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日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(167)キリスト教葬儀は葬儀社ではなく、牧師に依頼しよう 広田信也

2023年2月25日10時51分 コラムニスト : 広田信也
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関連タグ:広田信也

ネットで「キリスト教葬儀」と検索すると、大手葬儀社から広報されるキリスト教葬儀の解説や案内が数多く目に入ります。内容は未熟なものが多いのですが、競争の激しい葬儀業界ですから、少しでも受注件数を増やそうとする企業努力が見て取れます。

彼らはウェブ広告にかなりのコストを割き、検索上位を占めていますので、高額な広告費を捻出できないブレス・ユア・ホーム(牧師連携)やキリスト教葬儀社を、ネット検索では見つけにくい状況が続いています。

教会につながる信者であれば、牧師や信徒間の関係者に相談できますが、教会につてのない一般の日本人の場合、このようなネットの情報だけを見て、大手葬儀社にキリスト教葬儀を依頼することが多くなるように思います。

派遣事業者の中に宗教者が入る

最近の傾向として、大手の冠婚葬祭事業者では、宗教者、司会者、奏楽者、受付、その他の人材を、自社の人材ではなく、派遣事業者に委ねることが多くなりました。さらに、数ある派遣事業者間でも競争が激しくなっているため、その中に存在する人材への要求値は、厳しくなる傾向が進んでいます。

キリスト教式の結婚式は、今でも人気が高いのですが、上記のような派遣事業者の中に牧師も組み込まれ、少ない報酬の中、新郎新婦に寄り添うことも制限され、司式内容も自由にならない状況が増えてきました。外国人の偽牧師が低賃金で雇われ、司式に対応するようなことも頻繁に起こっています。

葬儀においても、同じような状況が進みつつあり、実施件数の多い仏式葬儀に対応するため、僧侶派遣事業者が存在しています。彼らは本来、僧侶や寺院のまとめ役だったわけですが、最近ではキリスト教葬儀に対しても、牧師の派遣を担うようになってきました。大手葬儀社は、このような宗教者(僧侶)派遣事業者や、結婚式の司式者を派遣する事業者に牧師の派遣を委ねることが増えています。

このままでは依頼者に寄り添えない

今後、大手葬儀社がキリスト教葬儀を多く受注するようになると、結婚式と同じような傾向が進むように思います。そうなると、キリスト教葬儀比率は上がりますが、牧師の司式料が低額になるだけでなく、牧師が依頼者やその家族に寄り添うことも、葬儀内容を自由に決めることも、次第に難しくなることが予想できます。結婚式のように偽牧師が葬儀に対応することも起こるのでしょう。

ブレス・ユア・ホーム(株)の本来の目的は、日本人に寄り添う宣教ツールの開拓ですから、葬儀を通して一人でも多くの方に寄り添い、福音をお届けできる仕組みを創りたいと願ってきました。キリスト教葬儀の司式者である牧師が、派遣事業者の中に組み込まれて本来の役割を果たせなくなることは、何としても阻止したいと考えています。

依頼者に寄り添う立場となり、事業者を用いたい

本来、キリスト教葬儀の司式を担う牧師は、司式だけでなく、葬儀に関わる全てのことを主導できます。生前からの相談に対し、召される当事者のエンディングに寄り添い、家族を支え、看取りに対応し、やがて訪れる葬儀を司式します。もちろん葬儀後も、遺族を支え、納骨式や記念会を導きます。地域教会の牧師は、地域の葬儀文化を担える要素を備えているのです。

これらのことから、牧師は、葬儀社や派遣事業者の事業に組み込まれるのではなく、むしろ彼らを用いて、依頼者やその家族、地域のために、指導的な立場を取るべきだと考えています。

葬儀社や派遣事業者の中には、必要な助けを提供できる有能な人材が大勢いますので、彼らの力も借りながら、地域教会の牧師が主体となって地域の葬儀文化を担えるような仕組みの構築を、ブレス・ユア・ホーム(株)が提案したいと思います。

「善き隣人バンク」の働きが扉を開く

上記のような仕組みを目指し、ブレス・ユア・ホーム(株)の発足から10年近くが経過しました。いまだ完成には至りませんが、これまでの成果を実践できる体制が整ってきました。そのような中、一昨年に法人化した「善き隣人バンク」の働きが、図らずも大きく扉を開くことに気付き始めました。

なぜなら、「善き隣人バンク」の働きでは、継続的な傾聴活動を無償で行いますので、依頼者のそばでさまざまな必要を聞かせていただき、最適な事業者を紹介する機会が与えられるからです。ブレス・ユア・ホーム(株)は、全ての事業者と連携し、最善のサポートをアレンジすることが可能になります。

また、傾聴活動の継続は、最終的には共に祈ることにつながります。それは、日ごとの祈りだけでなく、節目に祈る通過儀礼に及びます。それらを担えるのは、地域教会であり、地域の牧師たちです。ブレス・ユア・ホーム(株)は、地域教会が地域の祈りの要請に応えられるようにサポートすることができるでしょう。

そのようなことから最近は、葬儀相談の依頼に対し、葬儀の相談を受けるだけでなく「善き隣人バンク」をご紹介し、エンディングに向けて寄り添わせていただき、共に伴走したい旨をお伝えするようになりました。

傾聴スタッフに志願してくださる方は日ごとに増えていますので、今後エンディングに寄り添うことも増えてくるでしょう。傾聴活動を通し、葬儀やその他の通過儀礼についての必要が生じた際には、ブレス・ユア・ホーム(株)が地域教会と連携し、最善の提案ができるよう備えておきたいと思います。

これら全ての働きの背後には、神様のご計画があります。私たちは神様を信頼し、導きに沿った歩みをしたいものです。神様ご自身が、弱さを抱える人々の歩みを担い、葬儀をはじめとした通過儀礼における祈りや日々の祈りを、御心にかなうものへと導いてくださることでしょう。

神様の栄光が日本の全ての共同体に、満ちあふれますように・・・祈りつつ。God bless your home!!

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◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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