Skip to main content
2025年8月31日08時25分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

歴史の荒波に立つ信仰者 穂森幸一(121)

2018年12月27日16時02分 コラムニスト : 穂森幸一
  • ツイート
印刷
関連タグ:穂森幸一

これはテラの歴史である。テラはアブラム、ナホル、ハランを生み、ハランはロトを生んだ。ハランはその父テラの存命中、彼の生まれ故郷であるカルデヤ人のウルで死んだ。アブラムとナホルは妻をめとった。アブラムの妻の名はサライであった。ナホルの妻の名はミルカといって、ハランの娘であった。ハランはミルカの父で、またイスカの父であった。サライは不妊の女で、子どもがなかった。テラは、その息子アブラムと、ハランの子で自分の孫のロトと、息子のアブラムの妻であるサライとを伴い、彼らはカナンの地に行くために、カルデヤ人のウルからいっしょに出かけた。しかし、彼らはハランまで来て、そこに住みついた。テラの一生は二百五年であった。テラはハランで死んだ。(創世記11:27~32)

歴史書は必ずしも真実を伝えているとは限らないといわれます。後世の権力者によって都合がいいように捏造され、書き換えられることもあります。出土する考古学の資料によって一遍に歴史が塗り替えられるということは珍しいことではありません。しかし、聖書は淡々と事実を伝えていますので、安心して読むことができます。また、歴史の検証に用いられることもあります。

イスラエル南部のネゲブ砂漠にあった遺跡の中に古い教会堂があり、壁画の中にイエス像と思われるものが描かれているのが発見されたというニュースを見るとワクワクしてしまうのは私だけでしょうか。その中に描かれているのは、私たちがいままで描いていたイエスとはまるで違うものだといわれます。頭は縮れ毛で細面、身長は166センチだといわれます。中近東のイラク人に近いイメージと表現されます。イエスの頭の毛は黒く、目は茶色だったという説もあります。イエスは映画に登場する欧州系の顔ではなく、アジア系の顔だったと思います。これはテラの歴史とも関わりがあります。

メソポタミア文明以前にシュメール文明がありました。シュメール文明はメソポタミアやエジプトよりも古く、人類文明の黎明(れいめい)期ともいわれます。天文学、数学、法学、医学に優れていて、楔形文字を発明し、食べ物のパンの製造も始めたといわれています。非常に高い文明を持ち、平和を好む民族であったともいわれます。しかし、鉄の兵器を持つ、好戦的なヒッタイトが登場すると破壊されてしまいます。

シュメール文明が滅ぼされ、ハムラビ王がシュメール文明を引き継ぐようにメソポタミア文明を築き、ハムラビ法典を完成させていきます。ウルで平和な生活を営んでいたテラ一族は戦乱に巻き込まれたのではないかと推測できます。その混乱の中で息子ハランは犠牲となったと思ってもおかしくないのではないでしょうか。

戦争による混乱の中でテラはほとんどの財産を失ってしまったのではないかと思います。すべてを失い、どん底に立たされた時は、神の使命を新しく受け、旅立ちの時にもなります。文明都市ウルを出て、当時は未開の地と思われたカナンの地に行くように示されたのではないかと思います。しかし、テラは途中のカランに定住し、そこで生涯を終えてしまいます。

アブラハムが後継者となり、約束の地を目指します。アブラハムはテラの成し得なかったことを完成し、信仰の父と呼ばれるようになります。アブラハムは世界のすべての宗教の基礎となります。

テラはシュメール人だったと言っても間違いではないと思います。残された壁画などから推測されるシュメール人の姿は、中近東の人々や日本人に近いイメージだといわれます。本来のユダヤ人はシュメール系ですので、アブラハム、イサク、ヤコブ、ダビデ、ソロモンとアジア系の風貌だったと推測していいと思います。だから、ネゲブの遺跡からイエスの風貌が分かっても驚きよりも当たり前と思ってしまいます。

