Skip to main content
2025年6月16日16時38分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(189)グローバリズムとナショナリズムの戦いから考える日本宣教 広田信也

2024年1月13日11時01分 コラムニスト : 広田信也
  • ツイート
印刷
関連タグ:広田信也

近代における世界各地の紛争は、それぞれに特徴はあるものの、資本主義と共産主義に代表されるグローバリズムと、固有の伝統文化や信仰に支えられるナショナリズムの戦いが続いてきたように思います。

島国である日本は、欧米のグローバリズムの影響を受けることが比較的少なく、長年、独自の国家体制のもと、平和を維持してきましたが、明治維新を機に一気に取り込まれ、多くの戦争を経験するようになりました。

昭和に入り、欧米に侵食される東アジア圏の平和と独立を目標に、大東亜戦争に臨みましたが、欧米の圧倒的な強さに屈し、多くの犠牲を払って敗戦を迎え、それ以降は、グローバリズムが次第に浸透するようになりました。

グローバリズムのほころびが露呈

圧倒的な経済力を基に拡大するグローバリズムですが、近年、国家や国民を無視した強引な手法が目立ち、ほころびが露呈するようになりました。

世界各地で生じる紛争は、その土地の兵士や住民に大きな被害を与え、当事国を疲弊させますが、軍需産業に関わる事業者に利益が流れるため、平和的な解決が困難になっています。また、大資本につながる大手メディアからは、資本家に有利な歪んだ情報が繰り返し流されるため、日常の生活の中で、正しい判断が難しい状況が続いています。

このような中、世界各地で、グローバリズムに対抗し、自国の伝統文化や信仰に支えられる保守的な勢力が台頭してくるようになりました。

ロシアにおいては、ロシア正教の復興によるナショナリズムを進めるプーチン大統領の人気は相変わらず高く、米国においても、キリスト教福音派に支えられ、米国第一主義を掲げるトランプ前大統領が、今年の大統領選挙の最有力候補になっています。

両者とも、グローバリズムの浸透する日本国内のメディアでは、わがままな独裁者のように伝えられていますが、国家や国民を大切にする確かな実績が、それぞれの国では高く評価されています。

経済力に支えられるグローバリズムは、確かに人の生活を便利にしましたが、多くの紛争によって諸国を疲弊させ、大切な伝統文化や信仰生活を破壊してきたことは間違いなく、そのことに世界の多くの人々が気付き始めたように思います。

グローバリズムの中にある宣教の実態

かつて大航海時代(15世紀中~17世紀中)、欧州のグローバリズムに基づく植民地政策に後押しされ、カトリック教会を中心とした宣教活動が進められました。確かに、多くのキリスト教国が新たに生まれましたので、宣教が進んだように見えますが、その背後に、多くの弱小国の伝統文化が失われ、国土がじゅうりんされる悲劇があったことは歴史の事実です。

本来、宣教は住民の伝統文化の衣を着ることによって浸透するものですが、宣教活動が植民地政策の先駆けとして行われたため、欧米の白人キリスト教文化を移植する形で進んでしまいました。失われた中南米やアジア、アフリカの文化遺産を取り戻すことはできないでしょう。

日本においては、江戸時代を中心に、キリスト教を禁教とする政策が長年にわたってとられましたが、これらは、このような悲劇を避けるための正しい判断だったと思います。

明治以降、日本に伝えられたキリスト教は、植民地支配の道具に使われることはもはやありませんでしたが、欧米のグローバリズムの中にあることには変わりなく、日本の伝統文化に浸透することはありませんでした。

日本人にとっては、地域教会が欧米の衣を着せた一風変わった人々の集まりに見えるのはそのためなのでしょう。結果として、大半の日本人はいまだに福音を聞いたことがありません。

日本人の心に届く宣教

日本人の多くは、特定の宗教に属することを避けますが、自然界のやおよろずの神、多くの神社や寺院、墓、仏像、仏壇だけでなく、教会や十字架さえも祈りの場(依代[よりしろ])と捉えています。

それらの依代には、避けるべき偶像礼拝の要素がありますが、長い時間をかけ、日本の伝統として大切にされてきた祈りの文化が、確かに存在しています。

これまで、日本における宣教は、伝統的な祈りの文化を避け、教会堂に地域住民を招いて、信者の共同体(教会)の一員になることを勧める手法で行われてきました。しかしこれらは、グローバリズムの中にある欧米の教会が用いてきた宣教手法です。

日本人の心に届く宣教とは、日本の伝統文化に寄り添い、日本人が祈りをささげたい場に共に集い、そこに集う人々の祈りを、天の父なる神様に届けることによって拡大するものなのでしょう。

そのような姿勢こそ、天の位を捨て、私たちに寄り添ってくださったイエス・キリストの御旨であり、また、日本の伝統文化に深く浸透する真の宣教を推し進めることになると信じています。

家族、友人、職場、国家を愛すること

このような、日本人の心に届く福音宣教を進める秘訣は、家族、友人、職場、国家など、私たちが属する共同体、またその中にある隣人を愛し、彼らに寄り添うことを最優先に選ぶことに尽きるのでしょう。

グローバリズムの中で常識化した宣教手法を脱ぎ捨て、善き隣人として、愛する人の立場に立って寄り添うなら、宣教は日本人の土俵で、伝統文化の中で豊かに拡大していくに違いありません。

<<前回へ     次回へ>>

◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:広田信也
  • ツイート

関連記事

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(188)宗教は多種多様、信仰は一つしかない 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(187)「死」に寄り添うと、神様の御業を体験する 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(186)「宗教」ではなく「信仰」によって 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(185)キリスト教の「死生観」が日本を救う 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(184)キリスト教会が日本社会の弱さを支える時代になる 広田信也

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 自分の考えを大切に生きよう 菅野直基

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.