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一日百笑、一生感謝 佐々木満男

2019年12月20日13時35分 コラムニスト : 佐々木満男
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1.「うつ病九段」

天才棋士といわれた将棋士の先崎学九段(48歳)が突然うつ病になった。発症の過程から病状の進展と治癒に至る経緯を『うつ病九段』(文芸春秋刊)という一冊の本にした。その中で先崎さんはこう書いている。

「うつ病の朝の辛さは筆舌に尽くしがたい。あなたが考えている最高にどんよりした気分の10倍と思っていいだろう。まず、ベッドから起きあがるのに最短でも10分はかかる。ひどい時には30分。頭の中には、人間が考える最も暗いこと、そう、死のイメージが駆け巡る。私の場合、高い所から飛び降りるとか、電車に飛び込むなどのイメージがよく浮かんだ。つまるところ、うつ病とは死にたがる病気であるという。まさにその通りであった」

先崎さんの兄は精神科医で「大丈夫だ、必ず良くなる」と繰り返しメールで励ましてくれたそうだ。先崎さんはその言葉で癒やされたという。

2. 私のうつ病

私も数カ月間ではあったが、うつ病になった。それまでは元気で何事も好調で、伝道も仕事も積極的にこなしていた。やることが次第に過重になっていたが、乗り切れるだろうと、頑張り続けた。

でも、いつしか自分の限界をはるかに超えてしまい、物事が次々にうまくいかなくなった。いくつものお皿を棒の上で回していた曲芸師が、調子が狂って、お皿が次々に落ちていくような状態だった。眠れない日が続き、ついにうつ状態になった。

聖書を読んでも砂を噛むようだ。祈ることもできない。人にも会いたくない。小さなことも、決断ができない。何をしても失敗するだろうと恐れる。世の中のことに興味が失われていく。街の風景がモノクロに見える・・・。まさに、うつ病の典型的な症状で「生ける屍」になる寸前であった。

3.「一日百笑、一生感謝」

しかし「死にたい衝動」には駆られなかったから、私のうつ病は比較的に軽かった。病院にも行かず、市販の薬も使わなかった。私が早期に回復した最大の力は、「子どもの笑顔」と「聖書の言葉」だった。

子どもはいつも笑っている。兄弟げんかして泣いても、すぐに忘れて、また仲良く遊んでいる。子どもは一日に400回以上笑うという。生まれた時からそう造られている。親を信じ親に頼っているから、安心して笑っていられる。

しかし、大人は何と1日10数回しか笑わない。悩み始めると、1日に1回も笑わない。笑えない日が1週間も10日も続くと、うつ病の初期症状である。大人になるにつれて、自分の力で生きなければならなくなるから、喜びが薄れ、笑顔も消えていくのである。

街を歩きながら、お母さんと一緒でニコニコ笑っている子どもを見ると、真似して笑うようにした。初めは無理に笑顔を取り繕ったが、次第に自然に笑えるようになってきた。

また、聖書を読んだり祈ったりする力はなかったが「いつも喜んでいなさい、絶えず祈りなさい。すべてのことについて感謝しなさい」(1テサロニケ5:16~18)、「主はあなたのすべての病を癒される」(詩編103:3)などの短い聖句を心の中で繰り返し唱えた。

こうして、自分の思いが天の父に向いてきた。「私の信じる神は、万物の創造主であり、絶対に信頼できる慈愛の父である。本当は、いつも喜んで笑うしかないのだ。いつも祈って感謝するしかないのだ」と思えるようになった。笑いと感謝でうつ病から立ち直った。

だから、「1日100回は笑おう!一生感謝しよう!」と自分に言い聞かせている。

◇

佐々木満男

佐々木満男

(ささき・みつお)

弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL. M)。インターナショナルVIPクラブ東京大学顧問。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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