北王国イスラエルはアッシリア捕囚となり、行方不明になってしまいました。失われた10部族として世界の七不思議ともいわれています。しかし、これは西欧の歴史書サイドから見た見方だと思います。故郷を追われた北王国イスラエルの人々はほとんどが西ではなく東へ逃げていきました。だから西の国々には情報が伝わらず、長い間、行方不明扱いになったのではないかと思います。一部はユダヤ人に好意的であったペルシアに定住する人もいました。また、インドまで行った人々もあるといわれます。ダビデやソロモン以前からインドにはユダヤ人町があり、イスラエルとの交流があったといわれます。

また、一部の人はシルクロード沿いに進み、中央アジアのキルギスのあたりに住みつき、後に弓月(ゆずき)の国を築くようになります。ユズというのはユダヤ人のことで弓月の名称になったといわれます。また弓月にはヤマトゥーという名前の地名や山があったといわれます。ヤマトゥーとは中近東でイスラエル人という意味だったといわれます。

縄文時代の人々とシュメールとの交流はあったと私は思います。日本の各地でシュメールの楔形文字が記されたペトログラフが発見されています。東の果てにある日出る国のことをシュメール人が知っていて、その情報をユダヤ人も受け継いでいたと思っていいのではないでしょうか。そして憧れの東の国を目指し、ヤマトの国を興しても不思議ではありません。

私たちは社会の混乱に巻き込まれ、迫害や苦境という荒波に遭遇することがあります。これは、約束の国を目指すように神様が与えられるお導きと受け取るなら、新しい展開を迎えることができます。

この世は彼らにふさわしい所ではありませんでした。荒野と山とほら穴と地の穴とをさまよいました。この人々はみな、その信仰によってあかしされましたが、約束されたものは得ませんでした。(ヘブル11:38、39)

※古代日本とユダヤ人との関係に関する本コラムの内容は、あくまでも筆者の個人的な見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。

<<前回へ     次回へ>>

◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:穂森幸一
  • ツイート

関連記事

  • 主の山に備えあり 穂森幸一(120)

  • 心の通うあいさつ 穂森幸一(119)

  • すべての口が主をたたえる 穂森幸一(118)

  • 和解の仲介者 穂森幸一(117)

  • 聖地の宝石 穂森幸一(116)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(前半)悪魔の起源 三谷和司

  • 「森は海の恋人」の畠山重篤さん、気仙沼市の名誉市民に

  • 米カトリック教会で銃乱射事件 ミサ参加中の付属学校の子どもら2人死亡、17人負傷

  • ワールドミッションレポート(8月31日):ガーナのリグビ族のために祈ろう

  • ウクライナ、米大衆伝道者フランクリン・グラハム氏に勲章授与 人道支援を評価

  • ワールドミッションレポート(8月30日):リビア 砂浜に響く殉教者たちの祈り(4)

  • イエス様と共に働く 菅野直基

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(後半)救いの計画 三谷和司

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(10)抗黙示思想 臼田宣弘

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 米カトリック教会で銃乱射事件 ミサ参加中の付属学校の子どもら2人死亡、17人負傷

  • 進藤龍也氏×山崎純二氏対談イベント「神様との出会いで人生が変わった」 埼玉・川口市で8月30日

  • 米福音派の重鎮、ジェームス・ドブソン氏死去 フォーカス・オン・ザ・ファミリー創設者

  • 花嫁(31)神に従う者の道 星野ひかり

  • 21世紀の神学(30)伊藤貫氏が提唱する古典教育とセオセントリズムの復権 山崎純二

  • 「森は海の恋人」の畠山重篤さん、気仙沼市の名誉市民に

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(前半)悪魔の起源 三谷和司

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(後半)救いの計画 三谷和司

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進

  • 米カトリック教会で銃乱射事件 ミサ参加中の付属学校の子どもら2人死亡、17人負傷

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.