Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
ヨハネ福音書を読む

ヨハネ福音書を読む(31)「私はある」―モーセに顕現した方の名前― 臼田宣弘

2023年11月15日11時42分 執筆者 : 臼田宣弘
  • ツイート
印刷
関連タグ:ヨハネによる福音書出エジプト記臼田宣弘
マルク・シャガール「燃える柴の前のモーセ」(フランス国立マルク・シャガール美術館所蔵)
マルク・シャガール「燃える柴の前のモーセ」(フランス国立マルク・シャガール美術館所蔵)

モーセに顕現した「私はある」という名前の神様

今回は8章21~29節を読みますが、その前に、旧約聖書の出エジプト記3章1~15節に記されている、イスラエルの民がエジプトにおいてとらわれていたときの話である「モーセの召命」についてお伝えします。

「神の山ホレブ」に行ったモーセは、柴が燃えているのを見ます。しかし、柴は燃え尽きることはありませんでした。その時に燃える柴の中から、「私はあなたの先祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である」という声が聞こえてきたのです。

神様は、エジプトで苦しんでいるイスラエルの民を見て、彼らを救い出そうとしていると言われました。その声に恐れていたモーセは、「私はイスラエルの人々のところに行って、『あなたがたの先祖の神が私をあなたがたに遣わされました』と言うつもりです。すると彼らは、『その名は何か』と私に問うでしょう。私は何と彼らに言いましょう」と聞き返しました。

そうすると神様は、「私はいる(新共同訳では『ある』)、という者である」と言われたのです。この「『私はある』という者である」が、聖書の神様による固有名を用いた自己紹介です。つまり、神様の固有名は「私はある」なのです。それは、神様は人やその他の存在によって造られたものではなく、この世の初めからおられる存在だということをも意味しています。

「私はある」と言われるイエス様

それでは今回の箇所を読んでいきましょう。

21 イエスはまた言われた。「私は去って行く。あなたがたは私を捜すだろう。だが、あなたがたは自分の罪のうちに死ぬことになる。私の行く所に、あなたがたは来ることができない。」 22 ユダヤ人たちが、「『私の行く所に、あなたがたは来ることができない』と言っているが、まさか自殺でもするつもりなのだろうか」と話していると、23 イエスは言われた。「あなたがたは下から出た者だが、私は上から来た者である。あなたがたはこの世の者であるが、私はこの世の者ではない。24 だから、あなたがたは自分の罪のうちに死ぬことになると、私は言ったのである。『私はある』ということを信じないならば、あなたがたは自分の罪のうちに死ぬことになる。」

前回、イエス様がご自身について、「私は世の光である」と言われたことをお伝えしました。実はこれは、ギリシャ語では「エゴー・エイミ・ト・フォース・トゥー・コスムー」という言い回しで、厳密に直訳するならば、「私はある、光で、世の」となります。

このうちの「エゴー・エイミ」は、イエス様がご自身を神であると啓示する際に使う言葉であることは、繰り返しお伝えしてきました。ただ、今までのものは「エゴー・エイミ〜(私は〜である)」のように客語を伴っていました。しかし、今回の箇所は客語(〜の部分)を伴っていません。

実は、客語を伴わない「エゴー・エイミ」は今までにも2度出てきました。4章26節の「あなたと話しているこの私が、それである」と、6章20節の「私だ。恐れることはない」です。両箇所とも、客語なしで「私はある」と言っているのですが、日本語にしてしまうと、そのニュアンスは伝わりづらいと思います。

今回の箇所では、24節と28節に、「私はある」とそのまま翻訳できる「エゴー・エイミ」があります。これは、出エジプトの際に神様がモーセに対して自己紹介したときに用いた固有名と同じです。このことは、今回の箇所が、自身は神であるとイエス様が自己啓示されていることを分かりやすくしてくれていると思います。そして23節によれば、イエス様は上から、つまり天から来られた方であり、この世の者ではなく、この世界を造られたお方なのです。

このイエス様を、モーセに「『私はある』という者である」と自己啓示された神様と一体の方であると信じるとき、永遠の命を得ることができると伝えているのがヨハネ福音書です。しかし、それを受け入れないならば、罪のうちから光のうちへと進んで生きることはできないのです。

無理解なユダヤ人たち

25 彼らが、「あなたは一体、何者なのか」と言うと、イエスは言われた。「それは初めから話しているではないか。26 あなたがたについては、言うべきこと、裁くべきことがたくさんある。しかし、私をお遣わしになった方は真実であり、私はその方から聞いたことを、世に向かって話している。」 27 彼らは、イエスが御父について話しておられることを悟らなかった。

イエス様を囲むユダヤ人たちは、モーセに対して「『私はある』という者である」と自己啓示された神様を、イエス様のうちに見いだすことができませんでした。イエス様が父なる神様と同質なお方であるということが理解できなかったので、「あなたは一体、何者なのか」と聞いてきたのです。

イエス様は、当初から自分が父なる神様から遣わされた者であることを語っていたし、父と一体であることも語っていました。そして、父から聞いたことをこの世において語っていたのです。しかし、ユダヤ人たちはそれらのことを理解しようともしていなかったのです。

「私はある」が分かるようになるとき

28 そこで、イエスは言われた。「あなたがたは、人の子を上げたときに初めて、『私はある』ということ、また私が、自分勝手には何もせず、父に教えられたとおりに、話していることが分かるだろう。29 私をお遣わしになった方は、私と共にいてくださる。私を独りにしてはおかれない。私は、いつもこの方の御心に適うことを行うからである。」

イエス様は、ユダヤ人たちがご自身の話を理解しようとしていなかったので、ご自身の高挙の時を予示します。聖書テキストでは「人の子を上げたとき」となっていますが、これを「高挙」と呼びます。そこには2つの意味があります。第一にはイエス様が十字架につけられることであり、第二にはイエス様が復活して神様の右に上げられることです。

高挙の時には、「あなたがたは私が『私はある』という者であることを分かるようになるだろう」と言うのです。事実、使徒言行録2章22~42節を読みますと、イエス様の昇天後、ペンテコステの日にペトロが、イエス様が十字架で死なれ復活されたこと、神様の右に上げられたこと、神様から聖霊を受けて注いでくださったことを説教すると、人々が悔い改め、3千人ほどが洗礼を受けて教会に加わったとされています。

イエス様が神様と同質のお方であることが、多くの人々によって理解される時が来ることになるのです。(続く)

<<前回へ     次回へ>>

◇

臼田宣弘

臼田宣弘

(うすだ・のぶひろ)

1961年栃木県鹿沼市生まれ。80年に日本基督教団小石川白山教会(東京都文京区)で受洗。92年に日本聖書神学校を卒業後、三重、東京、新潟、愛知の各都県で牧会。日本基督教団正教師。2016年より同教団世真留(せまる)教会(愛知県知多市)牧師。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:ヨハネによる福音書出エジプト記臼田宣弘
  • ツイート

関連記事

  • ヨハネ福音書を読む(30)「世の光であるイエス様」―罪の世を救う方― 臼田宣弘

  • ヨハネ福音書を読む(29)「私もあなたを罪に定めない」―姦淫の女性とイエス様― 臼田宣弘

  • ヨハネ福音書を読む(28)「祭りの終りの日に」―仮庵祭でのイエス様(5)― 臼田宣弘

  • ヨハネ福音書を読む(27)「ニコデモの再登場」―仮庵祭でのイエス様(4)― 臼田宣弘

  • ヨハネ福音書を読む(26)「メシアはどこから来るのか」―仮庵祭でのイエス様(3)― 臼田宣弘

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.