Skip to main content
2025年6月16日19時18分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(180)無宗教の日本人は、聖書信仰を受け入れやすい 広田信也

2023年8月26日09時09分 コラムニスト : 広田信也
  • ツイート
印刷
関連タグ:広田信也

私が聖書信仰を持ったのはもう40年も前のことですが、それ以前の20代後半まで、宗教に関わることを極力避け、無宗教の立場を取っていたように記憶しています。当時の私は、どの宗教を通しても真の神は見いだせないと考えていました。

さらに、証明のできない霊の世界を系統付けて語る宗教は、争いの要因になるとも考えていました。確かに、歴史を振り返れば宗教の絡んだ争いが多く、現代の日本社会でも、多くの人がそのことを理由に無宗教を選んでいるように思います。

無宗教の日本人はよく祈る

このように、宗教を避けていた私でしたが、さまざまな人生の節目には祈る習慣がありました。毎年の初詣だけでなく、受験、結婚、妻の出産など、不安を抱える度、心を込めて祈りをささげました。私は無宗教でしたが、自分の祈りは宗教とは全く関係ないと思っていました。

その当時、祈りの対象を意識することはありませんでしたが、大いなる方(真の神)に心を向けていたのは間違いないでしょう。しかし、そのことを考えたり、口にしたりするのは、宗教に関わることなので極力避けていたように思います。

第178回コラム「日本は多神教の国ではない」でも述べましたが、一般の日本人は、自然界の八百万の神、多くの神社や寺院、墓、仏像、仏壇だけでなく、教会や十字架さえも祈りの場(依代)と捉え、意識の外にある大いなる方(真の神)に祈っている可能性が高いのでしょう。かつての私も、一般の日本人として同じような状況にあったと思います。

真の神はどこにも見いだせない

主は大いなる方。大いに賛美されるべき方。その偉大さは 測り知ることもできません。(詩編145編3節)

いまだかつて神を見た者はいない。父のふところにおられるひとり子の神が、神を説き明かされたのである。(ヨハネの福音書1章18節)

聖書の伝える真の神は大いなる方であり、私たちが見ることも、触れることもできない偉大なお方です。

私たちが聖書信仰によって知り得たものは、偉大な神が解き明かしてくださったことだけであり、それも、私たちが見いだしたのではなく、神が私たちを見つけ出し、導いてくださったことが全てです。

イエス・キリストを信じた後も、私たちにとって真の神は、見いだすことのできない、計り知れない偉大なお方であることに変わりありません。

一方、無宗教の立場を取る一般の日本人も「真の神はどこにも見いだせない」と考えています。確かに、福音を知らないことは大きな違いですが、どこにも見いだせない偉大な神に向かい、節目ごとに祈る習慣を持つ日本人は、聖書信仰を受け入れやすい国民だと思います。

紙一重の違いを除かれる聖霊の働きに期待

99歳になる私の父は、典型的な無宗教を貫いてきましたが、私以上に日本の祈りの文化を大切にし、祈りの習慣に合わせ、黙祷している姿をよく見かけました。

彼は一般の日本人と異なる考え方や行いを嫌っていましたので、私が信仰を持つことも、牧師になることも、日本では珍しいことなので快く思っていませんでした。

そのような父が高齢になり、常時、介護が必要になったため、私はコロナ禍が収束するまで、父と2人で生活することになりました。認知症が進み、体力が衰え、全ての活動に介護が必要な中、私は父の傍らで共に祈る機会を持ちました。

毎朝(毎晩)決まった時間に、同じように心を込めて祈りました。「天のお父様、新しい朝をありがとうございます(今日の一日をありがとうございました)・・・」から始まる祈りは、日ごとの感謝、家族一人一人のため、健康のため、日々の生活が守られるように・・・など、おそらく父が長い人生を通し、祈りの習慣の中で黙祷していた内容に近いものだったと思います。

ただ唯一違うのは、私の祈りは内住の聖霊に導かれ、イエス・キリスト(救い主)を通したものでしたから、天の父なる神様に届く保証がありました。

私は父の表情を横目で確認しながら、父に聞こえるように大きな声で祈るようにしました。父は私の祈りを聴きながら、いつもうれしそうにしていました。私が祈りの最後に「アーメン」と言うと、「よっし」とか「分かりました」とか大きな声を出すこともありました。

認知症になったことが父の心を柔和にし、私の内に住むキリストの霊(聖霊)が、父に寄り添ってくださることを強く感じる時でした。

父の無宗教と聖書信仰の間にある紙一重の違いは、福音を信じる信仰によって埋まります。既に認知症が進み、聖書を知的に理解できない父に対し、計り知れない偉大な神が最善を成してくださると、私は心の中で期待しながら日ごとの祈りを積んでいきました。

父は、人知を超えた神様の大きな愛を受け、永遠のいのちに導かれたことを信じています。

<<前回へ     次回へ>>

◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:広田信也
  • ツイート

関連記事

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(179)日本人への原爆投下を提案した覚書 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(178)日本は多神教の国ではない 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(177)天国を仰ぎ見て生きる 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(176)キリスト教葬儀に関する問い合わせ 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(175)事業者連携を用いた宣教の仕組み 広田信也

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 自分の考えを大切に生きよう 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • ワールドミッションレポート(6月16日):アンゴラのクワンガリ族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.