Skip to main content
2025年11月9日20時20分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 教会

日本カトリック司教団、元ハンセン病患者らに謝罪 「当事者の権利を守る視点に立てなかった」

2019年7月18日20時07分
  • ツイート
印刷
関連タグ:カトリック教会日本カトリック司教団ハンセン病
日本カトリック司教団、元ハンセン病患者らに謝罪 「当事者の権利を守る視点に立てなかった」+
東京都東村山市にある国立ハンセン病資料館(写真:Qurren)

日本カトリック司教団が、元ハンセン病患者やその家族らに対する謝罪声明を発表した。司教団は、過去の国の政策は「ハンセン病患者を隔離し絶滅させる」ものだったと指摘。それにもかかわらず、当事者の権利を守る視点に立てず、元患者や家族らに対し「長い間、言葉にできないほどの苦しみを与えてしまった」として謝罪した。声明は10日付で、カトリック中央協議会のホームページで17日に発表された。ハンセン病に関しては、これまでに日本基督教団や日本聖公会も謝罪声明を発表している。

司教団ははじめ、「らい予防法」の廃止(1996年)など、ハンセン病をめぐってはこれまで大きな局面が度々あったのにもかかわらず、謝罪を表明してこなかったことをお詫び。日本では約90年間にわたり、ハンセン病患者に対する差別的な政策が行われてきたが、司教団はそれに反対することもなく、元患者らの権利回復を求めることもしてこなかったと認めた。

その上で、元患者やその家族らの高齢化を踏まえると、「これ以上の謝罪の遅れは許されません」と指摘。「ここに、わたしたち日本のカトリック司教団は、ハンセン病回復者(元患者)のみなさまと家族のみなさま、そしてすでに天に召された方々に対して、当事者たちの当然の権利を守る視点に立てなかった責任を認め、謝罪いたします」と述べた。

ハンセン病は、らい菌の感染によって起こる感染症。発症すると、主に末しょう神経や皮膚が冒される病気だが、1943年に特効薬「プロミン」が開発され、その後の医学の進歩により、現在では治療可能な病気となっている。かつては遺伝病と考えられていたことや、病気に対する社会的な偏見が後押しし、国は20世紀代初頭から隔離政策を取ってきた。国際社会はプロミン開発後、隔離から開放医療に舵を切るが、日本は患者らの強い反対や国際社会の批判を押し切り、その後も「終生絶対隔離」という厳しい隔離政策を継続した。

1996年に「らい予防法」が廃止された後、2001年には熊本地裁で元患者らに対する国の賠償を認める判決が出されて確定。その後、全国の元患者らに対する補償金の支払いなどを定めた法律が制定された。また今年6月には、元患者の家族ら約560人が国に賠償と謝罪を求めて起こした集団訴訟で、同地裁は、国の責任を認め、約540人に対し1人当たり約30万~140万円、総額約3億7千万円の賠償金を支払うよう命令。安倍晋三首相は今月9日、異例としながらも国の責任を認め、控訴しないことを表明した。

ハンセン病をめぐっては、聖書の訳語においても一つの争点となってきた。旧約聖書に登場する「ツァラアト」というヘブライ語(新約聖書ではギリシャ語訳の「レプラ」)は、宗教的に「汚れた」と見なされる病を示す言葉で、皮膚の病を含む場合があることから、従来の聖書訳ではハンセン病と理解され、当時の一般的な呼称であった「らい病」が訳語として当てられてきた。

しかし、本来は特定の病気と断定することのできない病であることなどから、原音に近い「ツァラアト」(新改訳第3版、新改訳2017)と表記したり、「重い皮膚病」(口語訳、新共同訳)と改訂したりした。また昨年発行された「聖書協会共同訳」では、「重い皮膚病」と表記してもハンセン病に対する偏見を助長するという声があったことから、「律法で規定された宗教的に意味を持つ病」として、「規定の病」に変更されている。

関連タグ:カトリック教会日本カトリック司教団ハンセン病
  • ツイート

関連記事

  • 日本聖公会、第62定期総会で「ハンセン病回復者と家族のみなさまへの謝罪声明」を採択

  • 元ハンセン病患者の森元美代治さん講演 「らい予防法」廃止運動、教会の実態、家族を語る

  • 日本聖公会総会で栗生楽泉園の藤田三四郎さん(90)が語ったハンセン病の歴史における教会の責任(1)

  • キリスト教と社会事業の関わりを考える 国立ハンセン病資料館企画展「待労院の歩み」

  • ハンセン病と共に74年 元患者の平沢保治さんが講演「苦しみは歓びをつくる」

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • ワールド・ビジョンがクリスマスキャンペーン、教会で酒井美紀さん登場のコンサートも

  • 世界福音同盟(WEA)「ソウル宣言」全文和訳

  • ワールドミッションレポート(11月8日):ブラジル 世界最大のカトリック国で起きている劇的な地殻変動(1)

  • 世界62カ国で宗教的「迫害」や「差別」 2年に1度の「世界信教の自由報告書」発表

  • 都合の悪いお言葉(その2) マルコ福音書10章1~12節

  • ワールドミッションレポート(11月9日):ブラジル 世界最大のカトリック国で起きている劇的な地殻変動(2)

  • ひと足ひと足、主にすがりて 菅野直基

  • 主は生きておられる(241)カレンダーあと1枚 平林けい子

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(251)聖書と考える「良いこと悪いこと」

  • 聖書が教える「行いによる義」 菅野直基

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 新総主事が就任、国際理事会が新体制に WEA第14回総会「ソウル宣言」採択し閉幕

  • 世界福音同盟(WEA)「ソウル宣言」全文和訳

  • 世界62カ国で宗教的「迫害」や「差別」 2年に1度の「世界信教の自由報告書」発表

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 世界福音同盟(WEA)「ソウル宣言」全文和訳

  • 新総主事が就任、国際理事会が新体制に WEA第14回総会「ソウル宣言」採択し閉幕

  • 世界62カ国で宗教的「迫害」や「差別」 2年に1度の「世界信教の自由報告書」発表

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.