アルカイダ系組織がイタリア人神父ら4人解放 西アフリカ・マリ

2020年10月14日15時58分 印刷
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アルカイダ系組織「イスラムとムスリムの支援団」(JNIM)から解放されたアフリカ宣教会(SMA)所属のカトリック司祭ピエルルイジ・マッカーリ神父(写真:SMA)

国際テロ組織「アルカイダ」と関係のあるイスラム過激派のグループがこのほど、西アフリカのマリで長年拘束していたイタリア人のカトリック神父を含む4人を解放した。

アルカイダ系組織「イスラムとムスリムの支援団」(JNIM)が解放したのは、アフリカ宣教会(SMA)のカトリック司祭ピエルルイジ・マッカーリ神父(59)、イタリア人観光客のニコラ・キアッキオさん、フランス人人道活動家のソフィー・ペトロナンさん(75)、マリの著名政治家であるスマイラ・シセ氏(70)の4人。

英タイムズ紙(英語)によると、解放された4人は8日夜、軍用機でマリの首都バマコに着陸した。

同紙によると、JNIMは2016年12月、マリ東部の都市ガオで子どものための慈善活動に従事していたペトロナンさんをマリ北部で拉致した。その後18年9月、マリに隣接するニジェール南部でマッカーリ神父を拉致。キアッキオさんを昨年2月、元野党指導者で3度も大統領候補になった経験のあるシセ氏を同年3月に拉致した。

このうち、ペトロナンさんは海外で人質として捕らえられていた最後のフランス人だったという。

身代金支払いの有無や、どのような状況で人質が解放されたのか詳細は不明。しかし、英BBC(英語)によると、マリ政府がアルカイダと関連のある過激派関係者100人以上を釈放したことから、人質の解放は囚人交換の一環ではないかと見られている。

国際的な連合軍は2012年以来、マリ北部に展開する過激派組織と戦うため、マリ政府を支援してきた。

イタリア、特にマッカーリ神父の出身地である北部の都市クレマのカトリック指導者らは、マッカーリ神父の解放を歓迎した。

カトリック系のCNS通信(英語)によると、SMA総長のアントニオ・ポルセラート神父は声明で、「SMAの喜びは大きく、主への感謝の気持ちはさらに大きい」とし、「私たちは、マッカーリ家、そして(兄弟の)ウォルター・マッカーリ神父と共に喜びます」と述べた。「この2年間、家族を支え、解放のために個別にまた効果的に働き掛けてくださったイタリアの外務省と危機管理部門に、特に感謝します」

バチカン(ローマ教皇庁)福音宣教省次官のプロタセ・ルガンブワ大司教は、マッカーリ神父の解放は「暴力や紛争、パンデミックによって言い表される現状の中、キリストの恵みが働き、希望を回復することを示す印であり、生き生きとした証し」だと語った。「この解放は、キリストの恵みがどんな困難よりも強く、私たちが常にキリストに信頼しなければならないかを示しています」

クレマのダニエレ・ジアノッティ大司教は、「最も無防備で困難な状況の中、イエスの福音を証しするすべての人たちに対する信頼と励ましの印として、彼の解放を受け取りたい」と語った。

「(マッカーリ神父の解放は)信仰のために、また真実や正義、和解の戦いのために囚われている他のすべての人々に対する約束された希望の印です。これが、彼がとても愛しているニジェール、サヘル地域、そしてアフリカ全体のための平和と信頼の種となることを望んでいます」

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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