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日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(189)グローバリズムとナショナリズムの戦いから考える日本宣教 広田信也

2024年1月13日11時01分 コラムニスト : 広田信也
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近代における世界各地の紛争は、それぞれに特徴はあるものの、資本主義と共産主義に代表されるグローバリズムと、固有の伝統文化や信仰に支えられるナショナリズムの戦いが続いてきたように思います。

島国である日本は、欧米のグローバリズムの影響を受けることが比較的少なく、長年、独自の国家体制のもと、平和を維持してきましたが、明治維新を機に一気に取り込まれ、多くの戦争を経験するようになりました。

昭和に入り、欧米に侵食される東アジア圏の平和と独立を目標に、大東亜戦争に臨みましたが、欧米の圧倒的な強さに屈し、多くの犠牲を払って敗戦を迎え、それ以降は、グローバリズムが次第に浸透するようになりました。

グローバリズムのほころびが露呈

圧倒的な経済力を基に拡大するグローバリズムですが、近年、国家や国民を無視した強引な手法が目立ち、ほころびが露呈するようになりました。

世界各地で生じる紛争は、その土地の兵士や住民に大きな被害を与え、当事国を疲弊させますが、軍需産業に関わる事業者に利益が流れるため、平和的な解決が困難になっています。また、大資本につながる大手メディアからは、資本家に有利な歪んだ情報が繰り返し流されるため、日常の生活の中で、正しい判断が難しい状況が続いています。

このような中、世界各地で、グローバリズムに対抗し、自国の伝統文化や信仰に支えられる保守的な勢力が台頭してくるようになりました。

ロシアにおいては、ロシア正教の復興によるナショナリズムを進めるプーチン大統領の人気は相変わらず高く、米国においても、キリスト教福音派に支えられ、米国第一主義を掲げるトランプ前大統領が、今年の大統領選挙の最有力候補になっています。

両者とも、グローバリズムの浸透する日本国内のメディアでは、わがままな独裁者のように伝えられていますが、国家や国民を大切にする確かな実績が、それぞれの国では高く評価されています。

経済力に支えられるグローバリズムは、確かに人の生活を便利にしましたが、多くの紛争によって諸国を疲弊させ、大切な伝統文化や信仰生活を破壊してきたことは間違いなく、そのことに世界の多くの人々が気付き始めたように思います。

グローバリズムの中にある宣教の実態

かつて大航海時代(15世紀中~17世紀中)、欧州のグローバリズムに基づく植民地政策に後押しされ、カトリック教会を中心とした宣教活動が進められました。確かに、多くのキリスト教国が新たに生まれましたので、宣教が進んだように見えますが、その背後に、多くの弱小国の伝統文化が失われ、国土がじゅうりんされる悲劇があったことは歴史の事実です。

本来、宣教は住民の伝統文化の衣を着ることによって浸透するものですが、宣教活動が植民地政策の先駆けとして行われたため、欧米の白人キリスト教文化を移植する形で進んでしまいました。失われた中南米やアジア、アフリカの文化遺産を取り戻すことはできないでしょう。

日本においては、江戸時代を中心に、キリスト教を禁教とする政策が長年にわたってとられましたが、これらは、このような悲劇を避けるための正しい判断だったと思います。

明治以降、日本に伝えられたキリスト教は、植民地支配の道具に使われることはもはやありませんでしたが、欧米のグローバリズムの中にあることには変わりなく、日本の伝統文化に浸透することはありませんでした。

日本人にとっては、地域教会が欧米の衣を着せた一風変わった人々の集まりに見えるのはそのためなのでしょう。結果として、大半の日本人はいまだに福音を聞いたことがありません。

日本人の心に届く宣教

日本人の多くは、特定の宗教に属することを避けますが、自然界のやおよろずの神、多くの神社や寺院、墓、仏像、仏壇だけでなく、教会や十字架さえも祈りの場(依代[よりしろ])と捉えています。

それらの依代には、避けるべき偶像礼拝の要素がありますが、長い時間をかけ、日本の伝統として大切にされてきた祈りの文化が、確かに存在しています。

これまで、日本における宣教は、伝統的な祈りの文化を避け、教会堂に地域住民を招いて、信者の共同体(教会)の一員になることを勧める手法で行われてきました。しかしこれらは、グローバリズムの中にある欧米の教会が用いてきた宣教手法です。

日本人の心に届く宣教とは、日本の伝統文化に寄り添い、日本人が祈りをささげたい場に共に集い、そこに集う人々の祈りを、天の父なる神様に届けることによって拡大するものなのでしょう。

そのような姿勢こそ、天の位を捨て、私たちに寄り添ってくださったイエス・キリストの御旨であり、また、日本の伝統文化に深く浸透する真の宣教を推し進めることになると信じています。

家族、友人、職場、国家を愛すること

このような、日本人の心に届く福音宣教を進める秘訣は、家族、友人、職場、国家など、私たちが属する共同体、またその中にある隣人を愛し、彼らに寄り添うことを最優先に選ぶことに尽きるのでしょう。

グローバリズムの中で常識化した宣教手法を脱ぎ捨て、善き隣人として、愛する人の立場に立って寄り添うなら、宣教は日本人の土俵で、伝統文化の中で豊かに拡大していくに違いありません。

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◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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