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日本人の幸福観 穂森幸一

2022年4月21日10時56分 コラムニスト : 穂森幸一
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主は仰せられた。「必ずわたしはあなたを解き放って、しあわせにする。必ずわたしは、わざわいの時、苦難の時に、敵があなたにとりなしを頼むようにする。」(エレミヤ15:11)

イスラエルの聖地旅行に東南アジアを経由して行ったことがあります。そのときに素直に感じたことは、経済的には厳しいはずなのにどうして子どもたちの表情が明るく、目が輝いているのだろうかということでした。そして日本に帰ってきたとき、覇気のない子どもたちの表情や、電車の中でスマホばかり見つめている若者の姿が気になりました。

東南アジアの子どもたちに「あなたは幸福ですか」と尋ねると、ほとんどの子どもが「はい」と答えます。「なぜ、幸福と思いますか」と問うと「両親がいるから、兄弟がいるから、今日食べるものがあるから、雨が降っても濡れない所にいるから、寝る場所があるから」というように答えが返ってきます。私たちが当たり前と思っていることに大きな恵みを覚え、感謝しているのです。

先日、仏教のお坊さん、カトリックのシスター、牧師に一般市民を加えたグループで祈りの平和行進を行いました。宗教施設で祈りをささげてから目貫通りを進み、ウクライナの平和を祈る静かな行進です。中央公園に差し掛かったとき、公園から赤ちゃんを抱いたウクライナのご婦人が出てこられて「ありがとう」と声を掛けられました。日本語はほとんど話せないので、詳しいことを尋ねることはできませんでしたが、その表情はとても不安に満ちていて寂しそうでした。多分、ウクライナにいる身内や友人のことが気がかりだけど何もしてあげられないつらさを感じておられるのだろうと思いました。

街角でウクライナ難民のために募金活動をしていると、話し掛けてくる日本人の男性がいました。「その募金はどこに持っていくのだ」と尋ねますので「ユニセフに送ります」と言いますと、「そんなことをして何になる」と抗議して行きました。今度は別な婦人が来て「どうしてウクライナに募金を送るのか」と言うのです。「ウクライナは今戦時下にあり、苦しんでいる人々がいるから力になりたいのです」と答えると、「日本の大学生の中には困窮している人がいるからそちらを助けろ」と怒鳴りつけてきました。もちろん「頑張ってください」と声を掛けて応援してくださる人のほうが多いのですが、心無い人々に出会うと心が痛みます。ウクライナの惨劇は遠い国のことではなく、明日は日本が巻き込まれるかもしれないし、自分たちも難民になるかもしれないと想像できないのかと不思議に思います。

日本は経済的には世界3位といわれますけれども、国民の幸福度ランキングは決して高くないと思います。私たちは、何を与えられたら満足できるのでしょうか。ある人は「正直に言ってそれはお金でしょう。お金はいくらあっても邪魔にはならないよ」と言います。果たしてそうでしょうか。短絡的にお金をゲットできる方法は宝くじかもしれません。もし1億当たったらとか、10億円を手にしたら、あれもしよう、これもしようと夢は膨らみます。宝くじで大金を手にした人のほとんどは人生が狂い、前よりも貧乏になっているそうです。ある人は、宝くじは夢を見る手段だと言います。当たっても当たらなくても、抽選日まで夢を見られるからいいというのです。また、ギャンブルで夢を見る人もいます。競輪、競馬、ボートレース、パチンコなどいろいろありますが、ギャンブル依存症になっているほとんどの人が一度はビギナーズラックでおいしい思いをしているそうです。そして、とてつもない泥沼にはまり込んでいくのです。

ミャンマーでは軍部による弾圧が続いていますが、以前の民主化運動のときのようにお坊さんが先頭に立って運動することはなくなりました。それには、裏の事情が隠されているそうです。軍部がお坊さんの組織にお金を渡し、それを給料としてお坊さんたちに支払っているところもあるそうです。また、軍部がお寺を建ててあげ、車をプレゼントするケースもあるそうです。そうすると、ほとんどのお坊さんたちは声を上げられなくなるのです。

私も若い頃、立派な会堂があればいいのになあとか、どんどん宣伝できる資金があればいいのになあと、ないものねだりしたことがあります。しかし、それは心に隙をつくることになり、サタンに心を売り渡すきっかけになってしまうということが今になってやっと分かりました。イエス様は自分の会堂も持たず、道端や海辺で神の教えを語られました。泊まる所がないときは野宿したと言っておられます。この姿勢を見習うなら、どこでも福音を語れるはずです。

先日、牧師のガウンを着てアーケード街の真ん中に立ち、ウクライナのための募金活動をしていると、一人の老婆が話し掛けてきました。「私は苦しんでいます。一人で部屋にいるのもつらくて出掛けてきました」。私はその女性の話に耳を傾け、道の真ん中だったのですが「祈ってもいいですか」と尋ねると、「お願いします」ということでしたので、その方の名前をあげて祈りました。するとその女性は、とても喜びながら立ち去っていきました。

日本人が覇気を失い、未来に希望が見いだせず無気力になってしまうのは、第2次世界大戦後のGHQのウォー・ギルト・インフォメーションの成果の表れだともいわれます。GHQは8千冊にも及ぶ日本人の著書を焚書(ふんしょ)扱いしました。古来、日本人は文化に誇りを持ち、自らを鼓舞する歴史観を持っていました。そのような動機づけを否定し、強くない日本人に育てることを狙ったのです。

内村鑑三、新渡戸稲造、新島襄など戦前のクリスチャンは日本の文化や歴史に誇りを持ち、むしろそれを土台として自らの信仰を育んでいったのでした。日本には素晴らしい文化遺産が眠っています。日本の歴史に根を張ることで金銀にとらわれず、キリストから委ねられた賜物を生かす者となることができるのではないかと思います。

金銀は私にはない。しかし、私にあるものを上げよう。ナザレのイエス・キリストの名によって、歩きなさい。(使徒3:6)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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