Skip to main content
2025年6月30日09時21分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(184)キリスト教会が日本社会の弱さを支える時代になる 広田信也

2023年11月4日09時23分 コラムニスト : 広田信也
  • ツイート
印刷
関連タグ:広田信也

多死社会を迎えた日本では、年間150万人を超える人が亡くなるため、身近に多くの「死」が存在し、「死」の前後には、さまざまな分野の専門家が当事者やその家族を支えるようになりました。

ところが、それらの専門家たちは分野を超えて連携しない上に、「死」そのものには寄り添えないことが多く、最も不安な「死」への備えが、かえって難しくなっているように思います。

「死」の前後には、多くの専門家が存在する

かつての日本社会には「家制度」があり、人々は家族・親族を中心とする強い共同体である「家」に所属し、その中に日常の暮らしがありました。

「家」の中には、高齢者、病人、さらに亡くなる人がいますから、「エンディング」や「死」に関わることは、全ての人が日常的に体験する出来事でした。「死」に向かう弱さを、お互いが担い合っていたのでしょう。

ところが現代社会では、核家族化が進み、かつての「家」のような共同体は姿を消しました。家族・親族の関係も疎遠になり、夫婦二人だけの世帯や、独居の高齢者が増えました。

足腰が弱り、介護が必要になっても、介護を担える家族がいないことが多く、たとえいたとしても、全ての介護を担うには、負担が大き過ぎます。

大抵の場合、介護保険を利用して介護の専門家に頼り、状況によっては高齢者施設に入居します。また、体調が悪くなると、医療関係者(医師や看護師)を頼るようになります。

そして身体の「死」を迎えると、介護者や医療関係者の役割は終わり、新たな専門家として葬儀社や宗教者、あるいは死後の手続きや遺品整理を担う専門家が関わるようになります。

このように現代社会では、「死」の前後にそれぞれの段階における専門家が存在し、彼らに実務を委ねることで、家族・親族への負担が減っているのは事実です。

専門家は限られた領域で寄り添う

ところが、専門家たちはそれぞれの分野を超えて連携しないことが多く、当事者や家族にとって、次の段階に移る備えが難しくなっている現実があります。

例えば、介護の目的は日常生活の自立ですが、医療の目的は病気の治療ですので、それぞれの分野の専門家によって、考え方や対処法が異なります。介護の領域からいきなり医療の領域に移ると、生活環境の変化に対応できず、一気に弱さを重ねる高齢者はたくさんいます。

また、多くの人が生前から「死」への備えをする必要を感じているのですが、介護や医療に関わる専門家がその分野をサポートするのは大変難しいのが現実です。まして、生前において葬儀社、宗教者(僧侶)、死後実務を担う事業者が寄り添う道は閉ざされています。

結局、最も不安な「死」を迎えるに当たり、当事者やその家族は十分な支えを得られない状況に陥ってしまいます。

キリスト教会に期待される大きな役割

ブレス・ユア・ホームでは2015年から、教会になじみのない日本人に向け、キリスト教葬儀を展開してきました。長い間、仏教の葬儀文化の中にいる日本人に向け、キリスト教葬儀の案内をしていますので、ことの真偽を確かめるような生前相談が多く入ります。そのようなとき、牧師の生前訪問を受け入れてくださるようにお勧めをしています。

死後の葬儀文化を担ってきた仏教と異なり、これまでの福祉や教育の分野におけるキリスト教の貢献が、功を奏しているのでしょう。「死」を目前にした当事者やその家族を訪問し、寄り添えるケースが増えています。

「死」を目前にして介護や医療関係者のサポートが終わろうとしているとき、次のステップである「死」への備えを与え、さらに、その後の遺族を支えることができるのは、キリスト教信仰に支えられた牧師や神父だけなのでしょう。

「死」の暗闇の中で心を開き、神様の愛を受け入れてくださる当事者が、病床洗礼を受け、希望を抱いて召されていく姿は、当時者だけでなく、関わる家族・親族全ての人を支え、励まします。

召された後の葬儀は、感動的なキリスト教葬儀となり、その後も家族・親族と地域教会とのつながりは継続していきます。キリスト教会に期待される役割は、非常に大きなものがあると思います。

キリスト教会が日本社会の弱さを担う

多死社会を迎え、「死」の前後をサポートするさまざまな分野の専門家をつなぎ、新たな葬儀文化を一貫して担えるのは、おそらく地域に存在するキリスト教会だけなのでしょう。

私たちは、そのような潜在性を形にし、キリスト教会が日本社会の弱さを支える働きにおいて主導的な立場を取れるよう、これからも祈りつつ働きを進めていきたいと願っています。

<<前回へ     次回へ>>

◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:広田信也
  • ツイート

関連記事

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(183)イスラエルの平和のために祈ろう 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(182)日本の津々浦々に届く有効な宣教手段 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(181)両親への福音宣教 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(180)無宗教の日本人は、聖書信仰を受け入れやすい 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(179)日本人への原爆投下を提案した覚書 広田信也

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • ワールドミッションレポート(6月30日):インドネシア 静かに進む魂の変革

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • シリア語の世界(26)シリア語聖書が作られたエデッサ(ウルファ)と小史 川口一彦

  • ワールドミッションレポート(6月29日):北朝鮮 大胆な一歩、北朝鮮で執り行われた秘密の洗礼式(3)

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • ワールドミッションレポート(6月29日):北朝鮮 大胆な一歩、北朝鮮で執り行われた秘密の洗礼式(3)

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(7)人は「単独者」である 三谷和司

  • 日本キリスト教協議会、米軍によるイラン核施設攻撃に抗議

  • ワールドミッションレポート(6月30日):インドネシア 静かに進む魂の変革

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 日本福音同盟、戦後80年で声明 日本の教会が戦時下に犯した罪の歴史と悔い改めを確認

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • リック・ウォレン牧師、カトリックのイベントで講演 宣教による一致を語る

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 日本キリスト教協議会、米軍によるイラン核施設攻撃に抗議

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.