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元エホバの証人との対話(2)終末の年代予言について 山崎純二

2021年7月12日19時09分 コラムニスト : 山崎純二
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関連タグ:ものみの塔聖書冊子協会(エホバの証人)異端カルト山崎純二
元エホバの証人との対話(2)終末の年代予言について 山崎純二+
※ 写真はイメージです。(写真:StockSnap)

前回から元エホバの証人の方との対談記事を書かせていただいています。前回は、彼が証人となられた経緯について伺いましたが、今回は終末の年代予言について詳しく伺いました。インタビュアーである私はY、今回証言してくださる元エホバの証人の方はHと表記させていただきます。

*

Y)エホバの証人というと、終末の年代予言をしているという印象がありますが、詳しいところはどうなのでしょうか。

H)はい、幾つかあるといわれていますが、その中で、今でも有効なのが1914年にキリストの再臨があったという予言です。しかし実際には1914年に再臨と携挙がなかったので、使徒1章11節にある「イエスは同じ有様でまたおいでになる」という聖句をその通りに受け取らず、見えない姿で再臨があったと言い直しています。

Y)ということは、1914年に既にキリストは再臨されたという理解なのですね。ところで、1914年という特別な年代の根拠は、何かあるのでしょうか。

H)1914年は、ダニエル4章23節にある「七つの時」が根拠です。その「七つの時」が西暦前607年10月(エルサレムの陥落によるバビロン捕囚)にスタートし、2520年後の1914年10月が再臨の時だとの計算です。※一般的には、バビロン捕囚は西暦前587年が有力とされています。

<2520年の算出方法>
・ダニエル12:7「ひと時とふた時と半時」=1260日(3年半)
・「七つの時」はその2倍=2520日
・民数記14:34「一日を一年と数える」=2520年
・前607年から2520年後=1914年

Y)1日を1年と数えるというのは、イスラエルの偵察隊がエリコの地を偵察した40日を40年と数えて、彼らが神の約束を拒否したことのために40年間約束の地に入れなかったことかと思いますが、この計算法をダニエル書に当てはめたということですね。他の年代に関してはどうでしょうか?

H)すべての年代について触れると少々長くなると思いますが、「1975年」と「世代についての理解」については、できるだけ手短に説明しておきたいと思います。

1975年については、その年に人類が誕生して6000年が終わり、次の新しい千年が到来するといわれていました。つまり、それを千年王国と結び付けたので、それまでにハルマゲドンが来ると信徒に思わせるような文面が1969年ごろまでに証人の研究用冊子に掲載されるようになりました。※「1975年を待ち望むのはなぜか」(「ものみの塔」1968年11月15日号、686〜693ページ)

特にこの記事の中では、1975年に特別なことが起こる気配を十分漂わせています。その当時も、1975年が近づくにつれて、学校や職場を退職して伝道に打ち込む信者もおられたようです。私の知り合いにもそのようなご年配の方が実際におられました。

Y)その後の「世代についての理解」についてはどうでしょうか?

H)この頃には1914年の「出来事を見た世代が過ぎ去る前」に終わりが来るといわれていました。そして、90年代になると1914年以前から生存している信者数が減っていき、終わりがいよいよ近いと考えられていました。また、そのように設定することによって、熱心に伝道に励む信者が増え、人数が増加していきました。

証人の組織で発行されている「目ざめよ!」という月刊誌の4ページには、毎号「発行の目的」が記載されているのですが、90年代半ばまでは以下の文言がありました。

「本誌は、1914年の出来事を見た世代が過ぎ去る前に平和で安全な新しい世をもたらすという、創造者の約束に対する確信を強めます」

しかし、90年代半ばのある年を境に「発行の目的」からこの文言が削除されるようになりました。その後、2009年の年次総会で世代に関する見解が以下の内容に明確に変更になりました。

「それは、しるしが1914年に明らかになり始める時に生きている油そそがれた者たちの生涯と、大患難の始まりを見る油そそがれた者たちの生涯とが重なる、という意味であったようです」(「ものみの塔」2010年6月15日号、3〜5ページ)

これによって事実上、世代に関する見解が数十年は延長されたことになります。「重なる」という表現であれば、あと数十年は終わりが来るまで伸びても1914年説が覆されることはありません。その後2012年に私は長老に以下のように質問しました。「では、あと数十年たてば1914年の出来事を見た世代と重なる世代にさらに重なる世代が過ぎ去るまでと変更できるということでしょうか?」長老たちは「そうなるかもしれない」と返答されていました。

Y)なるほどいろいろな経緯があったようですね。ところで、キリストの再臨の時については、イエス様ご自身が以下のように語られていますが、この箇所についてはどうでしょうか。

「そのように、これらのことが起こるのを見たら、人の子が戸口まで近づいていると知りなさい。・・・ただし、その日、その時がいつであるかは、だれも知りません。天の御使いたちも子も知りません。ただ父だけが知っておられます」(マルコ13:29、32)

H)ご指摘の通りです。時と時刻について計算すること自体が誤りです。ところで、私自身もいろいろと調べたところ、このような終末の年代予言を始めたのは、実はエホバの証人ではなく、ウィリアム・ミラー牧師(元バプテスト派)が最初だといわれています。彼はダニエル書などを元に主の再臨の日を1843年と特定し、これが年代予言の伴う再臨運動のきっかけとなりました。そして、エホバの証人はこの流れの影響を受けているということになります。

