ブーゲンビリアに魅せられて(8)伝統、文化を大切に―インド女性は常にサリー 福江等

2018年9月30日18時10分 コラムニスト : 福江等 印刷
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インドからの留学生夫妻。マニラの神学校のピクニックで=2003年8月
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「文化のるつぼ」のようなマニラの神学校では、多種多様の人種や文化が入り混じっており、常にお互いから予期しない発見をすることがあります。そのような日常生活から得られる経験自体がかけがえのない教育となり、異文化や異なる価値観を理解し、受け入れる寛容さを身につけさせてくれます。

写真の学生たちはインドから留学してきていた夫妻で、当時は1人の男の子を連れて学んでいました。ご覧の通り、食事の時は床に座って、男も女も足を組み、手で食べています。夫人は常にインドのサリーを身に着けています。夫人がサリー以外の服を着ている姿を一度も見たことがありません。それも毎日違ったカラーのサリーを身に着けているのです。そして、インドのサリーがなんと美しい服装であるか、大変よく分かりました。

夫の名はトーマス、姓はサスラックと言います。夫人の名はキランと言いますが、結婚すると夫の名を自分の姓とするため、キラン・トーマスと言います。例えば、私の名前が福江等、妻の結婚前の名前が前田満子ですから、インド流であれば、私の妻は等満子という姓名になるようなものです。名前の付け方一つを取ってもこんなにも違うのかと驚いてしまいます。

彼らの文化では「はい」と答えるとき、首を横にぶらぶらと振ります。最初は「ノー」と言っているのかと思いました。ちなみに会話ではあまり「ノー」という言葉を使わないことも分かりました。相手の気持ちを思いやっているのでしょう。相手の言っていることを否定することがほとんどないのですね。

今は世界中がグローバライゼーションの波にさらされて、文化も価値観も同じようなものになる傾向が強くなっています。ハンバーガーを食べ、コーラを飲み、休日はショッピングモールで過ごし、スターバックスでコーヒーを飲み、同じような音楽を耳にし、誰もが同じような生活スタイルと価値観で生きるような時代になってきています。

そんな時代に、自分たちの文化や伝統、価値観を大切に守り、誇りを持ちつつ生きていくということは難しい選択です。しかし、これらのインドの若者を見ていると、何千年も続いてきている自国の文化や価値観は美しく尊いものであり、簡単に捨ててはいけないのだということを、しっかり学ばされます。

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福江等

福江等(ふくえ・ひとし)

1947年、香川県生まれ。1966年、上智大学文学部英文科に入学。1984年、ボストン大学大学院卒、神学博士号修得。1973年、高知加賀野井キリスト教会創立。2001年(フィリピン)アジア・パシフィック・ナザレン神学大学院教授、学長。現在、高知加賀野井キリスト教会牧師、高知刑務所教誨師、高知県立大学非常勤講師。著書に『主が聖であられるように』(訳書)、『聖化の説教[旧約篇Ⅱ]―牧師17人が語るホーリネスの恵み』(共著)など。

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