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期待される東の国 穂森幸一(172)

2020年12月17日15時30分 コラムニスト : 穂森幸一
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彼らは、声を張り上げて喜び歌い、海の向こうから主の威光をたたえて叫ぶ。それゆえ、東の国々で主をあがめ、西の島々で、イスラエルの神、主の御名をあがめよ。(イザヤ書24:14、15)

インドの牧師が主宰する「インターナショナル・プレイヤー・サミット」というのがズームで開催されました。そこに米国、ドイツ、スペイン、南アフリカ、インドなどの宗教者が参加していました。コロナ禍のために国際交流が難しいので、ズームを通して情報交換し、お互いに祈り合おうという企画です。そこにゲストスピーカーとして招かれました。

米国の昼休みの時間にこの会を合わせますと、日本時間は午前4時のスタートになります。今まで朝6時のモーニングセミナーの経験はありますが、朝4時は初めての体験です。朝4時にスタートするためには午前2時半か3時に起きて体調を整える必要があります。また、英語でのスピーチはリアルの会合でも疲れるのに、ましてやズームではどのくらい伝えられるか不安がありました。

語学力不足のこと、朝が早すぎることを理由に固辞しましたが、「まず日出る国の牧師がスタートしなければいけない、英語圏の人ではないから語学に難があっても何の問題もない」と言って押し切られてしまいました。

実際のズーム会合が始まりますと、司会者の方が「日出る国の牧師が最初に語ります」と紹介しますと拍手が起こりました。そこに参加しておられた方々は日本の実情をよく知っておられて日本のために祈ってくださっていました。また「コロナウイルスの第3波の影響が取り沙汰されていますが、日本での対応は大丈夫ですか」と心配してくださる方もいました。

海外の方々と交流しますと、私たちが思っている以上に日本に期待しておられるのが分かります。「ジャパンと言わなくてもサンライズカントリーで通じますよ」という意見には驚かされます。

中東と中国を結ぶ交易ルートが古代から存在していましたが、欧州の歴史学者がシルクロードと名付けて、それがいつの間にか定着しました。とても素敵な呼称だと思います。中東からさまざまな交易品をラクダに運ばせ、帰りに中国の絹を持って帰ったと歴史の教科書では習ったように記憶しています。しかし、実情はそうではないようです。養蚕の技術は中国で生まれたものではなく、ペルシャ、トルコで始まり、中国に伝わったという説があります。ペルシャでは古代から養蚕が盛んで高級なペルシャじゅうたん作りが行われています。

中東の砂漠地帯では、大量のガラスの原料があります。昔からガラス細工作りが盛んでした。中東の隊商はガラスのつぼや高級じゅうたんを交易品にしたのではないかといわれています。代わりに持って帰る物として一番好まれたのが日本の金だったといいます。日本では奥州の川で砂金が豊富にとれましたが、日本の人はあまり砂金に興味がなかったといわれます。砂金よりも食べるコメのほうに価値があると思われていました。ですから、日本にガラス製品を届けますと砂金と交換してもらえました。砂金は運ぶ労力に比べてとても価値があります。中東からやってきた人は1回隊商に加わるだけで、一生安泰に暮らせる富を手に入れることができました。中東から日本まで往復4、5年かかりますが、それくらいの時間をかけても十分すぎる報酬があったのです。ガラス細工を入手した農民はそれを年貢として納めていました。さらに領主はそのガラス細工を朝廷に上納し、正倉院に現存しています。

昔の交易人は、中東と東洋を結ぶ交易路をシルクロードではなくジパングロードと呼んでいたのではないかといわれています。しかもその交易路は一つではなく北方ルート、海洋ルートなどいろいろありました。その交易路に乗っかって古代イスラエル人も移動してきたと思われています。

マルコポーロは東方見聞録の中で黄金の国、ジパングに触れていますが、それは決して誇張ではなく当時の社会の常識であったと思います。東方見聞録がマゼランやコロンブスに影響を与え、大航海時代が始まります。ジパングの力は絶大です。

幕末に、横浜近郊の生麦村で薩摩の島津久光一行の前を英国人夫婦が馬で横切り切り殺されるという生麦事件が起こります。当然、英国政府は怒り、謝罪と賠償を要求します。薩摩藩は無礼な行為だから当然のこととして応じませんでした。代わりに英国は幕府に莫大(ばくだい)な賠償金を請求しますが、幕府はすんなり払ってしまいます。金の貯えがありますから、あまり響かなかったといわれます。江戸時代250年の間、幕府は金山を独占し、かなりの金を蓄えていました。

英国は幕府からの賠償金を積み込んだ軍艦で薩摩に向かい、鹿児島湾に入り、威嚇します。ところが積み込んだ賠償金が重くて思うように動きがとれず、逆に薩摩藩に砲弾を撃ち込まれ、敗走してしまいます。後に講和条約の時に、薩摩藩は賠償金を払っただけではなく、軍艦と大砲を発注します。薩摩藩は独自に金山を持っていたため余裕があったのです。

年末になりますと、徳川埋蔵金をめぐってテレビの特別企画が取り上げられることがあります。私は、埋蔵金はどこにもなく、それは密かに明治新政府が確保していたと思います。明治維新となり、軍艦を購入し、鉄道を敷いていきます。また紡績工場を建てて輸出の主力にします。また、大量の技術者や教師を欧米から招聘(しょうへい)します。この財源はどこにあったのでしょうか。私はそのほとんどが徳川埋蔵金だったのではないかと思います。黄金の国、ジパングがなせる業だと思います。

今の時代にはもう埋蔵金などはなく、縄文から続く日本の歴史と文化、そこで培われた日本人の資質こそが隠された財産だと思います。今こそ日出る国より立ち上がり、世界で奉仕するリーダーが活躍する時が来ていると思います。

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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