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あなたは何者ですか 穂森幸一

2022年3月10日18時17分 コラムニスト : 穂森幸一
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わたしに聞け、ヤコブの家と、イスラエルの家のすべての残りの者よ。胎内にいる時からになわれており、生まれる前から運ばれた者よ。あなたがたが年をとっても、わたしは同じようにする。あなたがしらがになっても、わたしは背負う。わたしはそうしてきたのだ。なお、わたしは運ぼう。わたしは背負って、救い出そう。(イザヤ書46:3、4)

これはある米国人に聞いた話ですが、ある母親は、息子を田舎から都会に送り出さなければならないとき、息子の行く末がとても心配だったそうです。だから「自分が何者か忘れないようにしなさい」と何度も念を押したそうです。

最近、テレビのファミリーヒストリーの影響だと思うのですが、家系図を調べるのがブームになっているそうです。私も父親が亡くなったとき、父親のルーツを市役所で調べてもらったのですが、役場の戸籍謄本だけで江戸時代末期までたどることができました。日本の戸籍制度は世界一だといわれるのですが、とてもすごいことだと思います。ただ、明治初期の謄本は手書きで古い字体のため、解読に手間取りました。

古代ユダヤ人は、自分という存在を明らかにするために、いつも千年くらい前まで系図をさかのぼれるようにそらんじていたようです。新約聖書を初めて手にする人がマタイ福音書から読み始めると、いきなり系図から始まりますので面食らってしまいます。しかし、これはユダヤ人にはとても重要なことだったのです。

ヨセフもマリアもダビデの家系であるということは、ユダヤ人にとっては重要なことです。イスラエルの救い主はダビデの家から生まれるというのは、ユダヤ人たちに代々言い伝えられていたことでした。

系図はユダヤ人にとってパスポートであり、身分証明書でした。ヨセフは千年前のダビデどころか、2千年前のアブラハムまでさかのぼれます。この系図は男系であるということも重要なことでした。今、日本で2千年前まで系図を語れる方がどれだけいらっしゃるでしょうか。少なくとも、日本の皇族の方々は2600年前までさかのぼることができます。神武天皇はアッシリアに滅ぼされた北王国イスラエルの由来の方だという説もありますので、ダビデにつながる可能性もあるということになります。

古代ユダヤ系渡来人とおぼしき人々が日本神話の中にも登場してきますが、その中に「国譲り」というワードが出てきます。戦いの場で出会った2人がお互いの系図を述べ合い、その系図の中で一致するところがあれば戦うのをやめてしまうというのがユダヤ方式です。この法則が生かされているのが、日本神話の国譲りなのではないかと思います。

系図を700年たどれば、1億人くらいの人々と共通性が出てくるといわれます。ですから、千年くらいたてば、日本列島に住むすべての人々が親戚と思っても間違いないといわれます。ましてや2千年前にやってきた古代ユダヤ系渡来人は、すべての日本人とつながっていると言っても過言ではないと思います。そういう意味では私自身も間違いなくアブラハムの子孫と言ってもおかしくないのかもしれません。

戦後のGHQのウォー・ギルト・インフォメーション政策は、想定された以上の成果を上げているといわれています。経済的には一時エコノミックアニマルと呼ばれたほどに目覚ましい成長を遂げてきました。しかし、一方で母国の歴史や文化に誇りを持てず、事あるごとに自国を卑下し、さげすむ気持ちさえ生じ、揚げ句の果てには精神的空虚さからうつを発症してしまう比率が高まっているといわれます。

日本には世界最古といわれる縄文文明があります。洗練された土器があり、勾玉(まがたま)などの特殊加工もでき、植林に長け、持続可能な生活圏を築き、戦争のない時代を1万年も続けた誇れる先達です。

古代の人類にとって、東は特別の方角でした。アフリカから中東から東を目指しますが、それは太陽の昇る方角だったからです。彼らの目指す終着の場所が日出る国だったのです。古代日本は渡来人に寛容でした。古代ユダヤ人、ギリシャ人、ローマ人、インド人など、多彩な国々から日本にやってきて帰化し、日本の社会に溶け込んでいます。その痕跡は、建築様式や昔話の中に見られますが、同一の大和の民になっていくのです。

古代史を見つめ直し、日本の原点を知ることによって、この国のこれからの方向を探る鍵も見いだすことができるのではないかと思います。また、日本は極東の地に位置しながらも、西洋文明を取り込んでいます。チーズが伝わったのは飛鳥時代といわれますし、パンは室町時代にポルトガルから伝えられています。ただ、広くは普及しなかったようです。パンが用いられるようになったのは江戸時代末期です。押し寄せてくる外国船に備えて砲台をつくる作業員の保存食として、固いパンが採用されていたようです。

江戸時代は鎖国をしていましたが、オランダを通じて西洋文明は取り入れていましたし、日本の浮世絵や陶磁器も欧州に輸出され、大きな影響をもたらしていたようです。外交的にも、いわれているほど無能だったわけではなく、幕府の中にも外交交渉に長けた人物がいたようです。

教科書に示された通り一遍の歴史ではなく、さまざまな角度から歴史を見直す書籍が出版されていますので、歴史を学び直すことで日本の評価も変わってくるかもしれません。

古代日本は、今日で言うところのグローバリズムを取り入れた社会でした。また、奴隷制度のない大らかな社会制度でした。歴史と文化を学びながら福音宣教の在り方を考えると、違った展開ができるかもしれないと思います。私は日本人であることを誇りに思い、多国籍の方々と積極的に関わっていきたいと願っています。

私は、夜昼、祈りの中であなたのことを絶えず思い起こしては、先祖以来きよい良心をもって仕えている神に感謝しています。(2テモテ1:3)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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