Skip to main content
2025年8月20日23時06分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(187)「死」に寄り添うと、神様の御業を体験する 広田信也

2023年12月16日09時58分 コラムニスト : 広田信也
  • ツイート
印刷
関連タグ:広田信也

先日、ある男性から、入院中のお母様が危篤状態になったので、病床で祈ってほしい旨の電話が入りました。お話を聴く中、極めて緊急性の高い依頼と分かりましたので、当日の予定を変更し、すぐに駆けつけることにしました。

面会制限の厳しい病院でしたが、牧師の訪問ということで特別の許可を頂き、ご家族に導かれて病室に入りました。お母様は、体力が低下し、食事も取れず、残された時間の短いことは明らかでしたが、意識はしっかりと守られていました。私たちは声をかけ、心を込めて祈り、賛美歌を歌いました。

なんとか会話ができましたので、耳元で「イエス様を信じますか」と尋ねると、はっきりと「信じます!」と応答されました。私はちゅうちょなく、準備してきた洗礼用の小さな器に水を満たし、タオルを借り、病床洗礼を授けました。その後、お母様との会話は難しくなり、翌日、天に召されました。

7年半前の出来事から

実は、今から7年半前の春、同じ男性から、入院中のお父様(召されたお母様のご主人)の葬儀について電話相談がありました。聖書や教会になじみがないものの、賛美歌が好きだったので、キリスト教葬儀の準備をしたいとのことでした。

私は、入院中のお父様の様子を確認し、すぐに訪問したい旨を伝えました。男性は、唐突な申し出に驚かれたようでしたが、私の熱心な申し出を受け入れてくださり、生前の病床訪問がかないました。

病室では、苦しそうに身を横たえるお父様を、ご家族が囲んでおられました。私は、状況を確認し、意識のないお父様に手を置き、賛美歌を歌い、熱心に祈りました。数日後、お父様は召され、ご家族にとって初めてのキリスト教葬儀がもたれました。

神様が養ってくださる

この葬儀から7年半が経過し、今度は、お母様の病床を訪ね、病床洗礼を授け、キリスト教葬儀を司式することになったのです。これら全ては、ご家族の依頼に沿ったものでした。ご家族は7年半の間、教会に集ったことはなかったようですが、感謝なことに、既に信仰に支えられる家族に変えられていたのです。

連絡をくださった男性は、ご自身の家庭にキリスト教信仰の背景があり、その延長としてお母様の信仰が備えられ、召される直前の洗礼に導かれたことを感謝しておられました。7年半前、お父様のキリスト教葬儀以降、神様ご自身がご家族の信仰を養ってこられたように思います。

「死」に寄り添うと、当事者も、家族も救われる

ブレス・ユア・ホーム(株)では、未信者や教会に集っていない信者の葬儀を、これまでに300件程度対応してきました。いまだ潜在的なニーズに十分応えられていませんが、神様の御業を数多く体験してきました。

仏教葬儀文化が浸透している日本ですから、それぞれの家族がキリスト教葬儀を選ぶには、大きなチャレンジがあったことでしょう。葬儀後、彼らがどのような日々を過ごされたか、弊社に入る情報は断片的ですが、信仰を持たれ、洗礼を受けた方や、教会とのつながりを大切にされるようになった方は少なくありません。

中でも、生前の病床訪問が実現した場合、召される当事者が信仰を持ち、洗礼を受けるだけでなく、今回の事例のようにご家族の中で信仰が養われるなど、ほとんどの場合で顕著な宣教効果を生んできました。

3年前に無償で訪問を継続する(一社)善き隣人バンクを設立してからは、長期にわたる生前訪問が可能になり、対象者のほとんどが、弱さの中で信仰に導かれるようになりました。

「死」は、私たちにとって弱さの極限であり、そこに寄り添えるのは、信仰者のうちに住む、私たちの主イエス・キリストだけです。信仰者が「死」を迎えようとする家庭を訪問し、「死」に寄り添うなら、当事者や家族が信仰に導かれるのは当然なのかもしれません。

しかし主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱さのうちに完全に現れるからである」と言われました。(コリント人への手紙第二12章9節)

教派、教団を超え、宣教がおのずと拡大する

私たちの働きは、全てネットや電話の依頼に沿って実施しています。私たちが信仰に基づく働きをしていることを承知の上で、さまざまな地域、立場にある方が、私たちの訪問を依頼してくださるわけです。未信者から宣教の依頼を受けているような感覚です。

しかも、特に長期にわたって寄り添う場合、牧師や信者は、教派、教団を超え、組織的に連携するようになりますので、おのずと超教派の宣教が進むことになります。依頼に沿って行う働きですから、連携を阻む何の障害も発生しません。信者でない方からも、熱心に協力を頂いています。

やがて、日本の各地で宣教が拡大すれば、教会、教団、宣教団体との組織的な連携も、おのずと進むようになるでしょう。その時、日本宣教は一層拡大し、日本は世界で最後の霊的覚醒を体験できるかもしれません。神様の導きに大いに期待したいものです。

<<前回へ     次回へ>>

◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:広田信也
  • ツイート

関連記事

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(186)「宗教」ではなく「信仰」によって 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(185)キリスト教の「死生観」が日本を救う 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(184)キリスト教会が日本社会の弱さを支える時代になる 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(183)イスラエルの平和のために祈ろう 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(182)日本の津々浦々に届く有効な宣教手段 広田信也

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 私の名を使って(その2) マルコ福音書9章38~41節

  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • 聖書のイエス(15)「わたしだ。恐れることはない」 さとうまさこ

  • 世界福音同盟、新総主事にアラブ系イスラエル人弁護士を選出

  • 福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 世界福音同盟、新総主事にアラブ系イスラエル人弁護士を選出

  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • いのちの書に名を記される幸い 万代栄嗣

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • シリア語の世界(30)シリア語新約聖書の和訳(1)マタイ福音書からテサロニケ人への手紙第二まで 川口一彦

  • 主は生きておられる(240)黒い雨 平林けい子

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

編集部のおすすめ

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.