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日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(165)十字架と復活の信仰が司式者を支える 広田信也

2023年1月28日17時03分 コラムニスト : 広田信也
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関連タグ:広田信也

これまで日本宣教を目的に、数多くの事業を試みてきましたが、当初よりキリスト教葬儀の司式依頼が多く、数多くの事例に対応してきました。

私たちへの依頼は、教会に集っていない信者や、キリスト教に好感を持ち、家の宗教に縛られていない未信者からがほとんどです。依頼件数はいまだ月10件に満たない状況ですが、潜在的なニーズは非常に高く、依頼はさらに増加すると予想しています。

生前から寄り添わせていただくなら、近隣の教会と連携し、弱さを共に分かち合い、祈り合い、希望者には洗礼を授け、看取りにも対応させていただくことにつながります。そのような経緯で、天国に希望を持って召されると、その後持たれるキリスト教葬儀は、悲しみを覆う天国への凱旋式のようになります。

悲しみの中に希望を見いだした遺族は、当然のように、キリスト教信仰に導かれていきます。地域教会は、やがて地域の葬儀文化を担うようになり、日本宣教は地域教会を中心に拡大していきます。このような事例が、今後は一層増えると期待しています。

孤軍奮闘する司式牧師

ただ現在のところ、生前から寄り添える上記のような例は少なく、依頼の大半は、家族が召された直後に入る緊急の葬儀依頼です。葬儀までの余裕がないため、近隣にある地域教会と連携するのは難しく、依頼者の希望に沿った葬儀社に連絡し、葬儀を手配します。

葬儀手配が完了すると、全国の連携牧師の中から適任者を選び、葬儀の司式をお願いします。牧師は、短い時間の中で遺族から情報を入手し、葬儀日程に合わせ、葬儀社が紹介する葬儀会館などに出向いて司式に対応します。

神戸の事務所では、依頼者、葬儀社、司式牧師からの情報を的確に管理し、必要な情報を整理して伝え、式次第の作成や賛美歌音源の手配を行います。

教会につてのない遺族の場合、参列者の中に信者がいないのが普通です。司式牧師は葬儀の現場で遺族に寄り添い、葬儀式の一切を1人で仕切ることになります。普段、なじみの教会堂で、教会員に支えられて説教するのとは勝手が違います。司式牧師は、慣れない環境で孤軍奮闘することになるのです。

悲しみに覆われる葬儀の場

葬儀は、大切な人との別れの場ですから、遺族は大きな悲しみの中にあります。神様からの支えがなければ、心が潰されるような暗闇に覆われてしまうこともあります。

多くの日本人は、死んだら天国に行くと何となく考えていますが、聖書の約束に基づいたものではなく、別れの悲しみを乗り越え、天国の希望を持つのは、とても難しいことだと思います。

突然の司式依頼に対応する牧師は、短い時間の中で、故人のことを理解しようと努めますが、大きな悲しみを抱える遺族から情報を得ますので、悲しみを共に背負ってしまうことがあります。司式の途中で、涙で声を詰まらせてしまうことも度々起こり得ます。

十字架と復活が司式牧師を支える

先日、事故で急逝した中学生の葬儀に対応しました。つい数日前まで元気にしていたわが子を突然亡くした両親の心の痛みは、計り知れない大きなものでした。仲の良かった兄弟と共に、肩を寄せ合ってお互いを慰める姿は、参列者の涙を誘いました。大勢の友人たちも参列し、悲しみを分かち合っていました。

緊急に駆けつけた司式者(私)に、棺に横たわる最愛のわが子のことを、涙をこらえて伝えてくださる遺族の心中を察すると、いたたまれない気持ちになり、気の利いた慰めの言葉をかけることもできませんでした。

あまりに大きな悲しみにのみ込まれそうになりながら、控え室で祈りを積み、聖書に記される神様からの約束を、何度も確認しました。そして、体の死を乗り越える復活の信仰を大きな支えとして、葬儀に臨みました。

いのちの創造者である神様の愛は、人知を超える大きなものであり、故人のことを、昔も今もこれからも永遠に愛しておられること、そして、弱さの故に体が死んでも、故人の霊はいのちの創造者の元に帰ること、そして、終わりの時代には、キリストが墓からよみがえったように、新しい完全な体を得てよみがえること、そして、何よりも再会の希望があること、これらの内容を、心を込めてお伝えさせていただきました。

ちりはもとあった地に帰り、霊はこれを下さった神に帰る。(伝道者の書12章7節)

わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。(ヨハネ11章25節)

イエス・キリストは、天の位を捨て、私たちと同じ弱さを担い、私たちを死に閉じ込める罪、咎(とが)のために十字架にかかり、死んで葬られ、3日目によみがえりました。このことは、聖書が記す歴史に示された事実です。

そこには、いのちの創造主である神様の比類ない愛のメッセージが込められています。悲しみが覆う葬儀の現場で、司式に向かう牧師を奮い立たせる力は、まさにこの原点に備えられるのです。

司式牧師には神様が内住され、神様ご自身が、聖書の約束に沿って遺族に寄り添い、悲しみを乗り越える慰めと祝福を届けてくださいます。

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◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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