「イエスの夢を見て救われる人々」 親戚の殺害考えていたイスラム教徒、中国のシャーマン、IS戦闘員

2019年2月23日23時06分 印刷
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エジプトの首都カイロの旧市街地にあるイスラム地区内の様子。イスラム教の寺院や神学校が多数あり、「カイロ歴史地区」(旧称「イスラム都市カイロ」)として、世界文化遺産にも登録されている。※ 写真はイメージで、記事の内容とは直接関係ありません。(写真:Omar Attallah)

世界には、イエス・キリストの夢を見て信仰を持つ人が多くいる。エジプトでは、キリスト教を憎むあまり、キリスト教に改宗したいとこを殺す計画を立てていた、あるイスラム教徒の男性が、イエスの夢を見たことで、自身もキリストを信じる者に変えられた。

キリスト教迫害監視団体「米国オープン・ドアーズ」(英語)によると、元イスラム教徒のモスタファさんは、キリスト教に改宗したいとこのモハンマドさんを殺すつもりで、首都カイロに向かった。

エジプトでは、イスラム教からキリスト教に改宗することは、家族や家督に対する裏切りと見なされるため、改宗者は家族や友人から絶縁されるだけでなく、命までも失う恐れがある。

キリスト教の礼拝に参加しているモハンマドさんを見つけたモスタファさんは、その背後に身を潜め、事を起こす機会を狙っていた。しかし賛美歌や祈りに耳を傾けていると、その言葉がモスタファさんの心に訴え掛けてきたという。

礼拝後、モスタファさんは涙を浮かべながらモハンマドさんに近づいた。

「家族のいる村から君を偵察しに来たんだ。君が本当にキリスト教徒になったかどうかを確かめるためにね。僕は自分が見たことを、君の家族に知らせるべきなのだけど、僕にはそれはできない。君の選択が正しかったのかもしれないと思うからだ。話を聞かせてくれないか。なぜイスラム教を捨てて、キリスト教を信じたんだい?」

2人はその晩、何時間もかけて福音について語り合った。そしてその夜、モスタファさんはイエスの夢を見た。十字架上のイエスはモスタファさんを見て言った。「私がここまでしたのは、あなたを愛しているからだ。あなたに、罪から自由になってほしいのだ」

翌朝、モスタファさんは夢で見たことをモハンマドさんに話し、自分の救いのために一緒に祈ってほしいと頼んだ。

その時、モスタファさんは神にこう祈ったという。「私は、あなたの従者であるいとこを殺そうとしました。でも今は、あなたに人生をささげる覚悟があります」

翌月、モスタファさんは、傍らに立つモハンマドさんに見守られながら洗礼を受けた。しかし2人はまだ、家族には自分たちがイエスを信じていることを知らせていない。2人は今も信者であることを伏せたまま暮らしている。

米国オープン・ドアーズが、キリスト教徒に対する迫害のひどい上位50カ国をまとめた「ワールド・ウォッチ・リスト」(英語)によると、エジプトはワースト16位で、キリスト教徒に極度の危険と暴力をもたらす国だ。エジプトにはさまざまなイスラム過激派組織が存在し、キリスト教徒に対する最大の迫害要因となっている。

迫害が続いているにもかかわらず、中東にいる大勢のキリスト教徒は信仰を熱心に守っている。エジプトでは、公式には9500万の人口のうち約1割がキリスト教徒だとされているが、実際はさらに多いと考えられている。

元イスラム教徒で、今はパキスタンで数百の教会を開拓している牧師が昨年、クリスチャンポスト(英語)に語ったところによると、多くのイスラム教徒が、イエスの夢や幻を見たことで、改宗する決心をしているという。

「非西洋諸国では、直接対面して神の言葉を伝えることは非常に危険です」とその牧師は話す。「神は、夢を通して伝道者や牧師にさまざまなことを示します。東洋諸国には十分に教育を受けられない人々がより多くおり、そうした人々は聖書を読むことができないため、神はこのような方法を用いて彼らに伝道するのです」

「中東の人々はとても信仰深いので、神の言葉を学ぶことによって神のしるしを見ることができると信じています」と牧師は続ける。「中東の人々は、神の言葉が生きていることを示すしるしや奇跡を注意深く観察します。中東では、聖書を所有することは普通の人には許されない特権だからです。西洋の人は、昔のギリシャ人のように知恵を求めます。彼らは必ずしも信仰に頼っているわけではありません。信仰は目には見えないからです」

未伝民族伝道の専門誌「ミッション・フロンティアーズ」(英語)によると、米フラー神学校の世界宣教学部(現・異文化研究学部)がイスラム教の背景を持つキリスト教徒600人を対象に大規模なアンケート調査を実施したところ、25パーセント以上が、夢や幻を見たことで改宗に導かれたと回答した。

こうしたイエスの夢や幻を見ることによる回心は、中東だけで起こっているわけではない。米国オープン・ドアーズの別の記事(英語)によると、中国北西部のある村では、シャーマンの女性が夢をきっかけにイエスを信じるようになった。

元シャーマンのティングさんはある時突然、原因不明の病にかかり、いつ死ぬか分からない状態になった。ティングさんは、体調が悪くなってから数日で寝たきりの状態になってしまった。そして、深い眠りについているとき、自分の名前を呼ぶある夢を見た。ティングさんは夢の内容を次のように語った。

「私はタクシーの後部座席に座っていました。そのタクシーは兄が運転しており、終わりのない闇の中を進んでいきました。するとその時、真っ白に輝く衣を着た3人の男性が近づいてきました。でも、その輝きがまぶしすぎて、その人たちの顔は見えませんでした。彼らは、私に何かを選択しなければならないと語りました。彼らがそう話していると、黒い衣を着た別の2人の男たちが、私について来るよう言いました。私は心の中で、白い衣を着た3人のうちの1人はイエス様だと分かりました。それで私は、イエス様について行ったのです」

ティングさんが目を覚ますと、不思議なことに体は完全に回復していた。そしてティングさんは、自身が正しい選択をしたのだと分かった。

複数のキリスト教徒を殺害した過激派組織「イスラム国」(IS)のある戦闘員も、「白い衣を着た男」の夢を見てキリストを信じている。この戦闘員は、白い衣を着た男から「あなたは私の民を殺している」と言われる夢をみたという(関連記事:キリスト教徒殺害していた「イスラム国」戦闘員、夢でイエスを見て回心)。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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