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闇から光へ

闇から光へ~的外れからの解放~(54)Aとの「壁」 佐伯玲子

2018年3月12日21時24分 コラムニスト : 佐伯玲子
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X神教祖Y氏の言い付けに従い、2人揃って互いの先祖の墓(6カ所)を熱心に参った結果、(最初の)離婚危機を回避できたと信じた私は、再び「Ⅹ」に通うようになっていきました。「癒やし・奇跡を起こすのは、真の神様」と信じたからです。

元の鞘に納まったように見えましたが、これを境に、徐々に夫Aとの間に「壁」が築かれていきました。この頃、年齢的に子どもについて真剣に考える時期になっていました。男性と違い、女性の出産リミットははるかに早く訪れます。30代半ばとなった私は、そろそろ子どもが欲しいと望み、周囲からも言われるようになっていましたが、Aはどことなく避けている様子でした。

子どもが苦手というのではなく、「養っていけるのか?」という不安からのようでした。何事も石橋を叩き過ぎるところがあり(渡る前に叩き割ってしまうことも^^:)、自分なりに満足のいく仕事ができるまで、家計が安定するまで・・・等々、諸々クリアしてからでないと、進めないところがありました。

私は、そんなAに気を遣い、腫れ物に触るように接するしかなくなっていました。それでも思い切って切り出すと、「他人の事なんて考えられない」と言われました。「血縁がない=他人」と言うのか?妻とは「結婚」しても一生「他人」なのか?「家族」じゃないのか?・・・と、ショックで「もう傷付きたくない」という思いから、ますます本心を言えなくなっていきました。それでも、「きっといら立って、つい口走っただけだ。本音ではないはずだ」と、自分になんとか言い聞かせました。

そんな時期、「X」では、重い腎臓病を抱えながら、奇跡的に赤ちゃんを授かった女性が3人も出ました。「子どもを生んだら死ぬ。たとえ産めたとしても、子どもは奇形児」と医者から脅かされ、家族からも「中絶しろ」と責められた彼女たちが、Y氏の「お墓参りをして、波動を入れたら大丈夫!」との言葉だけを信じ、臨んだ結果、無事出産したのです。

私は、そのエピソードに勇気づけられ、X神に祈り、墓参を続けました。Aも、まだ信仰を持っていたので、私に付き合ってはくれましたが、「子どもに関しては話せない」という雰囲気が全開で、相変わらず、思いを言えない苦しい日々が続きました。

しかしある日、チャンスがやって来ました。地元の花火大会の夜でした。気合いを入れ浴衣を着て、2人で河川敷まで花火を見に行った帰り道、立ち寄った居酒屋で、大きなテーブルを隔てた向かいに2人の子どもを連れた若い夫婦が座り、和気あいあいと食事を始めたのです。その様子がとてもほほ笑ましく幸せそうで、Aも子どもたちを優しく見つめていたので、「今なら言えるかもしれない」と、渾身の勇気を振り絞って、「あんな風に、子どもを連れて来れたら楽しいよね」と切り出しました。

すると、「あんまり想像つかない・・・」と、否定的な言葉が返ってきました。それでもさらに頑張って、「でも、私も早く産まないと、年齢的にも厳しくなっていくし・・・」と言ったときでした。Aから、耳を疑うショッキングな言葉が放たれたのです!それは、女性として一番傷付く言葉でした。まさか、そこまで辛辣(しんらつ)な言葉をぶつけられるとは思っていなかった私は、一瞬にして頭の中が真っ白になり、時が止まり、体は石のように固まり、周囲の音が消え、心臓の鼓動が体の中心で響いている音だけ、辛うじて感じる状態になってしまいました。

思考回路が完全停止しながらも、「夢遊病者」のように、飲めないお酒をひたすら大量に飲み、店を出て家まで歩いて帰る道・・・車道を挟み、Aは右、私は左の歩道を別々に歩き、一切会話することもなく帰宅しました。そして、事件は起こったのです。

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◇

佐伯玲子

佐伯玲子

(さえき・れいこ)

愛知県豊田市出身。名古屋造形芸術短期大学造形芸術科プロダクトデザインコース卒業後、役者を目指し上京。幼少より得意だった物まねを生かし、ホリプロお笑い部門第1期生として、バラエティーやドラマ、舞台などで活動。結婚後は、プレイヤーの他、脚本、演出、プロデュースといった制作活動を行う。26歳の時に出会ったカルトの洗脳により、離婚、度重なる病やけがで、生命危機一髪の2012年秋、イエス・キリストに出会い、22年間に及ぶカルト洗脳から救われる。2015年春より、神様から賛美を使って歌って踊るエクササイズ「賛美クス」を与えられ、フィットネスを通した伝道を行っている。教会はもちろん、ノンクリスチャンの人たちに、賛美の「力」と「神様に感謝をささげることの喜び」を、ステージパフォーマンスやレッスンを通して発信している。「主イエスの恵み教会」所属。

■ B.B Wonderland公式サイト

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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