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日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(186)「宗教」ではなく「信仰」によって 広田信也

2023年12月2日10時20分 コラムニスト : 広田信也
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関連タグ:広田信也

去る10月7日の早朝、イスラエルのパレスチナ自治区(ガザ地区)より、ハマス(武装テロ組織)の戦闘員がイスラエル国内に武器をもって侵入し、1400人以上のイスラエル兵や民間人を虐殺し、240人以上を拉致する事件が起こりました。

これに対し、イスラエル軍は約30万人の予備役を招集し、拉致された人々の救出とハマスの殲滅(せんめつ)を目標にガザ地区への侵攻を続けてきました。

この件について、多くの報道や解説が日々届けられていますが、その中には、左翼メディアによるイスラエルを非難する偏ったものが多く存在します。

特にイスラエルが、旧約聖書に記される土地に関する約束を成就させるため、強引に領土拡大を進めてきたとの誤った指摘があり、イスラエルを非難する引き金になっているように思います。

アブラム(後のアブラハム)への約束

旧約聖書の創世記12章から17章にかけ、アブラムが神様から「祝福の約束」を受け取ったことが示されています。その約束の中に、アブラムの子孫に現在のイスラエルを含む広大な土地を与えるという内容が含まれています。

その日、主はアブラムと契約を結んで言われた。「あなたの子孫に、わたしはこの地を与える。エジプトの川から、あの大河ユーフラテス川まで。ケニ人、ケナズ人、カデモニ人、ヒッタイト人、ペリジ人、レファイム人、アモリ人、カナン人、ギルガシ人、エブス人の地を。」(創世記15章18~21節)

この記述によれば、現在のイスラエル、ヨルダン、レバノンの全域、および、シリア、イラク、サウジアラビア、エジプト、トルコの一部を含む広大な土地がアブラハムの子孫(ユダヤ人)に与えられたことになります。

神様が一方的に与えてくださる無条件契約

このアブラハムへの約束は、神様からの一方的な契約(無条件契約)として聖書に記されています。つまり、アブラハムの側に履行すべき条件はなく、神様が一方的に約束をくださったということです。

従って、この約束を実行し、成就させるのは神様自身であり、その時期や方法に至るまで、人が関与することはできません。人に求められるのは「信仰」だけです。

アブラムは主を信じた。それで、それが彼の義と認められた。(創世記15章6節)

アブラハムはこの約束を信じましたが、彼自身は約束の成就を見ることはできませんでした。彼が所有した土地は、妻のサラが亡くなった際に自ら購入した墓地だけでした。

やがて、アブラハムの子孫はダビデ王、ソロモン王の時代に繁栄しましたが、聖書に約束されたほどの広大な国土を得たことは一度もありませんでした。

その後、イスラエルは3度の離散を経験し、国土を失いましたが、国連の提案に基づき、小さな国として1948年に建国され、現在に至っています。

建国以降の中東戦争も、また今回のハマスとの戦争も、攻撃を仕掛けられた故の自衛戦争であり、国家存亡の危機を何度も回避してきたわけです。それらは領土拡大を目指したものではありません。

パレスチナ自治区における入植地についてはさまざまな意見がありますが、イスラエル国内では民主主義国家として、議会で国際法に違反しないことを確認して進められています。もちろん、アブラハムへの約束の成就を目指しているわけではありません。

「信仰」と「宗教」の大きな違い

人を富ませるのは主の祝福。人の苦労は何も増し加えない。(箴言10章22節)

「信仰」は、神様からの祝福を無条件に受け取ることですから、祝福を得るために、人に「行い」を求めることはありません。「行い」は、祝福を受け取った結果として表されるものです。

聖書には、神様からの多くの約束が示されていますが、約束を履行するのは神様自身です。アブラハムの子孫への祝福、イエス・キリストの再臨、新しい天と地(天国)の創造など、聖書に示される約束は、神様自身によって成就されます。人は「信仰」によってそれらの祝福を受け取ることができますが、人の「行い」が関与する余地はありません。

一方「宗教」とは、祝福を得るための条件として、人の側に「行い」を求める傾向があります。たとえ聖書を用いていても、聖書の記述を人が解釈し、さまざまな「行い」を条件として付け加えれば、それは「信仰」ではなく、「宗教」の要素が増してくるものです。

かつて、聖書を基に多くの「行い」を求める経典が作られ、新たな「宗教」が生まれました。イスラム教もその一つです。また、聖書の影響を受けたと考えられる大乗仏教も、修行や鍛錬を求める「宗教」として日本に普及しました。

このような「宗教」は、一定の「行い」を求めますので、人に制限や抑圧を与えます。「行い」が過度に求められると、キリスト教会の中にもカルトや異端になる傾向が生じ、文字通りの「宗教団体」になってしまいます。

「信仰」によって祝福を受け取ろう

ですから、信仰によって生きる人々こそアブラハムの子である、と知りなさい。(ガラテヤ人への手紙3章7節)

旧約聖書は、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教共通の正典です。アブラハムに与えられた約束を、人の解釈を付け加えることなく、「信仰」によって受け入れるなら、立場を超えて祝福を受け取ることができるはずです。

わたしは、あなた(アブラハム)を祝福する者を祝福し、あなたを呪う者をのろう。地のすべての部族は、あなたによって祝福される。(創世記12章3節)

そして、イスラエルへの祝福は、全ての国家、民族への祝福につながるのですから、そのことを信じ、共にイスラエルを支持する祈りを積みたいと願っています。

主がシオンからあなたを祝福されるように。あなたは いのちの日の限り エルサレムへのいつくしみを見よ。あなたの子らの子たちを見よ。イスラエルの上に平和があるように。(詩編128篇5、6節)

イスラエルに平和がありますように、心を込めて(祈)・・・。

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◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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