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不条理なる死を不可知の光で中和せよ

人生は三度くらいおいしい(その1)

2021年12月23日12時12分 コラムニスト : 藤崎裕之
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関連タグ:出エジプト記藤崎裕之
不条理なる死を不可知の光で中和せよ―キリスト教スピリチュアルケアとして―(12)+

不条理なる死を不可知の光で中和せよ―キリスト教スピリチュアルケアとして―(12)

大国エジプトで気が緩む?

今回から出エジプト記を見たいと思うが、さあ、モーセの登場である。イスラエル民族の物語だ。さて、アブラハムを祖先とするイスラエル民族である。3代目のヤコブの時代になって、パレスチナの大飢饉の折りに、エジプトで難民生活を送ることになったのであるが、彼らはそのまま移民としてその土地にすっかり根付いてしまった。その寄留の生活が400年以上も続いたらしいのである。かのピューリタンが、英国から北米に移住してから今日までが大体400年である。彼らはもともとイングランド人であるが、まさかその末裔(まつえい)をいつまでもイングランド人と呼ぶわけではないのである。しかし、どうもイスラエル人の場合は違うようである。エジプトの王ファラオにとって、イスラエル人はあくまでもイスラエル人であって、いつまでたってもエジプト国民ではない。

なぜだろう。人種であろうか、宗教であろうか、文化であろうか。後者2つについては筆者にはまったく不明である。イスラエル人がエジプトでどんな生活をしていたかは、いまだにそれを示す記録も考古学的な遺物もない。「宗教も?」と思われるかもしれないが、モーセ以前のイスラエル人は実のところ、ご先祖アブラハム、イサク、ヤコブの神、「主なる方」のことはどうも忘れてしまっていたようである。住む土地が変われば、神の名前もその方への信仰をもお忘れになるということか。だから信仰の民イエスラエルというのは、後のこととなる。その後のイスラエルの末裔、つまりユダヤ人は、どこの国に住もうとどのような生活になろうと、二度と神を忘れまいとしたのは確かだし、それはそれで尊敬すべき姿ではある。

ジェノサイドというのはホンマにイカンと思う

さて、モーセはエジプトの王女によって拾われた子どもである。時のファラオは「ヘブライ人に男の子が生まれたなら、みなナイル川に投げ込め」と命じていた。ヘブライ人というのは、イスラエル人に対する蔑称である。「ヘブライ」という言葉そのものが奴隷に関するものらしい。アブラハムが自分のことを「ヘブライ人」と語ったことはあるが、それは例外であって、通常イスラエル人は自分たちのことをヘブライ人とは言わない。それはともかく、ファラオには400年もこの地で暮らした人々への尊敬心はないようだ。ファラオだからないのか、エジプト人全体の意識であったかは分からないが、ファラオはイスラエルのジェノサイドを考えていたわけである。子どもたちの虐殺、成人には強制的な重労働。今日まで民族浄化思想による迫害やジェノサイドは至る所で繰り返されてきたし、今も続いている。何ともやるせない。この「ヘブライ人の男の子を殺せ!」というファラオの命令は、思わぬ形でファラオの家にも影響することになる。それがモーセの誕生である。

いずれ水の中から上がる日が来る

モーセの母は、生まれた男の子の名付けが終わらないままに、モーセを籠に入れてナイル川の湖畔に置いた。捨てたのではない。置いたのだ。それをモーセの姉がどうなるのか離れた場所で見守っていた。何ともいじらしい。そこに水浴びに来たファラオの娘がその子を見つけたというわけである。そしてまた不思議な成り行きでモーセの母が乳母になる。しかも報酬付きで! 王女がモーセと名付けた理由は水から引き上げたからであると書かれている。つまり、モーセはイスラエル人の名前ではないのだ。エジプト人の命名なのだ。信仰的な言い方をすれば、王女を用いて神が名付けたともいえるだろうか。そう、賢明な読者は水から引き上げるというモーセの名前が何を暗示しているかお気付きのことであろう。モーセの母は、彼が大きくなると王女の元へ連れていった。こうしてモーセはファラオの家の一員になったのである。宮殿での生活だ。これはこれでおいしい人生といえるのかもしれない。

人間は度々呻き叫ぶのである

成人したモーセは同胞のところに出ていった。つまり、モーセはファラオの家族ではあったが、心はイスラエル人と共にあったのだ。そこで見たのは、同胞が強制労働をさせられている姿である。あるエジプト人が自分の同胞の一人をむち打つ場面に遭遇してしまった。モーセは周りに誰もいないことを確認すると、そのエジプト人を殺してしまったのである。そして砂の中に埋めてしまった。何てことをするのだ、モーセ! この出来事によって、モーセはエジプトを去っていくしかなかった。ついにミディアンの地へと逃げ出したのである。そこはアラビアの北西地方。羊飼いの地である。モーセがエジプトで暮らしたのは数十年だろうか。ミディアンの地ではさらに長い年月が過ぎたようだ。そこで神との出会いを得るわけであるが、それは何と80歳の時だ。嫁もいれば子もいるすっかり老人である。まあ、いろいろあったが平穏無事に人生をおしまいにできそうな時期なのだ。そんなモーセは知らなかっただろうが、モーセ不在のエジプトではイスラエルの民は重労働を強いられ続けていた。聖書はこのように語る。

エジプトの王は死んだ。イスラエルの子らは重労働の故に呻(うめ)き、叫んだ。労働の故に助けを呼び求める彼らの叫びは神に届いた。(出エジプト2:23)

いよいよ

助けを求める叫び声が神に届いた。祈りではない。叫びなのだ。なぜなら彼らは誰に祈ったらよいのか知らなかったからだ。先祖の神の名は知らぬ。とにかく祈祷どころではない。呻くしかないのだ! 叫ぶしかないのだ! 「神は彼らの呻き声を聞き、アブラハム、イサク、ヤコブとの契約を思い起こされた」(出エジプト2:24)。おやおや、これではまるで神もイスラエルの民を忘れていたような書き方ではないか。神がその契約の民をお忘れになるのか。いや、そういうことではないだろう。聖書はそういう嫌みたらしい恨み言は書かない。そうではなく、ここで焦点が当てられているのは、神を忘れた民の呻きと叫びを神は聞いたということである。それ以上の意味はないのだ。400年以上が経過して、すっかり移民先でどうにもならなくなった「呻き叫ぶ民」を神は見たのだ、聞いたのだ。ここからが本当の意味で神とモーセの物語となる。(続く)

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■ 人生は三度くらいおいしい:(1)(2)(3)(4)

◇

藤崎裕之

藤崎裕之

(ふじさき・ひろゆき)

1962年高知市生まれ。明治から続くクリスチャン家庭に育つ。88年同志社大学大学院神学研究科卒業。旧約聖書神学専攻。同年、日本基督教団の教師となる。現在、日本基督教団隠退教師、函館ハリストス正教会信徒。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:出エジプト記藤崎裕之
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