Y)いろいろと詳しいお話、ありがとうございます。

*

今回は、元エホバの証人のH兄弟に、終末の年代予言について伺いました。私はエホバの証人の方々が、終末の年代予言を始めたと思っていましたが、今回の対談を通して、年代予言の伴う再臨運動の源流がウィリアム・ミラー牧師(元バプテスト派)にあったことを知りました。

さて、終末の年代予言には考えるべき点が幾つかあります。一つには、少なからぬ人々が不安にかられたり、熱狂的になってしまったりすることです。1975年の時にも、学校や職場を退職して伝道に打ち込む信者もいたとのことですが、ウィリアム・ミラー牧師が特定した主の日の様子に関しては、以下のように記録されています。

「ミラーはキリストの再臨を1843年3月21日―1844年3月21日の間と特定し、再臨待望集会は100以上の場所で開かれ、熱狂的な雰囲気であった。運動は拡大の一途を辿り、一時参加者の数は6万人に達したと言われている。また一方でその特定は多くの人々を恐怖におとしいれ、財産を売るものもでてきた。・・・ある者は仕事を放棄し、屋根や山の上に登って天を仰いだ。しかし、その日も何の変化もなく、彼らの失望は非常に大きかった。・・・世間的現実に引き戻そうとする強制から精神不安定となり、精神障害者施設に収容された患者は、ボストン近郊だけでも170人以上もいたと報告されている」(ウィキペディア「セブンズデー・アドベンチスト教会」より)

では、ものみの塔の初代会長、C・T・ラッセル氏が予言した1914年には何が起きたのでしょうか。歴史に詳しい方ならピンとくるかもしれませんが、この年には第一次世界大戦が起こりました。これを見て、本当に予言通りだと思われた方々もいたようです。しかし、信徒たちが天に上げられる(携挙)ということは起こりませんでしたので、1843年のミラー牧師の時と同様に、失望した信者たちは組織から離れていきました。

とはいえ、全員が去ったわけではありません。残った人々の中で、2代目の会長となったJ・F・ラザフォード氏が組織を再建していきました。彼は、「1914年以来、キリストが天での統治を開始し『終わりの日』が始まった」というように予言を再解釈し、基本的には現代に至るまでこの解釈を採っているようです。

さて、私たちは過去の方々の予言や聖書解釈を批判するためにこの記事を書いているのではありません。このような終末に関する年代予言は、今後もキリスト教内外において繰り返されるかもしれないので、予防の意味をも含めて書いています。

そのために大切なのは、私たちが以下のことをしっかりと知っておくということです。先ほども言いましたが、主の再臨の日に関して聖書は明確に「だれも知りません。天の御使いたちも子も知りません。父だけが知っておられます」と宣言しています。私たちは明日のことも分かりませんので、聖書(神の言葉)を根拠に終末の年代予言をされてしまうと、少なからぬ人々が「ひょっとして」と思ってしまうものです。しかしイエス様は、子なる神であるご自身でさえも「知りません」と明確に語られました。

聖書には、各自が自由に解釈できる余地があるのは事実です。ただし、その解釈には原則が必要です。それは、2つの解釈が矛盾する場合には、より明確な聖句を基軸に据えるということです。ですから終末の年代予言に関しては、イエス様ご自身が「知りません」と明確に語られたことを基軸とすればよいのです。

このように、私たちは終末の年代予言からは距離を置くべきだと思いますが、それは主の再臨そのものを待望する必要がないというわけではありません。両極端に走らないバランスが大切になります。特定の日に終末が来ると聞いて不安にかられて、その時だけ熱心になるというのではなく、「キリストの来臨の約束はどこにあるのか」(2ペテロ3:4)とあざけるのでもなく、いつ主に相見えてもよいように一日一日を着実に歩んでいくことを、主は皆様に望んでいるのだと思います。大切なのは、どんな状況においても心に主の与えてくださる平安を持ち続けることです(ヨハネ14:27)。聖書は、主の日が盗人のようにあなたがたを襲うことはないと約束しています。

「主の日が夜中の盗人のように来るということは、あなたがた自身がよく承知しているからです。・・・しかし、兄弟たち。あなたがたは暗やみの中にはいないのですから、その日が、盗人のようにあなたがたを襲うことはありません」(1テサロニケ5:2、4)

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◇

山崎純二

山崎純二

(やまざき・じゅんじ)

1978年横浜生まれ。東洋大学経済学部卒業、成均館大学語学堂(ソウル)上級修了、JTJ宣教神学校卒業、Nyack collage-ATS M.div(NY)休学中。米国ではクイーンズ栄光教会に伝道師として従事。その他、自身のブログや書籍、各種メディアを通して不動産関連情報、韓国語関連情報、キリスト教関連情報を提供。著作『二十代、派遣社員、マイホーム4件買いました』(パル出版)、『ルツ記 聖書の中のシンデレラストーリー(Kindle版)』(トライリンガル出版)他。本名、山崎順。ツイッターでも情報を発信している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:ものみの塔聖書冊子協会(エホバの証人)異端カルト山崎純二
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