読んでいくと、砕かれる以外になくなってゆく。

「御言葉を行えない、正しくあれない」。そううなだれる私に、牧師先生は目を細めて優しくおっしゃった。「人は弱いものだよ」。そのまなざしに何度救われてきたことだろうか。

御国で栄誉を受ける人とは、立派な人のことであろうか。御言葉に打たれ、砕かれた柔和な人であるのではなかろうか。御国での栄誉とは、この世での栄誉とは無縁の人が多いのではあるまいか。

イエス様こそ、そのような方であった。厩(うまや)で、何も持たずに生まれてこられた。付き合ったら損になるような社会的に後ろ暗い者たちに囲まれて、説教を語り、愛を貫かれた。弟子にしたなら自分まで差別されてしまうような重い皮膚病の人たちや取税人、遊女たち・・・そんな人たちに近づかれ、愛し癒やしてくださった。誰よりも低く生きることの尊さを宣べ伝え、御国で偉い人とは、人に仕える者だと教えられ、ご自身もそうあられた。最期は全人類の贖いとして十字架にかけられ、それ故に天の最も高みへと引き上げられた。

決して立派で格好の良い生きざまではなかった。できることなら真似はしたくない。そう思われるような道のりであった。

私たちイエス様に付き従う者たちも、イエス様の踏んだ轍の上を行きたいものだ。砕かれた先には、隣人を愛する豊かな日々があるだろう。目には見えないし、誰にも分からないが、三位一体の神様からなるまばゆい時間もあるだろう。万軍の天使たちの守りすら感じられることであろう。

イエス様の十字架の前に、もっと己を低くされ、この罪深き身、贖われしこと夢のごときと、悔いし砕かれた者になりたい。いつか・・・地の塩、世の光たる、昼の子たるキリスト者になれるだろうか。

(絵・文 星野ひかり)

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◇

星野ひかり(ほしの・ひかり)

千葉県在住。2013年、友人の導きで信仰を持つ。2018年4月1日イースターにバプテスマを受け、バプテスト教会に通っている。

■ 星野ひかりフェイスブックページ
■「花嫁(9)白百合の願い」で取り上げた星野ひかりの石鹸はこちら

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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