米ニューヨークの2教会、新型コロナで信徒計100人超が死去

2020年5月18日10時18分 印刷
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米ニューヨークの聖ペテロ教会。米国福音ルーテル教会(ELCA)に属する教会で、信徒の中には滞在資格のない移民も多くおり、新型コロナウイルスにより40人近くが亡くなった。(写真:同教会のホームページより)

米ニューヨークの中南米系住民が集う2つの教会で多数の信徒が新型コロナウイルスに感染し、計100人以上が命を落とした。

2つの教会のうちの1つは、マンハッタンのミッドタウンにある米国福音ルーテル教会(ELCA)に属する聖ペテロ教会(ファビアン・アリアス牧師)で、信徒約400人のうち40人近くが亡くなった。同教会はニューヨーク全域で特にヒスパニック系移民に奉仕しているという。

もう1つの教会はクイーンズにある聖バーソロミュー・カトリック教会で、63人が亡くなった。同教会は平時、通常のミサには5500人近くが集う大型教会で、リック・ベウザー神父は、さらに数十人の死者が出るのではないかと危惧している。

ベウザー神父は米フォックス・ニュース(英語)の取材に応じ、「これまでの8~10週間は本当に津波のようでした。私たちにとってはまさに災害で、病と死と失業が押し寄せました。また、滞在資格のない人々のための奉仕も十分にはできませんでした」と語った。

報道によると、2つの教会の信徒の多くは込み合ったアパートに入居しており、社会的距離を取ることや、感染しても隔離することが困難なため、感染リスクが高いという。

「それによるストレスは大変なものでした」とベウザー神父は言う。「アパートでせきやくしゃみをすると、他の住民から出て行くように言われるのではないかと不安に駆られるのです」

どちらの教会も、食料援助などが必要な信徒たちに積極的に奉仕している。

「私たちの地域は非常に厳しい状況です。中南米系の人々は皆、亡くなる際に祝福を受けます。最後の別れを告げて共に祈ります。それは私たちにとって非常に重要です」とアリアス牧師は話す。

ELCAニューヨーク都市圏シノッド(教区)のポール・エゲンシュタイナー監督によると、聖ペテロ教会には滞在資格のない移民が多数いるため、状況は深刻だという。「信徒の多くは病院に行くことに消極的です。治療を受けられるかもしれないですが、強制送還されるかもしれないと思っています」とエゲンシュタイナー監督は語る。

アリアス牧師は犠牲者の葬儀を執り行い、ブロンクスの自宅から引き続きオンライン礼拝を配信している。聖ペテロ教会の教会堂は今も閉鎖されている。信徒の一部は対面式の礼拝を再開したいと考えているが、アリアス牧師は時期尚早で危険過ぎると話す。「神はそうすることを望んでおられないと思います。神の御心は命を守ることです」

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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