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「教会は必須か」で国論が二分 信教の自由めぐる米福音派の闘争(3)

2020年9月25日08時06分 記者 : 井手北斗
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関連タグ:信教の自由ブラック・ライブズ・マター(BLM)米国新型コロナウイルスジョン・マッカーサー
「教会は必須か」で国論が二分 信教の自由めぐる米福音派の闘争(3)+
ジョン・マッカーサー牧師=2014年(写真:グレース・コミュニティー教会)

立ち上がる米福音派の重鎮神学者

そうした状況を受け、米国の福音派を代表する神学者であるグレース・コミュニティー教会(GCC、カリフォルニア州サンバレー)のジョン・マッカーサー牧師が7月24日、教会の長老らと共同で声明「カエサルではなくキリストこそ教会のかしら」(英語)を発表した。GCCはそれまで、州の命令に従い、教会での集会を3月中は中止し、オンライン礼拝に切り替える措置を取っていた。しかし、無期限の屋内集会禁止命令となると事情は異なる。声明では、エフェソ書1章22節、5章23節、コロサイ書1章18節を引用し、キリストが教会のかしらであると述べ、1テモテ書6章15節と黙示録17章14節、19章16節を挙げて、キリストが王の王であり、地上における一切の権威を持つと主張。「このため私たちは、州政府が押し付ける毎週の会衆の集う礼拝や、その他の通常の集会の無期限停止に従うことはできませんし、今後従うこともしません。従うことは主の明確な命令に背くことになります」と述べた。

マッカーサー氏は、ローマ書13章と1ペテロ書2章が、声明の内容と衝突するのを危惧する人々のために、これらの聖句は政府が教会の権威を行使しようとしたり、神の法への従順を禁じたりしない限り、政府に教会が従うという意味だと説明した。神が人間社会に設立した機関として、家庭、国家、教会の3つを挙げ、父親の権威は家庭内に限定され、教会の権威は教会内だけに及ぶものであるのと同じように、行政は市民社会の平和と福祉を監督・保護するために特化した役割を担っており、その権威の範囲が国家と地域社会にのみ及ぶものであるとした。そして「神は市民社会の指導者に、教義、(信仰の)実践、教会法に関する権威を与えてはいません」とし、教会は親の権威を無視して家庭に介入する権威を持たず、親が行政職員を通さずに、行政に関する事項を管理する権威を持たないのと同様に、行政関係者は教会に属する事項に牧師や長老の権威を無視して介入する権威はないとした。

また、世俗的権威が常に正しいわけではないこと、クリスチャンが神に従って生きようとするときは迫害を受けること、米国社会においては政府による迫害の事例が少ないとしても、教会の歴史全体を見れば政府による迫害は珍しくないことなどを挙げ、教会員を励ました。その上で、行政関係者に対しては使徒4章19節と5章29節を引用し、「行政関係者の皆様、私たちは使徒たちと共に謹んで申しますが、『神に聞き従うより、あなたがたに聞き従うほうが、神の前に正しいかどうか、判断してください』。そして、この問いに対する、私たちのためらいのない返答も使徒たちと同じで、『人に従うより、神に従うべきです』」と伝えた。

この声明は賛否両論を巻き起こし、1300件以上のコメントが寄せられ、ツイッターの投稿(英語)は千回以上もリツイート(共有)された。

ロサンゼルス郡当局は29日、マッカーサー氏に通知書(英語)を送付。これには「屋外やバーチャルでの礼拝をする能力があるにもかかわらず、グレース・コミュニティー教会は州と郡の命令に違反し、7月26日に屋内礼拝を敢行した。これらの命令違反は千ドル(約10万円)以下の罰金と禁錮90日以下に罰せられる犯罪である」と記されているとともに、礼拝所に関する規定が添付されていた。

米大衆伝道者のフランクリン・グラハム氏は8月2日、マッカーサー氏のツイートを引用(英語)し、「ジョン・マッカーサー牧師がカリフォルニア州サンバレーのグレース・コミュニティー教会の会衆に対し、神の言葉に従って集まるよう告知した後、ロサンゼルス郡当局から逮捕の可能性と罰金などを含む脅迫の手紙を受け取りました」と投稿した。このツイートは4千回もリツイートされ、1万1300人が「いいね」をした。

#CHURCHISESSENTIAL「教会は必須」

マッカーサー氏は12日、トマス・モア協会を代理人として、信教の自由が保証されることを定めたカリフォルニア州憲法1条4項などに違反するとして、同州のギャビン・ニューサム知事らをはじめとする当局関係者らを提訴した。これに対しロサンゼルス郡当局は14日、GCCが州の命令に違反したとして、屋内礼拝の強制禁止命令を裁判所に求めた。

教会側は裁判資料(英語)として、スタービレ氏のツイートなどを報じた保守系オピニオン誌「ナショナル・レビュー」の記事「ニューサム州知事が独立記念日の集会を禁止した数時間後にロス市の抗議集会に数千人が参加」(英語)などを提出。教会の集会に比べても密集し、大量に人の集まる抗議集会を当局が不平等に放置していることを示したが、ミッチェル・L・ベックオフ裁判官は9月10日、GCCに屋内礼拝禁止命令を出した。

これを受け、マッカーサー氏は11日、ツイッター(英語)で「私たちは主イエス・キリストの権威の下にいます。#CHURCHISESSENTIAL(教会は必須)。教会は建物ではありません。教会は神の言葉についての教えを受けるために集まった信徒たちの交わりです。その交わりはオンラインや野外で距離を取った複数の礼拝では生じないのです」と述べた。このツイート内のハッシュタグ「#CHURCHISESSENTIAL」は、多くのキリスト教指導者やクリスチャンによってツイートされ、ハッシュタグを印刷したTシャツまでも販売された。

マッカーサー氏は15日、保守系メディアのFOXニュースのインタビュー(英語)で、刑務所に収監される可能性について問われると、信教の自由を保証した合衆国憲法に支えられていること、トランプ氏が大統領として教会が必須であると語っていることを挙げて説明。その上で、獄中の使徒パウロを持ち出し、「彼らが私を刑務所に押し込みたいのなら、私は刑務所伝道をする用意があります。他にいろいろな伝道をしましたが、まだやったことのなかったものです。ですので『かかってきなさい』です」と、挑戦的な言葉を投げ掛けた。

「教会は必須か」で国論が二分 信教の自由めぐる米福音派の闘争(3)
2004年から2016年まで4回の大統領選挙結果に表れた民主党の影響力が濃い米東西海岸部と、共和党の強い内陸部の対比(上、図:Angr)と新型コロナ対策と称して屋内礼拝の禁止または事実上の禁止措置を採った州と、礼拝を禁止しなかった州の対比(下、図:ベケット法律事務所)。民主党の影響力が強い地域でより礼拝が禁止される傾向が見られる。

信教の自由に関する訴訟が専門のベケット法律事務所(ワシントン)の調査(英語)によると、8月17日時点において、州レベルで宗教行事としての礼拝を禁止していない州は31州、少なくとも表面的には礼拝やその他の宗教行事が禁止されたのと同等な州は14州、宗教行事が禁止または不平等な扱いを受けている州はカリフォルニア州をはじめとして6州あるという。

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■ 信教の自由めぐる米福音派の闘争:(1)(2)(3) 

関連タグ:信教の自由ブラック・ライブズ・マター(BLM)米国新型コロナウイルスジョン・マッカーサー
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