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夜明け前

夜明け前(8)永遠の都に生きるように 星野ひかり

2023年3月30日17時51分 コラムニスト : 星野ひかり
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夜明け前(1)世界の出口 星野ひかり+

これを読んでくださったお一人お一人の方に、私の話をここまで聞いてくださったことに、心から感謝を伝えたいと思っています。この世界を生きている全ての方に、神様から与えられた素晴らしい物語があることでしょう。

「私は頑張ってきた」。そう私も自分を褒めておりますが、皆がそれぞれに重荷を与えられ、懸命であられることでしょう。愛する人たちが流してきた涙、しょっぱい汗、震えながら祈った祈りを思うと、この世界の夕暮れのようにいとしく思います。

あれだけ人に恐怖し、憎んで生きてきた私が、そんなふうに思えるようにもなりました。主が私を変えてくださり、そして主に遣わされた方たちの祈りが、私をもう一度立ち上がらせてくださいました。

ふと空を見渡すと、今もこの空に、祈りが響き渡っているのが感じられる気がします。その中には、言葉にもならないうめきもあることでしょう。

この人生には必ず困難がありますから、今日は静かな日を過ごしていても、明日には泣いたり壁を蹴ったりしているかもしれません。人生は空模様のようにうつろい続け、このままずっと同じ状態であることなどないのですから。

それでも私たちには、主がおられ、その涙の一粒一粒もむげになさらないお優しい主が、小さな涙の一滴さえ、ご自分の涙のごとくに覚えていてくださると言われます。それはなんという慰めでしょうか。

今は、まだ外は光を知らない夜明け前。夫はすやすやと眠っています。今日は朝の7時から、この町にある大きな団地群に夫と共に教会のビラのポスティングをしにゆく約束をしています。時間がある時に少しずつ、今度開かれる特別集会のビラをポスティングしています。なかなか新しい教会になじむことのできなかった私がポスティングを名乗り出たので、牧師はうれしそうな顔をしていたかもしれません。

この世は、信仰者といえども、牧師といえども、足りない者たちの集まりです。私の慕う恩師にしても同じであることでしょう。どんなに足りない者同士であろうと、イエス様が十字架の上で私たちをお赦(ゆる)しくださったように、赦せる者になりたいです。

足りない者同士だからこそ、主は、皆で身を寄せ合って、補い合い支え合いなさいとおっしゃいました。「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい」(ヨハネ15:12)と戒めを与えてくださいました。

正直、満足にできないことばかりです。でも、私たちの弱さも、よく分かってくださって「誘惑に陥らないように、目をさまして、祈っていなさい。心は燃えていても、肉体は弱いのです」(マタイ26:41)と、私たちの弱さを思いやり、叱り、励ましてくださいます。できの悪い弟子であっても、決してお見捨てにはなりません。

ポスティングをする朝の7時には、団地と団地の隙間から、朝日が輝いていることでしょう。澄み渡った朝の風が私を励ましてくださり、光が頬の産毛を照らし、主の御手のように私を包み込んでくださることでしょう。一つ一つの家々にイエス様が来られ、本当の明かりが灯りますよう祈りを込めて投函して、私も幸せになることでしょう。

今までも、決して楽な道のりではありませんでしたし、これからもそうかもしれません。私をつぶそうとした数え切れない困難も、今では懐かしくいとおしく思えるようにもなりました。

不思議です。あれほどに明確な殺意を持って、私をつぶそうとしたような恐ろしい困難すら、いとおしいと思える今日を生きていることが。

たかだか44年の人生です。これからもまだ主は私を練られ、鍛えられ、火をもって精錬されることでしょう。それを思うと足がすくむ思いもします。しかしやがて主のもとに帰る日には、全てが感謝に変わっていることを信じています。

それに、主を知らなかった日の困難と、主を知った今の困難は全く違うことでしょう。そして、より深く主を知ってゆけたなら、もっと違うことでしょう。

「そればかりではなく、患難さえも喜んでいます。それは、患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです」(ローマ5:3~)

そんなふうに、この未熟な信仰の者も、困難すら喜べる時が来ますようにと祈ります。

「たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから」(詩篇23:4)

そう雄々しく言える者に育ちたいです。まだまだ、もっともっと主を知り、主に知られたいです。

あれほど社会的にも孤立し、人生に悲観し、どうにも歩み切れるとは思えない過酷な人生からどうにか逃げ出そうともくろんでばかりいた私が、今、主にあって一日一日をこの足で歩いてゆこうと思えるようにもなりました。

これから先、もっとたくさんの奇跡を、主は見せて、歩ませてくださることでしょう。・・・主を思うほどに、主の都が見えてくるようです。

その永遠に堅く建った都に住む日のために、全ては準備されているのですから。キリストの花嫁として迎えられるその日のために、日ごとの糧と仕事が用意されており、キリストと結ばれる日のために、日々を歩んでいる、私は幸せな花嫁であるのですから。

「あなたがたの寛容な心を、すべての人に知らせなさい。主は近いのです」(ピリピ4:5)

主は近い・・・そうです。今もおそばにおられます。そしてやがて主は来られます。背筋を伸ばして、「主は近い」と心からの希望を持って、歩みたいものです。もはや永遠の都に生きているように、主の光で顔を輝かせて一日一日を歩むことができたら、なんと幸いなことでしょうか。

生きていると、いろんな日があります。怒りを燃やす日もあり、涙にぬれる日もあり、喜びに震える日もあります。その全ての日に、全ての時に、主は共にいてくださいます。主に背を向けたい時だって、私の背中に主は居続けて、私が振り向くのを待っていてくださるのですから。このお方は、私たちを、それは執拗なほど、ねたむほどに愛してくださるのですから。

そしてやがて、そのお方の王国の国民として生きる日が来るといいます。

この世界では、未知のウイルスや病気も次々と現れ、自然災害は増え続け、いつ自分が被災者になるかも分かりません。争いも続き、国を追われる人もおり、迫害を受けている人もおり、自分だけは安全だなんて所はめったにないことでしょう。

生活に窮する人も、仕事のことで苦しむ人も、社会的な孤立に悩む人も、生育過程の問題に苦しみ続ける人も、病に痛み続けている人もたくさんおり、悪習慣や罪の中で悶(もだ)えている人も多いでしょう。それらはいつだって、自分の問題になり得ることばかりであり、私もたくさんの問題を抱え、背負っています。

そのような暗やみの淵で、希望を見いだせない人たちの命は、今も今も消え続けています。世界はいつだって暗雲が立ち込めているようでしたが、その闇は聖書によると、世の終わりの近づくにつれて次第に濃くなっていくといわれています。

世界は、長い長い「夜明け前」。暗やみは次第に濃くなり、光を求める、叫び、またはうめきのような祈りで空があふれていくことでしょう。

私たちが見たことのない、本当の光・・・主が来られる日は、今日もまた一歩近づきました。

主は近い・・・それは私たちがより主を求め、主に近づく日が近いともいえるのではないでしょうか。ですから、今日より明日、明日より明後日、一歩一歩主に近づいてゆきたいと願います。

「見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます」(マタイ28:20)

そうおっしゃってくださる主と共に・・・。(おわり)

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◇

星野ひかり(ほしの・ひかり)

千葉県在住。2013年、友人の導きで信仰を持つ。2018年4月1日イースターにバプテスマを受け、バプテスト教会に通っている。

■ 星野ひかりフェイスブックページ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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