Skip to main content
2025年8月18日12時21分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

平和の神を迎えるために 穂森幸一

2022年6月30日16時30分 コラムニスト : 穂森幸一
  • ツイート
印刷
関連タグ:穂森幸一

あなたがたが私から学び、受け、聞き、また見たことを実行しなさい。そうすれば、平和の神があなたがたとともにいてくださいます。(ピリピ4:9)

新型コロナウイルスはこの3年間にとんでもない災いをわが国にもたらしました。人々の接触を避けるため、冠婚葬祭は行われなくなり、地域行事やお祭りなども中止になり、伝統や文化が途絶えるのではないかと心配する人もいます。

対面が一番大切であるサービス業などは、長い間営業ができなくなり、青色吐息の所も少なくありません。宗教界でも宗教活動の自粛や行動制限により、衰退に拍車がかかっていると嘆いていますが、なかなか打開策が見当たらない状況です。

しかしこのような状況でも、良かったこともあります。それは、インターネットの活用が進んだということです。パソコンがあまり得意でない私さえ、オンラインセミナーを受講し、ズームシェア会に毎日のように参加しています。

SNSで知り合ったインドの牧師が主宰しているインターナショナル祈祷会に招待してもらい、2年以上参加しています。欧州、アフリカ、中東、アジア、米国のクリスチャンがズームを通して祈り合い、語り合う場です。アフリカの牧師のパワフルな語り口に圧倒され、なまりのある英語が聞き取れないこともありますが、とても良い雰囲気の交わりです。ただ日本が日出国ですので、スタートの時間でないといけないということで、土曜日の午前3時に起きて参加というのがハードルです。

インド国民の大多数は、英国の植民地政策への恨みもあり、なかなか欧米人に心を開かないといわれます。今般のウクライナ問題でも、エネルギー問題などでロシアとの関係を断とうとしなかったのは、国民心理が働いているといわれています。インド太平洋という言葉が新聞に頻繁に登場するほど、防衛戦略クアッドなどでもインドの役割は欠かせないのですが、もう一歩踏み込めない事情があります。その中で、日本の果たす役割は大きいといわれます。

戦前、英国の植民地であったシンガポールには、難攻不落といわれた要塞があり、英国、米国、オーストラリアの連合軍が駐留していて8万5千人の兵力がありました。1942年2月8日に日本軍が侵攻してきて、10日足らずで攻略しました。英兵の中には、多数のインド人が傭兵として入っていました。

捕虜であるインド人に、日本軍はインド料理を提供し、同じテーブルで食しました。これまでインド兵は、英国軍にいながら英国人と一度も食を共にすることがなかったので、とても驚いたそうです。さらに、インド独立のために戦うなら捕虜としての扱いをやめると言ったそうです。5万人のインド人が集結して、インド国軍が誕生しました。この話はインド国内でも語り継がれていて、よく知られています。

ズームでしか交流のないインドの牧師が今年の秋、来日することになり、私に会いにきてくれることになりました。2週間ほど滞在しますので、もちろん宣教メッセージも語っていただきますが、要人との面会や、経済団体での講演活動も視野に入れて準備を進めていきたいと思っています。何とかしてインドの人々の期待に応え、交流を深めるきっかけになればと願っています。

私たちはウクライナに平和を求める活動を続けていますが、何とかしてウクライナ正教会の方々とコンタクトが取れないかと思い、鹿児島にあるハリストス正教会に行こうとしましたが、教会が無牧のためになかなか実現しませんでした。月1回九州教区の司祭が巡回してこられるということで先日、面会に行きました。

司祭にお目にかかったとき、大変興味深いお話を聞くことができました。ニューヨークに住んでおられる鹿児島出身の方が、友人の紹介でメールを送ってこられたそうです。その方のご両親は鹿児島にいらっしゃるのですが、お2人とも入院しておられるそうです。母親のほうががんの末期症状であまり長くは持たないかもしれないので、鹿児島に行って母親に病床洗礼をしてほしいという依頼だったそうです。

ところが、病院に連絡してもコロナ渦のために面会できないというのです。病室どころか病院内にも立ち入れないというのです。困っていたところ、その母親が転院することになり、搬送の途中で教会に立ち寄ってもらうことになり、教会の駐車場で洗礼式を行ったそうです。

洗礼式が無事終わったことをニューヨーク在住の方にメールで報告したら、あまり長くは持たないかもしれないので、葬式のこともお願いしたいと言われたそうです。いつでも引き受けられるように待っていても連絡がなかったので、どうしたのかと思っていると、母親が日増しに元気になり、がんの動きも止まっているようだと医者に言われたそうです。そして、父親が洗礼を受けるために外出許可をもらって出てくるよう準備をしているというのです。

コロナ渦だから何もできないというのではなく、何とか打開を試みるなら、道は必ず開かれるものだということが示されました。

世の中の矛盾や混乱を嘆き、不満を語るのではなく、問題解決のために一歩を踏み出すことの大切さを、使徒パウロはピリピ書で語っているように思います。お金がないこと、仲間がいないことを口実にする必要はありません。世界平和のためにまず一人でもいいから一歩を進めようとするときに、思いがけない展開が生まれます。日本に期待している国々は少なくありません。神の導きを信じ、大きなビジョンを描いて神の命令を実行することで、「平和の神」を迎えられるのではないでしょうか。

あなたがわたしの命令に耳を傾けさえすれば、あなたのしあわせは川のように、あなたの正義は海の波のようになるであろうに。(イザヤ48:18)

<<前回へ     次回へ>>

◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:穂森幸一
  • ツイート

関連記事

  • リーダーシップ不在の世界 穂森幸一

  • 祈りの平和行進 穂森幸一

  • 隠された歴史 穂森幸一

  • 憐れみの心を持つ民族 穂森幸一

  • 日本人の幸福観 穂森幸一

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • シリア語の世界(30)シリア語新約聖書の和訳(1)マタイ福音書からテサロニケ人への手紙第二まで 川口一彦

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • ワールドミッションレポート(8月17日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(1)

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • いのちの書に名を記される幸い 万代栄嗣

  • ワールドミッションレポート(8月18日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(2)

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(228)宣教は聖霊の働きによって拡大する 広田信也

  • 主キリストの選びに生きよう 万代栄嗣

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • メディアに取り上げられるキリスト教のイメージを改善する4つの方法

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

編集部のおすすめ

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.