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リーダーシップ不在の世界 穂森幸一

2022年6月16日22時44分 コラムニスト : 穂森幸一
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指導がないことによって民は倒れ、多くの助言者によって救いを得る。(箴言11:14)

ロシアがウクライナに侵攻したことにより、ウクライナの多くの街が破壊され、犠牲となった人は数十万とも数百万ともいわれています。世界の穀物倉庫と呼ばれるウクライナが攻め込まれたことで、小麦の輸出がストップし、アフリカやアジアの国々に飢餓が起こるかもしれないといわれています。

攻め込んだロシアも亡くなった兵士は3万人、負傷した兵士は7万人ともいわれ、10万の兵士が戦線離脱をしていて混乱が生じているといわれます。ロシア国内でも除隊希望者や徴兵拒否、反戦運動をしている若者も少なくないといわれます。

宗教界でも平和の祈り、反戦の祈りが続けられていますが、今まで政権を支持していたロシア正教会も政権から離れ、距離を置いているというニュースもあります。これは祈りの成果の一つではないかと思います。

仮に、今すぐに完全な停戦が実現し、戦争終結となっても、失われた多くの人命は戻ってこないし、破壊されたインフラを復興するには莫大(ばくだい)な経費と時間がかかります。また、戦争によって恐怖を与えられた人々の心の回復はとてつもなく難しいものがあります。故郷を破壊され、国を追われて難民となり、世界の各地に散っていった人々の今後の生活も、決して安易なものではありません。

侵攻したロシアも得た物は何もなく、西側諸国の経済制裁による産業の破滅、国民の貧困、戦争により夫や息子を失った人々の悲しみしか残らない現状です。戦争により国論は二分され、国民の間に対立が起こっているともいわれます。

今回の紛争の悲劇は、侵攻が起こるとうわさされながら、世界のリーダーシップ不在のため、具体的に止めるための手立てがなかったということと、国連が無力であったということに尽きるのではないかと思います。

解決策が見いだせないときは、歴史に学べばいいといわれます。話は飛びすぎるかもしれませんが、日本の縄文時代は1万年間戦争のない時代であったといわれます。平和を愛した私たちの先人の歩みを振り返ることは大切です。

縄文文化は1万6千年前の土器が発見されていますので、その当時までさかのぼることができます。縄文人は土器だけでなく、漆や勾玉(まがたま)の加工技術まで優れていました。鹿児島の上野原で発掘された土器が歴史資料センターに保存されていますが、今日でも通用するような優れたデザインです。

また、上野原からは航海で使う部品まで出土しています。縄文人が優れた航海術を持っていたことを裏付けています。古代日本では至る所に葦(あし)が密生していて、簡単に入手できました。葦を編んで大きな船を作り上げていたと思われます。葦船で何カ月も外洋を航海するなどあり得ないと思われるかもしれません。南米のチチカカ湖に行きますと、葦で作った人口の島に何年も生活している人がいます。そのような光景を見ますと、葦船で外洋を行き来したことも想像できます。

米国のオレゴン州には、1万4500年前の縄文人のDNAの痕跡があることが考古学者によって証明されています。世界の各地に進出していたと見られますが、7300年前に起こった鬼界カルデラの破局的な大噴火により、九州はもちろん、東北地方まで火山灰が影響し、いったん縄文文化は滅びてしまいます。日本で生活できなくなった縄文人が航海術を駆使して世界に散っていったということは想像できます。

大噴火と時期が同じころ、中国では長江文明が起こり、平和を好む倭人が住み、稲作をもたらしたといわれます。また、メソポタミアでは世界最古といわれるシュメール文明が起こります。東から来た人々が起こした文明といわれていますから、縄文人の関わりを想像することができます。南米のエクアドルでは縄文土器が発掘されています。

世界各地に散っていった縄文人の願ったことは、自分たちの先祖の国に戻ることでした。自分たちをリードしていた支配者たちが、いつか帰ってくることを約束して先祖たちの国に行ってしまったという伝説が南米に残っているようです。

シュメールの国の崩壊に伴い、一部は西に行き、ユダヤ人となりますが、東に向かった人々もいました。また、イスラエルが危機に直面するたびに、東に向けて脱出する人々がいました。最終的な目的地は日出国です。

古代日本にやってきたのは渡来人ではなく、戻ってきた人々であったというのは言い過ぎではないと思います。だからこそ、古代日本人は渡来人に寛容であり、温かく受け入れていたのではないでしょうか。

以前、韓国のクリスチャンたちと国際問題について論じたことがありました。その時に一人の韓国人が発言したことが印象的であり、今でも心に残っています。「韓国人はどこに行っても自分たちだけで群れたがります。日本人はどの国に行っても溶け込みやすいのであつれきがなく、良い印象を与えています。日本人がうらやましいです」と言うのです。

国連の職員に日本人が増えればいいし、国際機関で活躍できるように官民挙げて支援できる体制ができればいいのにと思うのは私だけでしょうか。縄文人のDNAを受け継ぐ者として、目を上げて国際的な視野を広げ、平和運動のために活動の場を広げなければなりません。そのためにも、教会が教派の枠を超えて立ち上がり、すべての宗教者が連携し、「平和を造りだす者」にならなければと心から願っています。

平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるからです。(マタイ5:9)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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