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「シネマ牧師」が選ぶ2021年の映画ベスト10(1)

2021年12月28日12時30分 執筆者 : 青木保憲
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2021年もあとわずか。自称「シネマ牧師」の筆者が今年、クリスチャントゥデイでレビューを掲載した映画は29作品! もちろんこの数倍は鑑賞しているが、あえてレビューを書かせていただいた作品の中から勝手にベスト10を選出することにした。この10作品は、決して万人受けするものばかりではない。また、保守的なキリスト信仰に鑑みるなら、レッドカード確定といわざるを得ない作品も幾つかある。しかしこれら10作品は、青木保憲という一人の信仰者に対し、確かに新たな刺激と示唆を与えてくれた作品群である。もし興味あれば、どの作品でもいいのでご覧いただきたい。なお、以下の4カテゴリでレイティングしており、選ぶ際の参考にしていただきたい。

  • G(General):どなたが鑑賞しても大丈夫。
  • Y(Youth):若い方にぜひ見てもらいたい。
  • NFF(Not For Family):家族でご覧になる場合、お気を付けください。
  • NFEC(Not For Evangelical Christian):保守的なクリスチャンはお気を付けください。

第10位「赤い原罪」(NFEC)

神を呪う父娘と修道女の出会い 牧師の資格持つ監督が描く「赤い原罪」
映画「赤い原罪」より

いきなり危険な作品を挙げてしまった。本作の監督が神学を学んだ人物ということで、そういった学び、特にリベラルな視点でキリスト教を捉えたことがある人にとっては、とても考えさせられる作品である。私たちの善意や想定される「神」とは、果たして本当に善きものなのか、そして「罪人」とは一体誰を、また何を指す言葉なのか、について大いに心揺さぶられる仕上がりとなっている。組織神学的な問いを深く内包しているため、「ここまでとは思わなかった」という不快感を抱く人もおられることだろう。しかし、牧師として現実社会と向き合うときに、保守もリベラルもない。ただそこで遭遇する「出来事」と真摯(しんし)に向き合うだけである。また、そうでなければならないことを教えてくれた同じようなテーマを扱った作品としては、「シークレット・サンシャイン」(2007年)という韓国映画の傑作がある。「赤い原罪」を最後まで鑑賞できた人は、こちらもご覧いただきたい。

第9位「聖なる犯罪者」(NFF)

映画「聖なる犯罪者」に見るヨーロッパ的「救い」の危うさ
映画「聖なる犯罪者」より ©2019 Aurum Film Bodzak Hickinbotham SPJ.- WFSWalter Film Studio Sp.z o.o.- Wojewódzki Dom Kultury W Rzeszowie - ITI Neovision S.A.- Les Contes Modernes

少年院の中でキリスト信仰に目覚めた青年が主人公。改心して司祭を志すようになった彼は、犯罪歴があると司祭になれないと聞き絶望する。しかし出所後、勝手に身分を偽って田舎町で司祭のまねごとを始めてしまう。すると、まともな神学教育も受けていない彼のところに人が集まり始め、しかもその破天荒な説教が評判になり、次第に村に活気が取り戻されていく。しかし、彼の素性を知る仲間が現れ・・・といういわゆる「身分詐称物語」である。10位の「赤い原罪」もそうだが、正規の牧師や司祭が体制側の代表として登場し、人々の信頼を失っていくのに対し、資格を持っていなかったり、女性という弱い立場(「赤い原罪」の主人公)にあったりする中途半端な個人が、実質的な人気と信頼を得ていくというアイロニカルな展開は、決して映画だけの話ではない。果たして、司祭として振る舞う青年の言動は単なるフェイクだったのか。それとも彼は(資格がなくとも)「聖職者」たり得たのか。その矛盾を鋭くえぐる問題作。もう少しコメディータッチの類似作品として、ロバート・デ・ニーロとショーン・ペンが出演する「俺たちは天使じゃない」(1989年)という作品もある。併せてご覧いただきたい。

第8位「マイ・ダディ」(G)

牧師主人公に愛描く映画「マイ・ダディ」 ムロツヨシ主演で今秋公開
映画「マイ・ダディ」より(写真:蔦屋書店)

ムロツヨシ初主演作として話題となった。しかも彼が牧師を演じるということで、がぜんキリスト教界も興味を示した一作。確かに職業を牧師としなくても十分面白く、感動的な仕上がりであったが、私はやはりこの設定こそが重要であったと感じている。まず何より、日本の牧師が教会からの謝儀だけでは生活できず、副業を持っているというシュールな(それでいてリアリティーあふれる)生活状況を赤裸々に描いてくれたことに拍手喝采したい。そして牧師といえども人間としての喜怒哀楽に振り回され、しかも自分を見失いかけるという展開に、大いなる説得力を感じさせられた。この程度の「宗教性」なら、日本人が観ても決して雑音には感じないだろう。人情コメディーとキリスト教的世界観が絶妙なバランスで掛け合わされた一作であるといえる。家族でご覧になられても十分鑑賞に耐えられる一作である。

第7位「隔たる世界の2人」(Y)

ジョージ・フロイド事件(4)補遺その2 映画「隔たる世界の2人」
映画「隔たる世界の2人」(原題:Two Distant Strangers)

ネットフリックス配信の短編。見事に現代的な米国の人種差別を扱っている。そして単なる「タイムループもの」の面白さに加え、最後の展開はかなりガツンと観る者の頭を殴りにきている。2年前からブラック・ライブズ・マター(BLM)運動がとみにメディアで取り上げられるようになり、その背景の下、この作品が生み出されたことを思うと、単にSF的な展開に面白がってもいられない。昨年のアカデミー賞最優秀短編実写映画賞を受賞したのも納得の一作。特に若い方の感性に合わせた日常が展開するのも面白みの一つ。

第6位「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」(G)

アレサ・フランクリンの「アメイジング・グレイス」を収録した幻のライブ、49年経て映画に
映画「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」より ©2018 Amazing Grace Movie LLC

アレサ・フランクリンの伝記映画「リスペクト」はさらに上位にランキングしているが、その理由となっているのが本作。ドキュメンタリーのライブ映画ながら、本物のアレサ・フランクリンが歌い、語り、そしてスパークするその様は、やはりどんなフィクションでも再現不可能だろう。特にタイトルになっている「アメイジング・グレイス」は、鳥肌モノという表現を超えて、もはや天国の前味と言っても過言ではない。これを観るときっと「リスペクト」が観たくなるし、逆に「リスペクト」を観ると必ず本作を観返したくなる。そんなループ体験を可能にしてくれる本作は、やはり2021年最大の特色といってもいいだろう。

さて、次回は上位5作を紹介したい。「リスペクト」が入っているのはバレてしまったが、果たして何位なのか!?(続く)

次回(5位~1位)へ>>

◇

青木保憲

青木保憲

(あおき・やすのり)

1968年愛知県生まれ。愛知教育大学大学院卒業後、小学校教員を経て牧師を志し、アンデレ宣教神学院へ進む。その後、京都大学教育学研究科修了(修士)、同志社大学大学院神学研究科修了(神学博士)。グレース宣教会牧師、同志社大学嘱託講師。東日本大震災の復興を願って来日するナッシュビルのクライストチャーチ・クワイアと交流を深める。映画と教会での説教をこよなく愛する。聖書と「スターウォーズ」が座右の銘。一男二女の父。著書に『アメリカ福音派の歴史』(明石書店、12年)、『読むだけでわかるキリスト教の歴史』(イーグレープ、21年)。

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