Skip to main content
2025年5月30日14時40分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
花嫁

花嫁(26)打たれて 星野ひかり

2025年5月29日18時20分 コラムニスト : 星野ひかり
  • ツイート
印刷
花嫁(26)打たれて 星野ひかり+

クリスチャンは地の塩、世の光、とある。そして暗やみではなく昼間を歩くようにと諭されている。しかし、私に重苦しくのしかかる数十年の暗い過去はそう簡単に消え去るものでもなく、血まみれ、汗まみれで生きてきた確かな道のりでもあった。

律法は私たちの養育係とある通り、私たちは聖書によって打たれていく。己の罪深さを知っていく。故にイエス様の十字架の贖(あがな)いが本当に必要な者でしかないと、十字架が高く掲げられていくばかりである。

私たちの聖化の道とは、一生懸命正しい行いをすることによっても歩めるのであろうか。打たれ、打たれ、砕かれた先にこそ歩めるものではなかろうか。

私たちはどんなにクリスチャンらしくあろうとしても、御言葉に十分に従うことなどなかなかできない、罪深く、弱い、そして暗い器である。ただ、イエス様の十字架の贖いの前にうなだれるばかりである。正しくなることなどできやせず、人を裁いたり、あれこれ説教したりできる身分でもない。

御言葉に触れるほどに、己の罪深さが示される。だからこそ、御言葉に打たれてゆければいい。私たちの骨を切り、髄を分断する御言葉に、打たれ、打たれて、跡形もないほどに砕かれてゆけばいいのだ。正しくなど、なれやしない。人のことを裁く権利もない。

優しい人とは砕かれた人であろう。正しく、そして優しい人になりたいと願うが、正しいけれど優しさを感じられない言葉やまなざしに、生きている限り遭遇する。クリスチャンであっても陥りやすい罪の一つであるが、正しくも愛がない言葉に多くの未信者もクリスチャン自身もつまずいている。

正しいが愛がない、その代表的な人といえば律法学者が有名である。正しい律法をかさに着てはいるが、愛がなかった。そして、その律法を全うされたイエス様は、屠(ほふ)り場へ引かれていく羊のように黙して十字架への道を歩まれた。

律法はイエス様の十字架という愛をもって完成する。その御足と御言葉には人を砕く力がある。御言葉を単なる文字面ではなく、権威と力を認めながら読んでいくと、砕かれる以外になくなってゆく。

「御言葉を行えない、正しくあれない」。そううなだれる私に、牧師先生は目を細めて優しくおっしゃった。「人は弱いものだよ」。そのまなざしに何度救われてきたことだろうか。

御国で栄誉を受ける人とは、立派な人のことであろうか。御言葉に打たれ、砕かれた柔和な人であるのではなかろうか。御国での栄誉とは、この世での栄誉とは無縁の人が多いのではあるまいか。

イエス様こそ、そのような方であった。厩(うまや)で、何も持たずに生まれてこられた。付き合ったら損になるような社会的に後ろ暗い者たちに囲まれて、説教を語り、愛を貫かれた。弟子にしたなら自分まで差別されてしまうような重い皮膚病の人たちや取税人、遊女たち・・・そんな人たちに近づかれ、愛し癒やしてくださった。誰よりも低く生きることの尊さを宣べ伝え、御国で偉い人とは、人に仕える者だと教えられ、ご自身もそうあられた。最期は全人類の贖いとして十字架にかけられ、それ故に天の最も高みへと引き上げられた。

決して立派で格好の良い生きざまではなかった。できることなら真似はしたくない。そう思われるような道のりであった。

私たちイエス様に付き従う者たちも、イエス様の踏んだ轍の上を行きたいものだ。砕かれた先には、隣人を愛する豊かな日々があるだろう。目には見えないし、誰にも分からないが、三位一体の神様からなるまばゆい時間もあるだろう。万軍の天使たちの守りすら感じられることであろう。

イエス様の十字架の前に、もっと己を低くされ、この罪深き身、贖われしこと夢のごときと、悔いし砕かれた者になりたい。いつか・・・地の塩、世の光たる、昼の子たるキリスト者になれるだろうか。

(絵・文 星野ひかり)

<<前回へ

◇

星野ひかり(ほしの・ひかり)

千葉県在住。2013年、友人の導きで信仰を持つ。2018年4月1日イースターにバプテスマを受け、バプテスト教会に通っている。

■ 星野ひかりフェイスブックページ
■「花嫁(9)白百合の願い」で取り上げた星野ひかりの石鹸はこちら

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
  • ツイート

関連記事

  • 花嫁(25)生きたささげものとして 星野ひかり

  • 花嫁(24)居場所 星野ひかり

  • 花嫁(23)道しるべ 星野ひかり

  • 花嫁(22)真夜中に 星野ひかり

  • 花嫁(21)希望よ 星野ひかり

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 保育の再発見(31)理不尽の中に奇跡を見いだす

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 英国国教会、礼拝出席者数が4年連続で増加 教勢が大幅に回復した教会も

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(6)神と人との関係 三谷和司

  • 教会のAI利用、前年比80%増加 一方で説教準備などでの利用は消極的 米国

  • オーストラリア東部で教派を超えたイースター合同野外礼拝 日本人女性牧師がメッセージ

  • 花嫁(26)打たれて 星野ひかり

  • 祈りの平和巡礼 穂森幸一

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(4)神から与えられる喜び 臼田宣弘

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • オーストラリア東部で教派を超えたイースター合同野外礼拝 日本人女性牧師がメッセージ

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 教皇レオ14世の就任ミサ、世界150カ国・地域から代表が参列 日本からは麻生元首相

  • アルファ・コース、2024年の参加者が世界で210万人超え 過去最多を記録

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • 21世紀の神学(28)教皇の無謬性と聖母マリアの無原罪・被昇天の関係とは 山崎純二

  • 教会のAI利用、前年比80%増加 一方で説教準備などでの利用は消極的 米国

  • 21世紀の神学(27)プロテスタント教会側から見るローマ教皇 山崎純二

  • 聖書のイエス(9)「わたしを愛する人は」 さとうまさこ

  • 新教皇を選ぶコンクラーベ、いつ、何回目の投票で決まる? 181日間に及んだケースも

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • 映画「空中の権威」が日本語字幕で視聴可能に 現代クリスチャンに警鐘鳴らす作品

  • ローマ教皇フランシスコの死去に対する日本国内の他教派の反応

  • 聖墳墓教会の床下発掘調査で貴重な発見、ヨハネ福音書の記述を裏付ける証拠に

  • 21世紀の神学(27)プロテスタント教会側から見るローマ教皇 山崎純二

  • 教皇レオ14世の就任ミサ、世界150カ国・地域から代表が参列 日本からは麻生元首相

  • カリフォルニア州のビーチで7752人が受洗、米国史上最大規模の合同洗礼式

  • フランスのカトリック教会、復活祭に成人1万人以上が受洗 昨年比45%増

  • 21世紀の神学(28)教皇の無謬性と聖母マリアの無原罪・被昇天の関係とは 山崎純二

編集部のおすすめ

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 後藤健二さん没後10年、追悼イベントで長女が映像メッセージ 「誇りに思っている」

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.