Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
世界自転車旅行記

世界自転車旅行記(3)アラスカからロッキー山脈横断、ニューメキシコへ 木下滋雄

2014年11月4日23時52分 コラムニスト : 木下滋雄
  • ツイート
印刷
関連タグ:木下滋雄
世界自転車旅行記(3)アラスカからロッキー山脈横断、ニューメキシコへ 木下滋雄+
アラスカにて

3回のオセアニア走行の後、目標を5大陸の走破とし、次に北米アラスカから五大湖を目指すことにした。

89年7月末にアンカレッジ着。到着してまず驚いたのは夜になっても暗くならないこと。知識として知ってはいたが、これが白夜なのだなと思った。暗くなっても泊る所が見つからないと焦らなくてよいのは助かる。

北上してアラスカ中央部のフェアバンクスを目指す。泊まりは大体キャンプ場である。グリズリー対策に食料はコンテナに入れるか、テントから離れた木につるさないといけない。

土曜の夕方小さな村に着いた。村の入口に飛行機に注意の標識があった。道路が滑走路にもなっているようだ。教会を見つけて戸をたたくと歓迎してくれた。ちょっと驚いたのは庭に離れのトイレがあること。夏はいいけれど冬は大変だろうと思った。翌日は誰も来なくて牧師夫婦と3人で礼拝した。

そこからすぐの所に北米最高峰のマッキンリー山を抱くデナリ国立公園がある。公園の中は自転車では走れないが、ここの自然は素晴らしい。ムースやグリズリー、オオカミも目にできる雄大な風景がある。

フェアバンクスでも教会に泊めてもらった。フロントガラスは割れ、スピードメーターは動かないバンで町を案内してくれた。

またネイティブアメリカンの村にも立ち寄って2日間暮らしを見せてもらった。土曜日、泊めてもらった家の目の前に教会があったので、翌日は礼拝にと思ったのだが、その日牧師は来なかった。来たら皆で礼拝に行くそうで、のんきだなと思ったものだ。

アラスカでは高速道路のような道はカナダへ入ると未舗装の山道になった。そんな場所の湖から遊覧飛行ができる。

その飛行機から見た景色は期待以上のものだった。いく筋もの氷河が見え、さらに奥へ行くと見渡す限りの氷原が続いている。一緒に乗っていた人はもう一度と言って、2度目のフライトに乗ったくらいだ。

世界自転車旅行記(3)北米アラスカから五大湖へ 木下滋雄
カナダ、ユーコン準州、クルーアン国立公園

計画ではロッキー山脈の中を通る道を行くつもりだったが、出会ったサイクリストにフィヨルドの海をフェリーで渡るコースを勧められて海に出た。そこではわずかだがオーロラや、鯨の群れを見ることができた。船を降りてからはロッキー山脈へ向かう。その間にも何軒もの教会にお世話になった。ロッキー山脈ではジャスパーやバンフといった有名な観光地もあるが、ちょっと脇に入った所に観光客があまりいないが素晴らしい景色の場所がいくつもある。この年はカナディアンロッキーが天候不順で、イーデスキャベルという山の麓では晴れるのを2日待ったが、湖に鏡のように映る朝日を浴びる山肌は待った甲斐があった。

世界自転車旅行記(3)北米アラスカから五大湖へ 木下滋雄
カナディアンロッキー、朝のイーデスキャベル山

カルガリーの町では途中で出会ったサイクリストの両親の家に泊まり、前年オーストラリアで数日間一緒に走ったサイクリストのカップルにも再会した。泊めてもらったお礼にアジアンフード店で買った食材で料理をした。

9月に米国に入ると急激に寒くなってきた。僕が南下するスピードより冬が南下する方が速いようだ。ある日朝テントから出ると雪で真っ白になっていた。このまま東へ行くとハドソン湾から遮るもののない寒波でどんどん寒くなる。計画変更し、行ける所まで南下することにした。

泊めてもらった教会で上着や手袋などを頂き、イエローストーンへ。夜はボトルの水が凍るほどの寒さであったが、ここの自然は世界最初の国立公園となっただけある。間欠泉がいくつもあるが、夕刻星空に向かって吹き上がるもの、巨大だがいつ吹き上がるか分からないので何時間か待ったものが印象的だった。

世界自転車旅行記(3)北米アラスカから五大湖へ 木下滋雄
イエローストーン国立公園の間欠泉

さらに南下する中で、映画シェーンの舞台のグランドティトン、恐竜の発掘地ダイナソアモニュメント、岩のアーチが林立するアーチーズ国立公園、崖にへばりつくように住居跡が残るメサベルデ、猿の惑星のロケ地・パウエル湖、駅馬車の舞台のモニュメントバレー、そしてグランドキャニオンと、素晴らしい場所がいくつも続く。アメリカには何と豊かさな自然があるのだろうと思った。

世界自転車旅行記(3)北米アラスカから五大湖へ 木下滋雄
ユタ州、アーチーズ国立公園にて

その後フラッグスタッフからハイウェイ40を東へ。アルバカーキーの町では自転車でヨーロッパからインドへ走ったことがあるというクリスチャンの方の家に泊めてもらい、たまたま行われていた400機もの気球が飛ぶバルーンフェスティバルに連れて行ってもらうなど、良い交わりを持てたことも感謝だ。最後はサンタフェまで走って旅を終えた。走行は7000キロとなった。

世界自転車旅行記(3)北米アラスカから五大湖へ 木下滋雄
ニューメキシコ州、アルバカーキのバルーンフェスティバル

当初の横断計画とは違ってしまったが、豊かな自然を味わい、多くの兄弟姉妹と交わりのできた北米は素晴らしい思い出となった。

<<前回へ     次回へ>>

◇

木下滋雄

木下滋雄

(きのした・しげお)

1964年横浜生まれ。フォト・サイクリスト。高校時代に自転車旅行と写真を開始し、30歳で五大陸走破を達成。これまでに60カ国延べ6万3千キロを走破している。現在はパラグライダーも楽しむ。ぺトラ建築設計一級建築士事務所主宰。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:木下滋雄
  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.