オラショ研究の皆川達夫氏死去 立教大学名誉教授、「音楽の泉」司会者

2020年4月22日17時53分 印刷
+皆川達夫
公開講演会「かくれキリシタンの祈りの歌」(主催:立教大学キリスト教学会など)で講演する皆川達夫氏=2017年11月11日

中世・ルネサンス音楽研究の第一人者で、隠れキリシタンの祈りの歌「オラショ」の研究で知られる皆川達夫(みながわ・たつお)立教大学名誉教授が19日午後10時42分、横浜市内の病院で老衰のため死去した。92歳だった。葬儀・告別式は親近者のみで執り行う。喪主は、長男、瑞夫(みつお)氏。複数の国内メディアが22日、伝えた。

1927年、東京都(当時・東京市)生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院修了。米国、ドイツ、スイス留学を経て、68年立教大学教授。芸術学博士(明治学院大学)。オラショの研究が評価され、78年にはイタリア共和国功労勲章を受章した。

オラショの研究では、今もなお隠れキリシタンの末裔(まつえい)が住む長崎県生月(いきつき)島を何度も訪問。楽譜に起こし、ラテン語への復元作業を行い、バチカン図書館や、来日宣教師の故郷であるスペイン、ポルトガルを訪問するなどして調べ、グレゴリオ聖歌に由来することを発見するなどした。

NHKラジオ第1のクラシック音楽の入門番組「音楽の泉」では、司会を今年3月まで31年にわたって務めた。「音楽の泉」も番組公式サイトで訃報を伝え、哀悼の意を表した。

著書に、『バロック音楽』『中世・ルネサンスの音楽』(講談社)、『キリシタン音楽入門:洋楽渡来考への手引き』『オラシヨ紀行』(日本キリスト教団出版局)、『西洋音楽ふるさと行脚』(音楽之友社)など。

立教大学キリスト教学会などが主催して2017年に行われた講演会では、「キリスト教と音楽のつながりは深い。教会には常に音楽があり、また音楽の歴史を語るとき、キリスト教は切っても切れない存在」などと語っていた。(関連記事:皆川達夫さんが語る隠れキリシタンの祈り「オラショ」 400年の時を超えて伝わる異国のグレゴリオ聖歌

関連記事

クリスチャントゥデイからのお願い

いつもご愛読いただき、ありがとうございます。皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。記事の一つ一つは、記者や翻訳者、さらに編集者の手などを経て配信されているものです。また、多くのコラムニストや寄稿者から原稿をいただくことで、毎日欠かすことなくニュースやコラムを発信できています。

この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、読者の皆様にはぜひ、祈りと共に、毎月定期的にサポートする「サポーター」として(1,000円/月〜)、また単発の「サポート」(3,000円〜)によって応援していただきたく、ご協力をお願い申し上げます。支払いはクレジット決済で可能です。申し込みいただいた方には、毎週のニュースやコラムをまとめた申込者限定の週刊メールマガジンを送らせていただきます。サポーターやサポートの詳細、またクレジットカードをお持ちでない方はこちらをご覧ください。


訃報の最新記事 訃報の記事一覧ページ

新型コロナウイルス特集ページ

人気記事ランキング

おすすめのコンテンツ【PR】

コラム

主要ニュース