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なにゆえキリストの道なのか

なにゆえキリストの道なのか(126)それにしても、人生はどうしてこうも苦しみが多いのか 正木弥

2018年1月20日11時34分 コラムニスト : 正木弥
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関連タグ:正木弥

それにしても、人生はどうしてこうも苦しみが多いのか。

人は大体いつも何らかの苦しみを持っていて、その合間に、あるいは並行して楽しい時を与えられているように思われます。楽しみも多いけれど苦しみの方が多いように思いますが、いかがでしょうか。もっとも、人によって感じ方に違いがあるのかもしれません。どうして、いつも楽しい時ばかりでないのでしょうか。

ある人は、「楽しみばかり続くと、それが当たり前になって、楽しいことが楽しいとあまり感じなくなってしまう。楽しさを一層楽しく感じさせるための刺激剤として苦しみが与えられるのだ。いわば、苦しみは『胡椒(こしょう)』みたいなもので、人生という料理をよりおいしく頂くための香辛料なんだ」というわけです。しかし、それにしても、胡椒が効きすぎて、つらすぎて、涙がいっぱい。人生を投げ出す(自殺する)人も多いのです。

苦しみが多いという現実に即して、人生そのものの意味を再考してみますと、「人生は楽しむために与えられている」という見方そのものを捨てた方がよさそうです。すると人生は何のために与えられているのか、という根本的な問題に突き当たります。この世の哲学は万人向けの答えを持っていません。

しかし、キリストの道には答えがあります。すなわち、この世の命はこの世のためだけにあるのではなく、肉体の死のかなたに来るべき命(永遠の命)を控えており、そこへ行くための準備の命、準備の時だというわけです。永遠の命こそ本来の命であり、その命は楽しさと喜びに満ちているというわけです。

例えば、この世の人生は学校時代のようなもの。学校は本来、楽しむ所ではありません。社会へ出て、活動するための準備の場です。このように2段構えの命を信じることによって、この世の命はどう過ごすべきものであるかが分かってきます。この世の命、そこは、楽しさだけで過ごす所ではありません。それが目的ではありません。苦しさやむなしさ、寂しさなど、さまざまな経験の中で、神への従順を学ぶ所、神を愛し、隣人を愛する所、それによって神の子たる資格を得る所、そういう意味で準備の場です。

永遠の命に値する存在なのか、それとも、自分中心に生きて、神と無関係の存在となって永遠の滅びへと捨てられる者になるのか、それが決まる時なのです。従って、そこは楽しくてもいいけれど、楽しくなくてもいい、苦しさばかりでもいい。要は、そこはキリストの神に出会う時、キリストの神を信じ、よって神の子にせられる時です。それが大切なのです。

楽しさばかりでは、人間はそれに目を奪われて、いま言った人生の真の意義を見落としがちになります。ですから、苦しさ、患難を与えてそれに気付かせます。人生の目的が何であるのか、キリストの神こそ天の御国、永遠の命へ伴ってくださる方であることを信じる人生の契機になります。人は、苦しさを通してどう生きるかを学ぶことになります。

「苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。私はそれであなたのおきてを学びました」(詩篇119:71)

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◇

正木弥

正木弥

(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
『仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版』
『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』
『ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ)
『創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から』
『なにゆえキリストの道なのか』

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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