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受刑者のためのミサ、菊地功大司教「排除されてもよい人は一人もいない」

2021年10月27日10時06分
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関連タグ:菊地功マザーハウス死刑五十嵐弘志
受刑者のためのミサ、菊地功大司教「排除されてもよい人は一人もいない」+
ミサで共に祈りをささげる参加者ら=16日、カトリック麹町教会(聖イグナチオ教会、東京都千代田区)で

受刑者のために教会で共に祈ろうと、「受刑者とともに捧げるミサ」が16日、東京都千代田区のカトリック麹町教会(聖イグナチオ教会)で行われた。出所者の社会復帰を支援するNPO法人「マザーハウス」が主催し、カトリック東京教区の菊地功大司教が主司式を務めた。菊地大司教は説教の中で、「排除されてもよい人は一人もいない。忘れ去られてよい人は一人もいない」と述べ、ミサの参加者は受刑者やその家族、また犯罪被害者やその遺族のために祈りをささげた。

菊地大司教はマタイによる福音書7章7〜12節を引用し、「神が望まれる命の生き方を実現しようと求め、探し、門をたたくときに初めて神は答えてくださるのであって、私たちの自己実現や自己満足のために欲望を満たす何かを探し求めても、残念ながらそれは与えられません」と指摘。「神がよしとされる生き方とはいったいどのような生き方なのか、神がよしと定める道はどこにあるのか、神の国の門はどの門なのか、そして今を神はどのような時とされているのかを常に見極めながら、良い方向へと進んでいかなくてはなりません」と説いた。

その上で、過去を省み、赦(ゆる)しを求めている人に善なる道が示されるように、また、犯罪の被害に遭った多くの人々の心と体の癒やしのために、加害者の家族、被害者の家族の癒やしと生きる希望のために祈り続けたいと述べた。さらに、受刑者と犯罪被害者に支援の手を差し伸べるすべての人のためにも心から祈りたいとし、「キリストに従う私たち一人一人が、神が望まれるより良い道を互いに支え合って歩み続けることができるように祈りを続けましょう」と呼び掛けた。

受刑者のためのミサ、菊地功大司教「排除されてもよい人は一人もいない」
ミサの主司式を務めるカトリック東京教区の菊地功大司教(画像:マザーハウスの動画より)

ミサではその後、受刑者のために祈るとともに、少年院の子どもたちや入管に収容されている外国人のため、また、受刑者の家族のため、受刑者を受け入れる教会、社会のため、犯罪被害者と遺族のために共に祈りをささげた。

ミサの終了後には、マザーハウス理事長の五十嵐弘志さんとイエズス会社会司牧センター職員の柳川朋毅さんによる対談が行われた。マザーハウスの活動を通して約800人の受刑者と関わる五十嵐さんは、「キリストは常に低みから働かれる。高みにはいない。だから教会が、目の前の人を大切にするということをやっていってほしい。(受刑者のための活動に)一歩踏み出してほしい」と訴えた。

受刑者のためのミサ、菊地功大司教「排除されてもよい人は一人もいない」
対談するマザーハウス理事長の五十嵐弘志さん(中央)とイエズス会社会司牧センター職員の柳川朋毅さん(右)

前科3犯で20年近く服役した当事者でもある五十嵐さんは、今年で社会復帰10年を迎えた。10年間で経験した状況の変化について問われた五十嵐さんは、「刑務所自体がとても変わってきている」と話し、監獄法(現・刑事収容施設法)の改正により、親族以外の面会や手紙のやりとりが可能になったことを例に挙げた。一方で、受刑者と一般の人がやりとりするにはまだハードルが高いと指摘。また、罪を犯した人を徹底的に断罪して追い詰めようとする社会の雰囲気についても、非常に危惧していると語った。

「死刑囚や無期囚以外は、皆さんが生きている社会に出ていくことになる。やはり社会の人と交流がなければ、そこでは生きていけない。それは(刑務所の)中の人たちにも問題があって、やはり社会性が乏しい。受刑者の多くが生育環境の中でいろいろな問題を抱えていて、その傷がとても大きい。それを癒やしてあげない限り、(受刑者が)本当の自分と向き合うことはできない」

受刑者に寄り添う中で、五十嵐さんはローマ教皇フランシスコの姿から多くを学ぶという。教皇フランシスコがあるメディアとのインタビューで自己認識について問われ、「私は罪人です」と答えたことがあった。「やはりそこだと思う。受刑者が本当に自分は罪人であり、罪を犯したどうしようもない人間だということをちゃんと理解できれば、そして社会がそれに手を差し伸べてあげれば、その人は回復の道を歩んでいく。ただ、僕を含めてその人が回復するには、本当に大きな愛と赦しが必要。それがない限り、刑務所にいる人が自分のことを大事だと理解するのは難しい」

受刑者一人一人と向き合うことをせず、管理運営が主となっている刑務所の在り方を、五十嵐さんは「犯罪者の養成所」と厳しく批判した。「例えば病気になったとしても、治療は中途半端。医療の現場で自分の命を大切にされる経験をすれば、そこで命の大切さを学べるのではないか。そのような学びが、今の刑務所にはない。目の前の人を大切にしなさいというキリストの教えとはまったく逆のことを社会がやっている。結局のところ、そこからは何も生まれない」

死刑廃止の活動に取り組む柳川さんも、「人を人間扱いしない懲らしめ方をして、世の中を良くしていこう、平和にしていこうというのはやはり限界がある。決して加害者を擁護しているわけではないが、実際に罪を犯してしまった人と接すると、ある意味でその人も社会から何らかの被害を受けた被害者という場合が本当に多い」と指摘。「私たちの社会は、死刑によって人を殺している社会。そのことに向き合わずに、殺人はよくない、人を殺したやつに人権などないと言って裁き続けるだけでは、新たな殺人を防げない」と語った。

五十嵐さんは、「僕なんかよりはるかに自分と向き合って苦しみもだえながらも、東京拘置所で日々祈りながら過ごしている死刑囚が何人もいる。そういう人たちの存在は、社会の人には見えない。でも僕は、そういう人たちもいるということを社会に知ってもらいたい」と話した。

マザーハウスでは10月31日午後2時から、オンラインイベント「高校生と語る刑務所問題」を開催する。詳しくは、マザーハウスのホームページを。

■ 動画「受刑者とともに捧げるミサ」(マザーハウス公式ユーチューブチャンネル)

関連タグ:菊地功マザーハウス死刑五十嵐弘志
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